[終]オトナの土ドラ・#コールドゲーム #08【なんでもいいから生きてやる】[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[終]オトナの土ドラ・#コールドゲーム #08【なんでもいいから生きてやる】[字]

偽家族だったけど、意外といいもんだったからさ…。偽母・祥子(羽田美智子)が結成した偽装家族が迎える“生きる”ための結末とは?怒涛の伏線回収とどんでん返しの連続!

番組内容
「お揃いですね、偽装家族の皆さん」祥子(羽田美智子)ら“偽装”木村家に拳銃を向ける支部長の如月(中村俊介)…。かつては愛し合ったはずの因縁の2人、最後の対決の行方は?前科2犯の天才詐欺師・木村祥子が仕掛けたトリックをあなたは見破れるか?そして、ついに避難所に政府の救助ヘリが降り立つ…救助される人数はごくわずか。選ばれるのは誰か?本物の絆で結ばれた偽装家族が迎える結末は…。思わず初回から見返したく
番組内容2
なる、怒涛の伏線回収とどんでん返しの連続!衝撃と感動の最終話!!
出演者
羽田美智子 
結木滉星 
久間田琳加 
やす(ずん) 
篠原篤 
和田琢磨 
福田転球 
椿鬼奴 
銀粉蝶 
中村俊介
スタッフ
【原作・脚本】
小松江里子

【音楽】
中村巴奈重 
斎木達彦

【企画】
市野直親(東海テレビ)

【プロデューサー】
松崎智宏(東海テレビ) 
宮川晶(ケイファクトリー)

【演出】
千葉行利(ケイファクトリー)
後藤庸介

【制作】
東海テレビ 
ケイファクトリー
ご案内
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【公式サイトURL】
https://www.tokai-tv.com/coldgame/

【公式ツイッター】
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【YouTube】
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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♬~

えっ?

私の命を狙おうとするなんて…

このままには
しておけないんでね。

(裕子の泣き声)

ママ 何してんの!? こんな所で。
えっ?

兄貴が黒崎の所に!

大輝を連れてきたら
穏便に事を収めるって!

(黒崎)誰が そんなこと言った?

兄貴!
大輝!?

(発砲音)

お揃いですね 木村家…
いえ

偽装家族の皆さん。

大輝をどうするつもり?
消えてもらうんです。

その男
私の命を狙っているんでね。

あなたが教えてくれたんですよ?

(黒崎)待て。
その前に理由を聞こう。

そうですね。

今後の参考のためにも
なぜ 私を殺そうとしたか…。

答えてもらいましょうか。

あんたが
俺の大切なものを壊したからだ。

大切なもの。

彼女と 彼女の父親を殺した。

今まで
殺人を犯したことはありませんよ。

直接 手を下さなくとも
人は殺せるんだよ。

あんたに だまされて
彼女の父親は自殺したんだ!

(十和子)《やだ…》
(十和子の母の泣き声)

(大輝)そのせいで彼女も。

もともと心臓が弱かったんだ。

それが父親の死のショックで…。

《何でだよ!》

(大輝)なのに あんたは
自分の犯した罪を認めることも

謝罪することもなく
笑顔で壇上に立っていた。

俺の… 一番大事な
彼女の笑顔を奪っておいて。

謝れ。

彼女に 父親に!

まさか…

そんな理由で?

き… 貴様…
人を死に追いやっといて

よくも そんなことを!

よくある話。
そう言ったわよね?

ホントに覚えてないの?

最後なんだから
教えてあげたら?

そういえば…。

(如月)《聞きましたよ。
お困りのようですね》

《はい…》

《私なら
便宜を図ることもできますが》

(如月)
確か そんな建設業者がいたな。

お礼も もらったはずよね。
(如月)当然だろ?

情報を流したんだから。
偽のね。

そして 大金を受け取った。

(如月)だとしたら どうなんだい?
れっきとした犯罪よ。

(如月)そのとおりだ。
認めるのね?

ああ。 認めるよ。

(如月)前の世界でも 警察さえ
私には手出しできなかった。

そして 今 この氷河期だ。

罪を認めても 私を捕まえて
刑務所にたたき込める者など

もう 誰もいない。

私は ここから救出され
この世界でも生き延びる。

そして
また権力を手に入れるとしよう。

そのためには犠牲が伴う。

まずは君から。

どけ!!

いいえ! どかない。

大輝は… 私の家族なんでね。

撃ちなさいよ。

♬~

(如月)ハハハハ…。

最後に 本物の家族愛を
見せてもらったよ。

私が目をかけただけのことは
あったね。

ありがとう。

感謝してるのよ。

あなたの あの演説を聞いて
つくった偽家族だったけど…。

意外と いいもんだったからさ。

(如月)残念だよ。

君とは もう一度 この世界で
一緒に生きたかったのに。

私をだましたときの君は

クールで すてきだったよ。

(引き金を引く音)

(引き金を引く音)

(黒崎)そこまでだ。

どういうことだ!?

知ってると思うが
俺は元刑事だ。

お前の悪事を
ずっと追い掛けていたな。

(拍手)

俺の生きる目的は一つ。
お前を捕まえることだ。

そのために お前に近づき
信用させた。

《あんたのおかげだ。
お礼に俺は何をすればいい?》

《俺は あんたと俺が
助かればいい》

《どうせ 虫けらのような連中だ》

だましたのか…。
(黒崎)だます? フッ。

言ったろ。 俺は刑事だと。

たとえ 世界が どう変わろうが
自分の職務を全うする。

先ほどの自白 確かに聞き届けた。

(如月)おい… あっ!

連れていけ。

どんな世界になっても 犯罪は
罰せられなければならない!

(如月)おい… 放せ おい!

こんな男の言うこと
聞くんじゃない!

おい! 私を誰だと思ってるんだ!
放せ!

おい 留美。

こんなの おかしいだろ!
おい!

(如月)ああ…。

うっ! おい 留美! 留美!

(戸の閉まる音)

これで 一件落着ね。
ああ。

えっ?
(陽菜)どういうこと?

まさか…。

(大輝)いつから?

班長選よ。
マジで!?

そんな前から!?
(隆)何だよ…。

《おい》

《落としたぞ》

呼び出されたときは
てっきり身元がバレて

脅されるのかと思ってた。
でも違った。

《椿のばあさんを調べていたら
偶然 あんたのこともな》

《ハァ… さすがね》

《で? いまさら
私にどうしろっていうの?》

《お前は すでに捕まり
罪を償っていた》

《だが まだ罪すらも
認めていない男が ここにいる》

それが如月だった。

だが 俺一人では難しい。
悪賢いやつだ。

それで 2人で作戦を立てたの。

《班長選をすることにしたの》

《班長選?》

《あなたが班長になれば?》

(黒崎)如月に近づく
いいチャンスだ。

(黒崎)
そして まんまと引っ掛かった。

《よかったですね 班長になれて》

(黒崎)だが 如月は
まだ完全には信用していなかった。

だから 木村家を徹底的に
排除する方向へと話を持っていった。

(佐藤)《上手!》

《えっ?》

(黒崎)《いつまで 木村家を
ひいきにするつもりだ?》

《あの家族には問題も多い》

如月の目をそらせるためにね。

そして もう一つの作戦も
着々と進行していた。

ああ。
避難所内でのクーデター。

如月の不安をあおり続けた。

《一人者の男たちの様子が怪しい。
また何か起こす気かもしれん》

(黒崎)今度は家族者たちも

もしかすると
一緒になって襲ってくるのではと

ますます焦りだしたはずだ。

じゃあ… 俺の役目は?

反乱を企てる家族者。

(陽菜)パパの反乱じゃ
誰も怖くないけどね。

(隆)ああ そうだって…。

おい!

こんなやつさえもっていう
効果がある。

おい!

やるぞ~。
(男性たち)おー。

やるぞ~。
(男性たち)おー。

やるぞ。 やるぞ。 やるぞ。
(男性たち)おう。 おう。 おう。

(平井の妻)大規模なクーデターって
座り込み運動?

ううん そうじゃない。

おそらく 心を統一して
一致団結し

一挙に立ち上がるつもりなのよ。
(女性たち)え~!?

如月を追い詰め
逃げ場をなくし

過去の犯罪の自白に
持ち込むつもりだった。

そんなとき…。

《如月を呼び出してほしい》

《命を助けてもらった
礼を言うべきかな》

《必ず大輝を助けてあげて》

《あとは椿さんが
かくまってくれるはずだから》

《分かった。
あんたは どうすんだ》

《私は… 行く所があるの》

計画は
そのまま進めるつもりだった。

(黒崎)だが 如月は
自分の命を狙った大輝を

急いで始末しようとした。

(黒崎)
《ここにいたら 如月に消される》

(大輝)
《必ず 裕翔を連れて戻ってくる》

大輝がいなくなったことで
如月は ますます不安になった。

また いつ自分を襲ってこないとも
限らないと。

そこで新たに作戦を立て直した。

《如月に大輝が関わった
事件のことを自白させる》

《分かったわ》

《手はずは俺が整える》

《お前だ》
《何を…》

《おい 私じゃない!》

《おい…》

(黒崎)
《木村 大輝が戻ってきている》

《早く始末しておかないと
また命を狙われるぞ》

(発砲音)

(黒崎)
まずは天井に向けて1発撃ち

本物の銃だと
恐怖を与えるのが常とう手段だ。

腰が抜けて 逃げる気も うせる。
そう教えてやった。

さすが 元刑事。

(発砲音)
(如月)拳銃に込めた弾は1発だけ。

あの威嚇射撃で
圧倒的優位を確信した如月は

油断して 悪事の事実を話した。

《ああ。 認めるよ》

(引き金を引く音)

《確かに聞き届けた》

(黒崎)さすが 詐欺師だ。

それを言うなら
刑事さんの執念でしょ?

私は
大輝の無念を晴らしたかっただけ。

ありがとう 刑事さん。

俺だって逮捕したかっただけだ。
うん。

見事に
みんな だまされたな…。

ホントだね。
≪(足音)

(小橋)ハァハァ…
寒い 寒い 寒い 寒い 寒い…。

ちょっと! ハァハァ…。

あっつい!!

(森)みんな 準備はいいか?
(男性たち)おう!

ビビらず 立ち上がるんだ。
(男性たち)おう!

始まるわ。

どんな騒動になるの…?

(森)もっと食い物をよこせ!

支部長室に しこたま
ため込んでんのは分かってんだぞ!

カップラーメンを食わせろ!

(良夫)要求が通るまで
俺たちは何も食わないぞ!

(男性たち)食わないぞ!

えっ… これって
ただのハンガーストライキ?

何で?

(信二)俺たちが飢え死にしたら

政府の救出部隊が来たとき
どうなる!?

指導者として
失格の烙印を押されるぞ!

そうだ~!
(男性たち)そうだ~!

もっと よく考えろ~!
(男性たち)考えろ!

(留吉)ワインを飲ませろ~!
(男性たち)飲ませろ!

たばこを下さい!

留吉さん!
(平井の妻)藤岡先生も!

生きてたんだ…。

(如月)
おい… 私を誰だと思ってる!?

≪(如月)こんなことして
いいと思ってるのか?

おい! 開けろ!

(佐藤)えっ? えっ!?

この鍵を開けて…。
(佐藤)あ~!!

あ~じゃないよ!
(佐藤)うわ~!

(如月)鍵を! おい どこ行くんだ
おい! 鍵 開けてくれ! おい!

(くしゃみ)

風邪でも ひいたんじゃないの?
そりゃ風邪もひくだろ!

何もしてない私が
あんなとこに入れられるなんて!

どうも…。
で 今の状況は?

(小橋)状況?
救助の見通しよ。

(小橋)
政府が無線で伝えてきたのは

第一次の救出部隊が
救出する人数と その優先条件だ。

(小橋)ハァ… 人数は8名。

新しい世界の構築に役に立つ
技術者と子供だ。

8名。
技術者と子供。

(佐藤)どいた どいた
どいた どいた~!

もうハンガーストライキは
終わり 終わり!

とうの如月支部長が
捕まったんだよ!

(一同)えっ!? どういうこと?

だから留吉さんと
藤岡先生が襲われたんだ。

ああ。 それを知り 如月が
手を下す前に わざと襲わせ

地下室にかくまった。

それにしても 今度は
如月支部長が懲罰室なんてね…。

支部長が空っていうことですか?

留吉さんも! 血を流して
死んだんじゃなかったの?

(平井の妻)留さんの死体を
引きずった跡があったって!

俺は このとおり
ピンピンしてるよ。

(藤岡)私も この計画のために
姿隠してただけですよ。

行きましょ 行きましょ。
(留吉)おう。

どういうこと…?

何で?

その8名の選抜はどうする?

(小橋)今まで まとめていた
家族者優先リストはもう使えない。

ここは
公平に選んでもらいましょう。

何が どうなってんだか…。

(チャイム)
第七支部避難所にいる

避難者の皆さん。 今から
大事なことを話しますので

よく聞いてください。
姉さんだ。

政府が
救出ヘリを派遣するそうです。

第一次救出者は8名。

技術者と子供が優先されます。

(良子)それじゃ
家族優先とかじゃないってこと?

(女性)やったー!
政府に その8名を

公平に選出してもらうため

皆さん 一人一人の情報を
無線で送ります。

皆さんの戸籍上の名前
生年月日 住所 職業など

正確な情報をご申告ください。

仮に虚偽申告で
救出メンバーに選出されても

その嘘は
いずれバレるでしょう。

その場合 その後どうなるかは
ぜひ ご想像ください。

私 清掃係の木村 祥子も

ここで本当のことを
正直に言います。

本名は国木田 留美。

職業は色々ありましたが
当時は刑務所に服役中でした。

前科2犯 結婚歴あり。

そして 私たち木村家は
偽装家族です。

(女性)できた! 書けた?
(女性)うん。

(佐藤)もらったよ。 受け取ったよ。
はい どうもどうも。

はいはい はいはい
どうもどうも。

何… 岩手出身だったの?

んだ。
(佐藤)早く言えって!

おらも同じだでば。 岩手のどこ?
(森)江刺だ!

江刺か! おらも同じだでば。
一中か?

一中!
(佐藤)何だて!? 何部や?

野球部!
(佐藤)あちゃー! 俺 サッカー部だ!

(森)アハハハ!
(佐藤)あ~…!

(大輝)はいはいはい。
(女性)こっちも お願いします。

(大輝)はいはいはい OK OK!
(女性)お願いします。

(大輝)どうもどうも。

これ 追加 追加 追加…
追加 追加。 これね 52。 52。

(織原)順次 避難者の
戸籍情報を送ります。 はい。

これ…
うちの家族のホントの申告書。

ありがと。

祥子さん… 留美さん?

どっちで呼べばいいかしらね
姉さんのこと。

お好きなように。

でも 私は見抜いてたわよ?
姉さんが秘密があること。

ただ者じゃないから。
殺人じゃないから安心して?

私は姉さんが
どんなことをしてても

尊敬してます。 姉さん。

ありがとう。 でも
その姉さんっていうのは やめて!

はい 姉さん。

(裕子)裕翔! 駄目じゃない
ちゃんと帽子かぶんないと…。

(裕子)母さん 申告書
出してくるから あと お願いね。

(裕翔)うん。

♬(『ねこ ふんじゃった』の演奏)

♬~

潜りてえなぁ…。

何してんの?

(オルガンの音)
(隆)裏切ったと思ってんだろ?

えっ?

そんな役回りとは知らず
黒崎さんに脅されて

家族の秘密 探って
自分だけ助かろうとしたって。

♬(オルガンの演奏)

いいんだよ。

俺は いつも
家族の中の落ちこぼれで

ポイントのときも
足を引っ張るだけだったからな。

それにママの過去も

俺がいないとこで
みんなで話してたし。

《それが全てよ》

盗み聞きしてたの?

教室行っても誰もいなくて
心配で捜してたんだよ。

分かってる。

黒崎刑事の
言うとおりにしたのは

偽装家族だってバレたら
家族の救出の優先順位が下がる。

だから 私たちのために

わざと
そうしてくれてたんでしょ?

ありがとう パパ。

家族になってくれて
よかった。

俺も よかったよ。
(はなをすする音)

祥子さん…
大輝や 陽菜が家族で。

♬~

[そして
政府の救出ヘリがやって来た]

(隊長)今から
第七支部 避難者の

第一次救出者
8名の名を読み上げる。

福山 悟。

(良夫)うわ~! やった!

長嶋 陽菜。

(大輝)よしっ!
やった! 陽菜! よかった!

よかった!

高野 耕一。
(高野)えっ? えっ!?

しゃあ!

(隊長のせきばらい)

風間 裕翔。

♬~

竹村 由依。

えっ!? えっ?
呼ばれた? 呼ばれた?

野口 美樹。

(隊長)藤岡 達也。

わ… 私!?
(佐藤)やったー!

胴上げ 胴上げ!
(藤岡)あ~!

そして 最後の1人が…。

木村 隆。
(小橋)ああっ!!

(隊長)
以上 名前を呼ばれた8名は

30分以内に
身の回りの荷物をまとめ

職員室に来てください。
(大輝・祥子・陽菜)え…?

(隊長)なお 付き添い
見送りは ご遠慮ください。

(大輝・祥子・陽菜)えっ!?

《木村 隆さんは
海洋研究所の客員研究員で

氷河期に入った今
海洋生物の食料化をはじめ

今後の持続的利用のため

人類にとって必要とされている
研究者の一人です》

《なるほど…》

《では。 本部に連絡を》
(隊員たち)《はっ!》

《待ってください》

父さん これ。

いらねえな。
(隆)大輝! チッ…。

まさか パパが
そんな すごい人だったなんて…。

(隆)だから言ってただろ?
地方だけど 国立大学 出たって。

俺 案外 優秀なんだって。

《こう見えても
なかなか優秀だったんだぞ》

《地方だけどね
国立の大学を出たし!》

《もし 医学部に編入してたら
今ごろ俺はね…》

《あのね パパ。
いつも言ってるけど

家族で見え張んなくていいの》
《見えなんかじゃないのよ ママ》

《ホントに俺は!》
(大輝)《父さん》

《俺たちにとっては
どうであろうが

父さんは父さんなんだから》
《気にしないから。 バカでも》

《ホントよかったわね
いい子たちで》

《だから聞け 俺の話を!》

《やっぱり納豆にはさ
白いご飯が欲しいよね》

《そうだね》
《うん》

(大輝)そういえば
よく つぶやいてたもんな

「潜りたい」って。

《潜りてえなぁ…》

海に潜っては
プランクトンの生態を調べてたからな。

そうだったんだ。

信用されてないから 俺。

尊敬もされてなかったけど。

けど いいのかな?
俺が選ばれて。

いいのよ パパ!
いや… 隆さんは

これからの世界で
最も必要な人間なんだから。

(陽菜)私…

行きたくない。

へっ?

ここにママや兄貴たちと残る。
(大輝)何言ってんだ。

だって…。

せっかく家族になれたのに。

(陽菜の母)《行くよ》

やっと自分の居場所ができたのに。

離れたくない。

《私だって
好きで こうなったんじゃない!》

(陽菜)《これが
生まれたときからの 私なの》

陽菜。

あなたは これからの世界を
生き残れる才能を持ってるの。

だから 今の自分を

もっと もっと
好きになっていいのよ?

(陽菜)《もともと 未来に
希望なんて持ってなかったし》

《もう どうなってもいい!》

陽菜。

俺たちの分も生きろ。

向こうに行ったら
いっぱい笑えよ?

お前の笑顔 カワイイから。

なっ?
(陽菜)兄貴…。

(隆)俺も!

俺にとっても初めての家族なんだよ
この木村家は。

言いたいこと言い合って
いつも一緒に食べて 寝て。

いつまでも

ここで みんなと暮らしても
いいかなと思ったりもして。

《こんな所で
死んでたまるもんですか》

《俺たちは 最高の家族だ!》

なあ…
みんなが救出されるまで

ここにいちゃ いけないかな?

バカね!

パパが先に行って
私たち家族が一緒に暮らせる

そんな世界を
つくってくれるんでしょ?

陽菜をお願い。

ねっ? パパ。

分かった。 任せとけ!

パパと2人じゃ
向こうに行っても どうなることか。

何言ってんだ お前。
えっ? その言い方。 何だよ…。

(蹴る音)
(隆)あ痛っ。

何よ!
(隆)お前… やったな もう!

それ やめろって…。
(蹴る音)

(良子)あんまり
いい子を演じちゃ駄目よ?

いいわね?

ありのままの自分でいいんだから。

そうだぞ。

これ… これ持ってけ。

お父さん…。

お母さん!
(悟のすすり泣き)

悟…。

頑張んのよ?
(悟)うん。

ハァ…。

絶対 卓ちゃんが
選ばれると思ってたのに…。

すまん!
(卓)いや いいんだよ。

これからも
一緒にいられるんだから。

(典子)卓ちゃ~ん!
(信二)卓!

ばあちゃん。

(ドアの開閉音)

陽菜 持ってやる。

何? カッコつけちゃって。

(裕子)ちゃんと入れなきゃ駄目。

(裕子)そっちは?

《小学生の子供には
母親が必要なのでは?》

《でも…
選ばれたのは8名だけです》

《トラスト ミー。
私を信じて》

《必要よね?》

《うん》

♬~

≪(足音)

(裕翔)ママだよね?

ママ 忘れん坊だから
僕のこと忘れた?

(裕翔)《ママ 忘れん坊だから》

(泣き声)

《お子さん 見つかったんですね》
(裕子)《ええ》

《よかったですね また会えて》
《はい》

《どなたかが見つけて
連れてきてくれたようで》

《感謝しても
しきれないくらいです》

《会って お礼言いたいんですけど
分からなくて》

《きっと その人も
よかったって思ってますよ》

《お母さんに会えたこと》

《はい》

今のママを大切にね。

(裕子)裕翔。

(裕翔)今行く。

♬~

♬~

(裕翔)これ
僕のこと 忘れないように。

♬~

♬~

♬~

(ヘリのローター音)

≪(ヘリのローター音)

行っちゃったな。

ねっ。

生きる目的
なくなったんじゃない?

まっさか~。

コールドゲームは これからよ。

おはようございま~す!

今日の配給でーす!

はい おはよう! おはよう!

(解錠音)
(男性)出ろ。

♬~

(織原)あっ!

俺に関係ねえ。

♬(オペラを歌う声)

画びょう持ってきて。
(大輝)はい。

(織原)これ! 張ってもらえます?
OK。

(織原)お願いします。

(大輝)あった!

気を付けろよ。

俺が いつ また襲うか…。

分かんないぞ。

(大輝)はい 祥子さん。

≪大輝君 大輝君。 これこれ…。
(大輝)えっ?

何…?

留美。
俺と組まないか?

2人でなら 生き残れそうだ。

三度目の正直ってわけ?
ああ。

また一から始めよう。
時間は たっぷりある。

トラスト ミー。

って また だまされるわよ?

ねえ… そろそろ。
そうね。

みんな 聞いて~!

今から
新しく支部長を決めるわよ!

立候補する人 誰~?

誰もいないの!?
みんな 遠慮はなしだぞ。

はい!

(卓)はい!

(信二)卓…。

♬~

お前…。

はい! はい! はいはいはい!

面白くなってきたわねぇ…。

じゃあ 私も。

はーい!
(良子)よっ 姉さん!

(良子の拍手)