東京五輪開催に反対する複数の団体が23日、大規模なデモを行った。午後7時にJR原宿駅を出発し、約2キロを1時間かけてデモ行進。国立競技場に近いJR千駄ヶ谷駅前に約700人を集めて開催中止抗議活動を行った。

「開会式は中止だ、中止」「オリンピック、今すぐ、やめろー」「暮らしを守れー、命を守れー」などのコールを大音量で繰り返した。デモ隊の周囲には警察官が“人間バリケード”をつくって行動を監視した。デモ隊に駅改札を占拠されたJR東日本は急きょ人員を配置し、駅構内を歩く利用客の誘導を行いながら、「デモが来るなんて聞いていない。困った」と苦労の様子だった。

それでも、五輪開幕を告げる花火が打ち上がると、「おお!」と歓喜の声をあげるデモ隊メンバーも多く見られた。けが人もなく午後9時すぎに抗議活動は終了した。【寺沢卓】

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