2021年7月25日(日曜日)
私はクラシック音楽が大好きです。
ピアノ曲も心地が良いので大好きです。
ピアノ曲の中には、演奏に18時間以上かかる曲があるのをご存知ですか?
作曲家の名前はエリック・サティ。
風変わりな作品を残したことで知られている作曲家です。
その代表曲が『ヴェクサシオン』。
“世界一長いピアノ曲”としてギネスにも認定されていて、演奏時間は18時間以上です。
どれだけ長い音譜かといいますと、たったの1ページ。
拍子記号も小符線もなく、楽譜に並んだ52拍分の音を840回繰り返すだけなのです。
それも、テンポは「非常に遅く」と指示されているのです。
曲名の『ヴェクサシオン』とは、「嫌がらせ」「しゃくの種」という意味なのですってね。
全部聴いてみたいとは思いませんが、数分なら一度聴いてみたくなりました。
2021年7月25日(日曜日)
“すべての道は江戸に通ず”
江戸を起点に、
「中山道」=日本橋から板橋へ出て、高崎・下諏訪を経て、京都の三条大橋に至る街道。草津で東海道と合流、東海道に対してこちらは山沿いの街道。
「奥州街道」=宇都宮まで日光街道を通り、そこから白河に至る街道。白河から仙台までの仙台道、そこから更に北へと延びた三厩までの街道を含むこともある。
「日光街道」=日本橋から千住へ出て、宇都宮を経て日光に至る街道。
「甲州街道」=日本橋から内藤新宿へ出て、甲府に至る街道。さらに延びて、中山道に合流する下諏訪までの街道を含む場合もある。
「東海道」=日本橋から品川へ出て、京の三条大橋に至る太平洋沿いの街道。
東海道と言えば人の往来も激しく、大井川や天竜川が氾濫すると旅人を苦しめたりもした。
江戸を起点に全国に延びた街道は、日本の大動脈でした。
孝明天皇の妹・和宮は中山道を使って江戸へ向かい、松尾芭蕉の『奥の細道』の出発点は日光街道の千住です。そして、富士信仰の道として親しまれたのが甲州街道でした。
東海道は歌川広重の錦絵、『東海道五十三次』でも知られています。
各街道の宿場の数は、
東海道 53
甲州街道 44
日光街道 21
奥州街道 27
中山道 69
こうして見てみますと、旅に出たくなりませんか?
今は宿場とは名ばかりで、面影もない宿場も多いかもしれませんが、日本橋に佇むと江戸時代の人々の足音が聞こえるかもしれませんし、三条大橋では「やっと着いた」と江戸から来た旅人達の吐息が聞こえるかもしれません。