指導教官がアカハラ 元院生の女性が提訴
アカデミックハラスメントで精神的苦痛を受けたとして、長浜バイオ大学大学院(滋賀県長浜市)の元大学院生の女性が指導教官だった准教授の男性を相手取り、慰謝料など約1千万円を求める訴訟を京都地裁に起こしたことが3日、わかった。提訴は7月9日付。
訴状によると、女性は長浜バイオ大学を卒業後、平成19年4月に大学院に進学。女性は大学の卒業論文を執筆していた同年2月から大学院に進学後の20年9月まで、指導教官を務めていた准教授に嫌がらせや無視をされたほか、女性が質問に答えられない際に「こんなことが分からないのか。お前は小学生以下だ」などと非難された。女性は体調を崩し、通院や自宅療養を余儀なくされたという。
大学などによると、大学は女性の申し立てを受けて、アカハラを認めた上で昨年8月に准教授を停職1カ月の懲戒処分にしているという。原告側は「精神的苦痛で学業に専念できず日常生活にも支障をきたした結果は甚大」などと訴えている。
提訴を受けて、准教授は「弁護士と相談しており、コメントはできない」としている。
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/kyoto/100804/kyt1008040228002-n1.htm