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時期妖精王ダリア・フローレンス
前世、私は人間として生をうけた
そこは妖精族の国。
勿論少ないながら他の種族もいたし、私もそうだった。
そこは昔から妖精の王が治める土地で、古きを重んじる文化であった。
近代的なものは少なく、変化の少ない土地である。
父は魔道具の修繕の腕が素晴らしいと、妖精王に直々に頼まれて、城の専属修繕師としてお城に出入りしていた。
ある日のこと、その父から道具を持ってきてくれと頼まれた。
何度かあったことだから一つ返事をして父の元へ。
そこには妖精王が丁度いらしていて、その背後には妖精王の子、次期妖精王の彼がいた。
ダリア・フローレンス
その日を境に声を交わし合うようになった私達。
歳も近くて、周りに同じ年の子がいない為直ぐに仲良くなった。
けれど、だんだんとその関係は歪なものになっていった。
友達だと笑い合っていたのに、彼はその関係を壊したのだ。
きっかけは父が魔道具の暴走で命を落とした時だ。
まだ子供であった私は妖精の国の外、隣国の祖父母に引き取られることになった。
母はすでに病死しており、私の身寄りはそこにしかなかった。
この国を出るのだと告げた時、ダリアはそれを許さなかった。
瞳を真っ直ぐに私に向けて「行かせない」と告げた。
晴れていたのに雷鳴が鳴り響いていた。
ダリアは私と結婚するのだと言い張った。
そこは妖精族の国。
勿論少ないながら他の種族もいたし、私もそうだった。
そこは昔から妖精の王が治める土地で、古きを重んじる文化であった。
近代的なものは少なく、変化の少ない土地である。
父は魔道具の修繕の腕が素晴らしいと、妖精王に直々に頼まれて、城の専属修繕師としてお城に出入りしていた。
ある日のこと、その父から道具を持ってきてくれと頼まれた。
何度かあったことだから一つ返事をして父の元へ。
そこには妖精王が丁度いらしていて、その背後には妖精王の子、次期妖精王の彼がいた。
ダリア・フローレンス
その日を境に声を交わし合うようになった私達。
歳も近くて、周りに同じ年の子がいない為直ぐに仲良くなった。
けれど、だんだんとその関係は歪なものになっていった。
友達だと笑い合っていたのに、彼はその関係を壊したのだ。
きっかけは父が魔道具の暴走で命を落とした時だ。
まだ子供であった私は妖精の国の外、隣国の祖父母に引き取られることになった。
母はすでに病死しており、私の身寄りはそこにしかなかった。
この国を出るのだと告げた時、ダリアはそれを許さなかった。
瞳を真っ直ぐに私に向けて「行かせない」と告げた。
晴れていたのに雷鳴が鳴り響いていた。
ダリアは私と結婚するのだと言い張った。
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