うつむきながら警察署の階段を下りる女。

保護責任者遺棄の疑いで逮捕された、大越悠莉奈容疑者(25)。

1歳の娘を車内に放置した疑いが持たれている大越容疑者。

過去には、虐待を行ったとして児童相談所に通告されていたことがわかった。

7日22日午前10時半すぎ、大越容疑者からの119番通報で明らかになった事件。

通報を受け千葉・八千代市の駐車場に駆け付けた救急隊員が、車の中で意識のない状態の大越容疑者の1歳の次女・三櫻音(みおん)ちゃんを発見した。

三櫻音ちゃんはすぐに病院に運ばれたが、死亡が確認された。死因は熱中症とみられている。

当時の状況について、大越容疑者の当初の説明によると...

都内の飲食店で夜通しの仕事をしたあと、知人に預けていた三櫻音ちゃんと長女(3)とともに車で自宅へ向かった大越容疑者。

午前8時ごろに自宅の駐車場に到着したが、そのままクーラーをつけた車内で仮眠した。

2時間以上たって目が覚めた大越容疑者は三櫻音ちゃんを車内に残し、長女と自宅へ行ったという。

約30分後、クーラーをつけたままの車に戻ってきたところ、三櫻音ちゃんの意識がなかったとしていた。

しかし、逮捕後の調べに対しては、一転して黙秘しているという。

シングルマザーとして幼い娘2人と暮らしていた大越容疑者。

その人柄について、祖母と大越容疑者を知る人はこう話している。

大越容疑者の祖母「何でも一生懸命やる子」

大越容疑者を知る人「(子どもに)すごく優しく接しているのがすごく印象的だったので、(仕事で)疲れて寝ちゃったのかな...」

子どもに優しかったという大越容疑者だが、その一方で、気になる場面も目撃されていた。

2021年5月午前9時ごろ、大越容疑者の長女(当時2)が1人で駐車場をうろついていたため、近隣住民が警察に通報。

警察が事情を聞こうと大越容疑者を訪ねたところ、泥酔状態だったため、育児放棄による虐待を行ったとして児童相談所に通告されていた。

警察は三櫻音ちゃんの死亡について、保護責任者遺棄致死の疑いも視野に捜査を続けている。