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「君、私の事が好きなのか?」

カーティスは、ローズに驚いた顔で問いかけた。

前々からカーティスはローズの好意には気がついていた。
廊下ですれ違う時の視線、授業や生徒会などで会話する時の声色や頬の色、そして自分を見るその瞳...思い当たる節は沢山あった。
まぁ直接尋ねても利益は無いし、確定するまではと泳がせておいたが....決定的になったのは書類を渡す際に少し手が触れた瞬間、彼女の手が震えた時だった。

ローズが顔を真っ赤にし恥ずかしそうに下をむく。
カーティスはそんな姿を見て「へぇ、そうだったんだ。」と目を細め顎に手を置き、まるでローズを品定めをするような視線をする。

ローズはカーティスのそんな視線を感じ「す、すみません....。あのっ....誰にも言わないしご迷惑をおかけしないので!この気持ちは忘れるようにしますので、お願いします。今までと同じ先輩後輩で居て欲しいです!」と涙を浮かべ頭を下げた。
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