a.ウイルウッド(R)クロスは表面が天然木素材となっているため、内装用途のみでご使用ください。(外部環境ではご使用できません)
b.高温、高湿、水漏れの環境でのご使用は避けてください。
c.施工時の室温は5℃~35℃が適温です。低温時は室内の温度を上げ、クロスをドライヤーで温める等してから施工してください。
d.天然木につき木目柄によっては要尺が多くなりますのでご注意ください。
e.モルタル等の湿式下地や石膏ボード、GL工法等で施工された下地は充分に乾燥した状態にしてください。
a.表面磨耗試験(JAS特殊合板磨耗試験に準拠)
【試験方法】向かい合った辺の間が100mmの八角形のものを作成、中央に7.5mmの穴をあけ試験片とした。試験片をテーパー式摩耗試験機の回転盤に固定し、
研磨紙を片付けたゴム製摩耗輪2個を取り付け、試験片免状に加わる総荷重量はゴム製円盤を含め500gとして、100回の回転を行い、摩擦減量を求め、試験片の表面の変化を観察した。
【試験結果】摩耗量0.027(g/100回転)摩耗は塗膜内であった。
b.鉛筆引っかき試験(JAS特殊合板鉛筆引っかき試験に準拠)
【試験方法】ひっかき試験機を使用し750gの荷重で試験を行い、圧痕を観察した。このとき、凝集破損が認められなかった、最も硬い鉛筆の硬度を鉛筆硬度とした。
【試験結果】3B
c.耐光性試験(フェードメーター20時間照射)※ビニールクロスは40時間で行う
【試験方法】UVカーボンアーク型フェードメーターを用いパネル温度63℃、相対湿度50%に設定して紫外線照射を行った。試験片の変色を分光測色計により測定し、色差を求めた。
【試験結果】色差9.61(黄→茶)
d.2類浸漬剥離試験(JAS特殊合板2類浸漬剥離試験に準拠)
【試験方法】1辺が75mmの正方形状の試験片を作成し、70±3℃の温水中に2時間浸せきした後、60±3℃で3時間乾燥した後、剥離の様子を目視で観察した。
【試験結果】周辺部分で台板(MDF)とシート最下層の紙との間で剥離した。
e.施工性試験(JIS壁紙施工性試験に準拠)
【試験方法】試験片(500×200mm)に、壁紙用接着剤「ルーアマイルド(ヤヨイ科学(株)」約20gを均一に塗布し、5分間放置した後試験台(ホオ材)に貼り付けた。
貼り付けた後、2時間、4時間、24時間後にA、B、Cの各部分の接着状態を確認した。ただし、試験は各一枚行った。
【試験結果】横:接着できていた。縦:2時間後に、Aの一部(B側)、B、Cの一部の接着が浮いた。
f.汚染試験(JAS特殊合板汚染試験に準拠)
【試験方法】試験片(80×80mm)を水平に置いた後、下記の汚染源で巾10mmの線を引き、4時間放置した後、洗剤または溶剤を含ませた布で拭き取り24時間放置した後、試験片表面を目視観察した。〈汚染源〉黒色速乾性インキ(黒色マジック)、赤クレヨン、青色事務用インキ(セーラー万年筆(株)社製、ブルー万年筆インク)
【試験結果】黒色速乾性インキ:色はほとんど落ちたが、導管に色が残った。赤色クレヨン:色はほとんど落ちたが、導管に色が残った。青色事務用インキ:色はほとんど落ちたが、導管に色が残った。
a.取り扱い上の注意
表面へ水分を付着させると本品が伸縮しやすくなりますので十分に気をつけてください。糊付け後は、折り曲げ痕がつかないように大きく畳み、上積みは避けてください。重量がありますので重ね置きは絶対避けてください。接着剤塗布後は、壁紙をきつく折り畳んだり、湾曲部を強く押さえないようにし、積み重ねは避けてください。無理な力が加わると、表面の天然木にひび割れが発生することがあります。また、材料運搬の際には中央部で折り曲がらないようご注意ください。適切なオープンタイムは5~10分間ですが、吸水性の低い下地(シーラー塗布面、モルタル、合板、金属板等)の場合や冬場などの低温時(10℃以下)は長め(30分間程度)にとってください。糊溜まりによるヨコスジ状の不陸(凹凸)が残らないよう、プラスチック製のハケ(スムーサー)もしくはローラーで平滑にならしてください。吸水性の低い下地(シーラー塗布面、化粧板、金属板等)では、繰り返し何度もエア抜きを行ってください。接着剤の水分を下地が吸収しにくいので、壁紙の後伸びによるフクレが発生することがあります。通常の施工可能時間は、およそ60分です(但し、環境により多少前後することがあります)。塩ビに含まれる可塑材により壁紙表面が変質することがありますので、合成皮・革等の塩ビ製品と接触させないでください。※施工中に製品の欠陥を発見した場合は直ちに作業を中止していただき、当社までご連絡ください。尚、カットした製品の返品、また、三巾以降の施工費のクレームはお受けいたしかねますのでご了承ください。
b.施工上の注意
1.施工前作業について
ウイルウッド(R)クロスは天然木の特性により木目方向や柄合わせを考慮し、貼り出し前に確認してください。
2.副資材について
パテ・シーラー・糊等は壁紙施工専用品をご使用ください。専用品以外のものを使用すると、目スキ、膨れを発生させることがあります。副資材メーカーの施工要領・取り扱い注意事項を必ずご一読ください。施工糊は薄めず原液で使用してください。平面が少なく、Rや曲げが多い壁面への施工の場合の施工糊は、「ウォールボンド200(矢沢化学)」を使用してください。コーナー部のプライマー処理は原液で行ってください。(ベニヤ・ケイカル板・モルタルの目地はハット型目地材を使用してください)シーラー処理は3倍程度に薄めて行ってください。(冬季はプラスターボード下地にも全面シーラー処理を行ってください)
c.下地の調整
1.プラスターボード、ケイ酸カルシウム板下地の場合
下地のジョイント部を目立たないようにするため、4尺×8尺以上の下地材をご使用ください。3尺×6尺以下の下地材を使用される場合は足元の低い位置でジョイントをしてください。
2.下地と同色のパテを使用
施工後、下地の色が見える場合がありますので、パテは下地と同色のものを使用してください。
3.木質系、合板下地、コンクリート下地、モルタル下地の場合
吸い込みが激しい基材に対しては、必ずシーラー等で吸水性を調整しながらプライマー処理してください。木質系、合板下地、コンクリート下地、モルタル下地に直接施工すると、壁紙にシミや変色が発生することがあります。シーラーは壁紙の接着不良や変色を防ぎます。ベニヤ等の木材はヤニ・アク等の油分をよく拭き取ってから貼り付けてください。耐水性石膏ボードへはシーラー処理、プライマー処理を十分に行ってください。
4.下地は乾燥させてから
パテやシーラー処理後、モルタル下地、コンクリート下地に直張りする場合、下地が十分に乾燥(水分11%以下)してから施工を始めてください。湿気を帯びていると、壁紙の変色・剥がれ・カビを発生させることがあります。
5.下地の平滑仕上げ
下地は平滑に仕上げてください。ネジ・クギ類は施工後の変色を避けるため、突起を完全に沈め、錆止めをしてください。
6.出隅等の曲げ部分の鋭利な下地の調整について
天然素材の為、曲げに対して多少反発があります。下地の密着性向上の為、必ずシーラー処理およびプライマー処理を行ってください。
7.塗料が下地に付着している場合
窓枠・扉枠の塗料(ペンキ、オイルステイン)が下地に付着している場合は、必ずシーラー処理をしてください。変色や剥がれ、目スキを防ぎます。
8.改修工事時
張替え時、以前貼られていた壁紙の裏紙が浮いている場合、浮いた裏紙は完全に剥がし、下地を平滑に仕上げてから貼ってください。そのまま施工すると、目スキや浮きを発生させます。
d.施工糊
1.糊メーカーの注意事項を確認
施工糊の希釈は行わず原液使用を守ってください。塗布量は140~160g/m2を目安とし、均一に塗布してください。塗布量の不足は、壁紙のアイハギや接着不良を発生させます。下地の種類と状態、温度、湿度に合わせて、390クリーン等のエチレン酢ビ系接着剤等を適量添加してください。
2.糊付け後の注意
糊付け後、壁紙をきつく折り畳んだり、湾曲部に荷重がかからないようにしてください。折りじわがつくと元に戻らない場合があります。特に木目方向と垂直方向に折り曲げる時に折りじわが付きやすいので十分ご注意ください。巻きグセが付いている場合は、逆巻き等をして、できるだけ平坦な状態にしてください。きつく逆巻きすると、小じわが付く場合があります。
3.壁紙は伸び縮みします
壁紙に糊付け後、室内環境及び壁紙の品種に応じたオープンタイム(養生期間)を取ってください。適切なオープンタイムは施工を容易にすると共に、膨れや目スキの発生を防ぎます。
4.付着した糊や汚れの処理
壁紙の表面や回り縁等に糊、汚れが付かないように注意してください。付着した場合はきれいな水を含ませた布で直ちに拭き取り、最後に乾拭きを行ってください。特に濃色の壁紙は糊の拭き残しにご注意ください。糊が付着したままで放置するとカビや変色の原因になります。
e.貼り付け
1.これで大丈夫か貼り出し確認
壁紙を三巾程度貼った後、商品に問題がない事を確認した上で、作業を続行してください。問題のある場合には販売店までご連絡ください。
2.カットに地ベラを使わない
地ベラを使った重ね切りは避け、必ず定規(桃山など)をご使用ください。地ベラを使うと切り口が斜めになり目スキの原因となります。
3.ローラーがけは力まずに
ローラーがけは、強くかけ過ぎないでください。クセが残ったり、光沢ムラを発生させます。撫で付け、エアー抜きは、タテ方向を基本に行ってください。
強く横撫ですると、数日後に目スキが発生する事があります。
4.石膏ボードを切らない
重ね切りを行う場合は、石膏ボードの表層紙まで切り込まないようご注意ください。目スキが発生する原因となります。切り込み防止として必ず、下敷テープを使用してください。尚、ジョイント時には目スキ防止の為、和紙テープを使用してください。
5.プラスチックハケ(スムーサー)でシワを伸ばす
壁紙を貼り付けた後、スムーサーを表面から撫で付けてエアーを抜き、シワをのばし、余分な接着剤を取り除きます。
6.建物の構造に適した施工をお願いします
プレキャストコンクリート、ALC板などは建物の構造上、板の継ぎ目部分を振動の逃げ場にしていますので、これをまたいで壁紙を貼ると、膨れ、よじれ、割れなどが発生します。この様な場合、天然素材でできている壁紙では防ぐ事はできません。入隅の場合、下地の継ぎ目に合わせて壁紙もジョイントするようにしてください。木製の柱、胴縁、木製パネルにボードを付けた下地の場合、木材の乾湿による下地の動きにつれて、継ぎ目や出隅、入隅にすき間が生じる事があります。この場合も上記同様、入隅でジョイントしてください。
7.コーキング処理
貼り付けた壁紙端部のコーキング処理は現場の施工指針書や要領書に基づき適宜使用してください。
8.補修
軽微な表面の破損個所は着色剤で補修を行ってください。着色剤→(例)かくれん棒・色鉛筆・ヤヨイキャンパス等破損の程度によって部分的な貼り替えを行う必要性がある場合は、発注時の予備をご使用ください。本品は天然素材の為、追加発注による貼り替えの場合、木目柄が合わないので十分ご注意ください。尚、補修作業で改善しない場合は、専門の補修業者に依頼してください。
f.養生
1.施工後は自然換気を
施工後は接着が安定するまで自然乾燥させてください。施工中・施工後とも冷暖房などによる急激な室温の変化を避けてください。目スキ、剥がれが発生します。施工時の臭いが多少残りますので、施工後1~2週間は必ず換気を行ってください。
2.粘着性の強い養生テープは使用しないでください
粘着性の強いマスキングテープ(養生テープ)の使用は避けてください。尚、粘着性の弱いものであっても貼り付けたまま長時間放置しないでください。
粘着材が壁紙に移行し、変色や汚れの原因となります。又、テープを剥がすときに壁紙を破損することがありますのでご注意ください。
a.直射日光からの保護
表面が天然木素材となっていますので、経年で変色していきますが、直射日光などの紫外線があたる場所では特に変色が早くなります。カーテン、ブラインド等の日除けを心掛けてください。
b.汚れた場合
表面に塗装を施しておりますが、ビニールクロスのように汚れを落とすことは困難です。汚れた場合は柔らかい布に水をつけ固く絞った上、拭き取ってください。取れにくい場合は中性洗剤を薄く混ぜて拭き取った上、水拭きしてください。長い期間にわたって付着した汚れを取ることはできません。強い力で
拭き取ると表面の単板を傷めますのでご注意ください。
c.隙間やハガレ
隙間やハガレが生じた場合は、文具用の糊や木工用ボンド(水性)をクロスの裏面に塗布し、押さえながら接着してください。
d.カビや結露
結露や湿気の多い環境下においてはカビが発生する恐れがあります。カビは見た目だけでなく、アレルギーなどの人体に悪影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。結露やカビが発生しないように換気に心掛け、風通しを良くしてください。
a.ウイルウッド(R)シートは表面が天然木素材となっているため、内装用途のみでご使用ください。(外部環境ではご使用できません)
b.高温、高湿、水漏れの環境でのご使用は避けてください。
c.施工時の室温は13℃~33℃が適温です。低温時は室内の温度を上げ、シートをドライヤーで温める等してから施工してください。
d.天然木につき木目柄によって要尺が多くなりますのでご注意ください。
e.チリやほこりが多い場所で施工すると平滑に仕上がらないので、施工前には壁面、床面の清掃を行ってください。
a.表面磨耗試験(JAS特殊合板磨耗試験に準拠)
【試験方法】向かい合った辺の間が100mmの八角形のものを作成、中央に7.5mmの穴をあけ試験片とした。試験片をテーパー式摩耗試験機の回転盤に固定し、研磨紙を片付けたゴム製摩耗輪2個を取り付け、試験片免状に加わる総荷重量はゴム製円盤を含め500gとして、100回の回転を行い、摩擦減量を求め、試験片の表面の変化を観察した。
【試験結果】摩耗量0.027(g/100回転)摩耗は塗膜内であった。
b.鉛筆引っかき試験(JAS特殊合板鉛筆引っかき試験に準拠)
【試験方法】ひっかき試験機を使用し750gの荷重で試験を行い、圧痕を観察した。このとき、凝集破損が認められなかった、最も硬い鉛筆の硬度を鉛筆硬度とした。
【試験結果】3B
c.耐光性試験(フェードメーター20時間照射)※ビニールクロスは40時間で行う
【試験方法】UVカーボンアーク型フェードメーターを用いパネル温度63℃、相対湿度50%に設定して紫外線照射を行った。試験片の変色を分光測色計により測定し、色差を求めた。
【試験結果】色差9.61(黄→茶)
d.2類浸漬剥離試験(JAS特殊合板2類浸漬剥離試験に準拠)
【試験方法】1辺が75mmの正方形状の試験片を作成し、70±3℃の温水中に2時間浸せきした後、60±3℃で3時間乾燥した後、剥離の様子を目視で観察した。
【試験結果】周辺部分で台板(MDF)とシート最下層の紙との間で剥離した。
e.施工性試験(JIS壁紙施工性試験に準拠)→接着試験
【試験方法】幅25mm長さ200mmのシートを8種類の基材に貼り付け、シートを折り返して引っ張る。180°剥離強度試験(JISK6854)
【試験結果】
f.汚染試験(JAS特殊合板汚染試験に準拠)
【試験方法】試験片(80×80mm)を水平に置いた後、下記の汚染源で巾10mmの線を引き、4時間放置した後、洗剤または溶剤を含ませた布で拭き取り24時間放置した後、試験片表面を目視観察した。〈汚染源〉黒色速乾性インキ(黒色マジック)、赤クレヨン、青色事務用インキ(セーラー万年筆(株)社製、ブルー万年筆インク)
【試験結果】黒色速乾性インキ:色はほとんど落ちたが、導管に色が残った。赤色クレヨン:色はほとんど落ちたが、導管に色が残った。青色事務用インキ:色はほとんど落ちたが、導管に色が残った。
g.耐熱性
【試験方法】プラスターボードに貼り付け、70℃で1ヶ月放置後の接着力
【試験結果】異常なし
h.耐ヒートサイクル性試験
【試験方法】プラスターボードに120mm×120mmのシートを貼り付け-20℃冷却2時間、70℃加熱2時間を10回繰り返した。
【試験結果】剥がれや著しい変色なし。
i.寸法安定性試験
【試験方法】200mm×200mmのプラスターボードに200mm×200mmのシートを貼り付け中央部を200mm×200mmクロスカットし、100℃での加熱を2時間行いクロスカット部分の最大隙間を測定した。
【試験結果】最大隙間0.2mm
j.耐湿性試験
【試験方法】プラスターボードに貼り付け45℃、湿度95%で1ヶ月放置後の接着力。
【試験結果】異常なし
a.取り扱い上の注意
表面へ水分を付着させると本品が伸縮しやすくなりますので十分に気をつけてください。また、表面は天然木でできていますので水回りへのご使用はしないでください。製品は定尺サイズをロール状で梱包していますので、開梱して平面状にする時は剥離紙とシートが剥がれないようご注意ください。シートの表面を傷付けないように裁断し、巻き返し時には床面に引きずらないようご注意ください。表面は天然木素材を使用している為、三次曲面への施工はできません。ウイルウッド(R)シートは化粧フィルムの上に重ね貼りした場合、不燃認定の対象にはなりませんのでご注意ください。
※施工中に製品の欠陥を発見した場合は直ちに作業を中止していただき、当社までご連絡ください。尚、カットした製品の返品、また、三巾以降の施工費のクレームはお受けいたしかねますのでご了承ください。
b.施工上の注意
1.施工前作業について
ウイルウッドRシートをカットしたり巻き直したりする場合は、表面に傷が付かないよう養生された作業台の上で行なってください。また、天然木の特性により木目方向や柄合わせを考慮し貼り出し前に確認してください。
c.下地の調整
1.プラスターボード、ケイ酸カルシウム板下地の場合
下地のジョイント部を目立たないようにするため、4尺×8尺以上の下地材をご使用ください。3尺×6尺以下の下地材を使用される場合は足元の低い位置でジョイントをしてください。※ウイルウッドシートは、プラスターボード、ケイ酸カルシウム板下地に対しては不燃認定を取得しておりません。
2.次ページ「貼付基材別下地処理について」をご覧ください
下地表面は平滑で乾燥している状態にする必要がある為、水分や油分、汚れ等を完全に除去してください。また、次ページの表を参考にシーラー、パテ処理をした後、プライマーをご使用ください。(突き合わせ貼りする場合は施工後に目開きする場合がありますので、ジョイント部にはプライマーを2~3度塗ってください)吸い込みの激しい基材にはプライマーを塗布した後、乾燥させて重ね塗りをしてください。基材の固定が十分でないと下地のパテ等が動いて割れる場合があります。基材はしっかりと固定してください。木材(ムク材)、鋼、真ちゅう、鉛等の基材へ貼り付けた場合、接着不良を起こすことがありますので施工をしないでください。出隅部にはコーナービートやコーナーテープをご使用ください。
d.接着糊
1.ウイルウッド(R)シートを施工の際は下記の材料を併用してください
・パテ…基材のくぼみ、割れ、穴等を埋めて、基材を平滑にします。
推奨商品_ウォールパテS(ウォールボンド工業)/ロックポリパテ中目(薄付タイプ)2液混合型ポリエステル系(ロックペイント)/ロックポリパテ硬化剤エロー(溶剤型)
・シーラー…基材表面の吸い込みを抑え、吸い込みを均一化して接着性を高めます。また、基材からアクやヤニ等も抑える効果があります。
推奨商品_シーラーセットアップ(ウォールボンド工業)
・プライマー…基材に塗布することでシートとの接着性を高めます。
推奨商品_390クリーン(ウォールボンド工業)/エバーグリップ686(東亜合成)
2.シーラー、プライマーの塗布量
e.貼り付け
1.これで大丈夫か?貼り出し確認
シートを三巾程度貼った後、商品に問題がないことを確認した上で作業を続行してください。問題のある場合には販売店までご連絡ください。
2.スキージーを使用
施工にはスキージーを使用し、圧着を充分に行ってください。スキージーを使用される際は柔らかい布などを併用されることをお薦めします。シートと基材の間にエアが残っていると、施工後に表面に膨れが発生しますのでご注意ください。また、シートに強い力をかけて引き伸ばすと製品にダメージが加わります。三次曲面等への施工はしないでください。
3.石膏ボードを切らない
重ね切りを行う場合は石膏ボード等の下地基材を切り込まないようご注意ください。目スキが発生する原因となります。
4.折り曲げる時の注意
シートを折り曲げて施工する場合、ドライヤー等で温めながら作業するとシワの発生を軽減できる場合があります。(木目と水平方向)
5.シートに力が加えられないように注意
シワ防止のため、施工したシートの表面に力が加わらないようにしてください。特に建具へ貼り付ける際レバーハンドル等の金物周りにはご注意ください。
6.建物の構造に適した施工をお願いします
プレキャストコンクリート、ALC板などは建物の構造上、板の継ぎ目部分を振動の逃げ場にしていますので、これをまたいでシートを貼ると、膨れ、よじれ、割れなどが発生します。この様な場合、天然素材でできているシートでは防ぐことができません。
7.補修
軽微な表面の破損個所は着色剤で補修を行ってください。着色剤→(例)かくれん棒・色鉛筆・ヤヨイキャンパス等破損の程度によって部分的な貼り替えを行う必要性がある場合は、発注時の予備をご使用ください。本品は天然素材の為、追加発注による貼り替えの場合、木目柄が合わないので十分ご注意ください。尚、補修作業で改善しない場合は、専門の補修業者に依頼してください。
f.養生
1.施工後は強制換気を
施工後は接着が安定するまで自然乾燥させてください。接着力は施工後1週間程度で高まります。また、施工時に使用したプライマーやシーラー等の臭いがかなり残りますので、強制排気をするなどして換気を十分に行ってください。
2.粘着性の強い養生テープは使用しないでください
粘着性の強いマスキングテープ(養生テープ)の使用は避けてください。尚、粘着性の弱いものであっても貼り付けたまま長時間放置しないでください。
粘着材が壁紙に移行し、変色や汚れの原因となります。又、テープを剥がすときに壁紙を破損することがあります。
a.直射日光からの保護
表面は天然木素材ですので経年で変色していきますが、直射日光などの紫外線があたる場所では、特に変色が早くなります。カーテン、ブラインド等の日除けを心掛けてください。
b.汚れた場合
表面に塗装を施していますが、塩ビ系シートのように汚れを落とすことは困難です。汚れた場合は柔らかい布に水を付け固く絞った上、拭き取ってください。
取れにくい場合は中性洗剤を薄く交ぜて拭き取った上、水拭きしてください。長い期間にわたって付着した汚れを取ることはできません。強い力で拭き取ると表面の単板を傷めますのでご注意ください。
c.カビや結露
結露や湿気の多い環境下においてはカビが発生する恐れがあります。カビは見た目だけでなく、アレルギーなどの人体に悪影響を及ぼすことがありますので注意が必要です。結露やカビが発生しないように換気に心掛け、風通しを良くしてください。