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世代論として「けもフレ2が何故ウケなかったか?」というのを考えるのは、面白いうえに有効な議論だと思いますね。 僕が2で印象的だったのは、5話における紙相撲のシーンです。 ・あれを「シュールなギャグ」として捉えるか? ・一期の6話と何が違ったのか? などの問題を考えることができる。
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端的に言えば、紙相撲のシーンは「いがみ合っていたフレンズ達が紙相撲でトントンやり合う所に笑いを見出す」ことが脚本の狙いですが、これは今の視聴者のセンスに全く響かない、すべった笑い。 シュールさを笑うんだよという導き方であっても、それを受け容れない土壌が視聴者にあると考えられる。
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多くの視聴者は、むしろ困惑したわけです。 突然紙相撲での解決を図ろうとするキュルルとそれに従って真剣に紙相撲するフレンズ達に。 これは笑う所だ、と受け入れられなくなったのは、脚本家と視聴者の感覚のズレであり、そこに「笑いを含む感覚の世代差」もあるでしょう。
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で、2の5話自体は、一期の6話と対応する回でもある。 2つの陣営を仲裁する回として。 明らかに一期の方が視聴者のウケが良かったのは言うに及ばずですが、しかし6話は笑いよりも真面目に決着をつける所にもっていく。 ライオンとヘラジカが大真面目に決闘することで、笑いよりも真剣さが優先された。
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でもこれ、よくよく考えると「大真面目に決闘すること自体が笑い」かもしれない。 巻き物の剣でチャンバラすることは馬鹿馬鹿しさも含む。 しかし、それを「茶化さないで」描写した所がウケた。 茶化さないこと。 真剣さは真剣さとして受け取る。 これが視聴者に望まれていることではないか?と。
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ここで僕が思いついたのは、ガルパンの戦車道です。 あれも本来なら、馬鹿馬鹿しさの極みです。 戦車で武道やってるんだから。 しかしその真剣さと、登場人物たちの真剣さに茶化さないで視聴者はのめり込む。 今のアニメとは、視聴者に求められるものとは、真剣さを含んで成立させることです。
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だからこそ、2の紙相撲での笑いの導き方は、今の視聴者の琴線に触れない。 真剣さに訴えない、茶化した、斜に構えた、どこか腐すような、ひねくれた… それは2制作陣の世代の、平成の昔の古い感覚が反映されているようでもあるから。 こうした分析は、作品論としても有効なのです。
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『笑う奴』なんですかね たかが歌、たかが映画、たかが漫画、たかが超人と笑う奴
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返信先: さん
笑いの方向や根底に、冷笑的な、「これでいいじゃないか」という不徹底さがあると言えばいいのかな… そのような態度がどこかあると。 そういう不真面目さは、今の視聴者は鋭いので(少なくとも15年以上前よりも)、作品としてもスタッフとしても見抜かれるものだよと思っています。

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