飯塚幸三

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飯塚 幸三(いいづか こうぞう、昭和6年(1931年6月1日 - )は、元通産省官僚。通産省工業技術院・元院長。池袋乗用車暴走死傷事故を起こした人物として知られている。

目次

経歴[編集]

事故前まで[編集]

1931年に東京府豊多摩郡中野町(現東京都中野区)で生まれる。東京府立第四中学校(現東京都立戸山高等学校)、旧制浦和高等学校から、東京大学工学部応用物理学科計測工学専修を1953年に卒業した。 大学卒業後、1953年(昭和28年)に通産省(現経済産業省)工業技術院計量研究所へ入所する。硬さ標準、精密形状計測、物性計測などの研究に従事する。1972年7月7日、「ショアかたさ目盛の精度向上に関する研究」で工学博士(東京大学)を取得する。1983年、計量研究所所長となる。1986年、通商産業省工業技術院長となる。平成元年(1989年)に工業技術院長を辞職した。飯塚は、計量の分野などで国際的にも頭角を現し、同院で院長を務めた後も学術団体や天下り先の企業などで要職を歴任した。また国際度量衡委員会の委員を1981年から2001年まで務めた[1]

工業技術院辞職後は日本計量振興協会の会長、株式会社クボタの取締役(常務、専務、副社長)、2000年よりクボタ顧問。前日本工学アカデミーの顧問、日本規格協会の監事などを歴任している。

平成27年(2015年の叙勲で、瑞宝重光章を受章している。

池袋乗用車暴走死傷事故[編集]

詳細は「池袋乗用車暴走死傷事故」を参照

平成31年(2019年4月19日午後0時25分頃、飯塚は板橋区内の自宅から文京区内のレストランでの食事のため、妻を乗せて乗用車(ヨヨタ・プリウス)を運転中、ガードパイプに乗用車を接触させた後、時速60キロから時速84キロまで加速し、およそ150メートルにわたって暴走し、速度を落とさないまま横断歩道に突っ込み、横断歩道上の自転車と衝突しA(当時31歳)とその長女のB(当時3歳)を死亡させた。また40歳代から90歳代の歩行者8名に重軽傷を負わせた[2]。飯塚と同乗していた80歳代の妻も骨折した。また後日、警視庁の調べにより、死亡したAは飯塚にはねられた際、500メートル先まではね飛ばされていたことと、事故時に飯塚が時速89.999キロ以上を出していたことも判明した。

飯塚は平成30年(2018年)頃から足が不自由になり、杖を使って歩いていたという。近所の人の話として、自動車の車庫入れがきちんとできないまで運転は危なかったという。エアバッグが正常に作動するなど乗用車に機器の不具合が確認されておらず、運転席の足元近辺に落下物が無く、ペダルに物が挟まって動かなくなるトラブルも考えられないことから、運転操作ミスの可能性の高さが指摘されている。

なお、これだけの事故を起こしながら飯塚は直後に逮捕[3]されていない[4]インターネット上では天下り官僚で叙勲まで受けている「上級国民」であるから、とする説が飛び交っているが、上記の通り加害者が入院しているため逮捕されていないという意見もある。また、ウィキペディアにある記事は度重なる荒らしのためもあったとされて保護依頼が出され、編集ができなくなっている(ただ、事故を起こした事実すら記載すると即削除対象とされている異常事態にもなっている。事故に関しては特筆性が無いとされているが、Wikipediaの飯塚の記事には飯塚個人の趣味を掲載するなど、特筆性があるのか疑問がある記述も存在する)。

事故後、飯塚は胸の骨を折る重傷を負ったとして入院していたが、5月19日午前に退院した。また5月18日目白警察署で任意の事情聴取を受けている。このときは両手で杖を突きながらサングラスにマスク姿で目白署に現れている[5]。この時点ではまだ逮捕されていない。また飯塚は否認を続けており「ブレーキを踏んだが利かなかった」と供述している[5]。ただしアクセルやブレーキに異常は確認されていない[5]

2019年5月31日東京都公安委員会は飯塚の運転免許を取り消す決定をした。警視庁幹部によると、交通違反の内容を確認する「意見の聴取」が同日午前に千代田区内で行われたが、飯塚は「足が悪い」として欠席したという。

2019年6月13日午前、警視庁は現場に飯塚を交えて事故の実況見分を行なった。この際、飯塚は献花台に見向きもせず、手を合わせもしなかったという。飯塚は実況見分後の事情聴取で「最初に接触事故を起こし、パニック状態になってアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性もある」と話しているという。

2019年6月下旬、飯塚の自宅マンションに目白警察署の捜査員と思われる男性3人が入っていき、続けてシルバーのワンボックスカーがやって来て、こちらにも2人の捜査員が乗っていたという。元警察官僚の澤井康生弁護士によると「原則として、警察が加害者の警護をすることは、まずありません。ただ、飯塚容疑者は日本中からバッシングされています。もしかすると、脅迫状が届き、家族が警察に相談して、地元警察署が様子を見ていた可能性はあります」と、すなわち異例の上級警護かもしれない、という。

2019年7月19日、車に同乗していた飯塚の妻が事故について「覚えていない」と話しているということが報道された。

2019年7月23日午前、飯塚の起こした事故で重傷を負った78歳の男性が警視庁の実況見分に立ち会い、事故当時の状況などを確認した。この男性は自転車で横断歩道を渡っていた際に飯塚が運転する自動車にはねられている。男性によると「死ぬかと思ったんですから、この辺に車が来たっていうのは覚えているんですけど、それから飛ばされて地面にうつぶせになっている時に意識が戻ったんですね」と日本テレビの取材に応じている。男性は飯塚について「正当な処罰を求めたい」と話した。

警視庁は飯塚を過失運転致死傷罪の疑いで書類送検する方針だとされている。

なお、この事故に続くかのように7月24日の午後4時頃、JR池袋駅前の交差点で当時73歳の男が運転する乗用車が暴走する事故が発生している。この事故における怪我人はいない。

2019年9月13日にはJ-CASTニュースが飯塚の代理人に取材を申し込んだが、拒否されている(書面での回答も拒否された)。

2019年9月18日には、飯塚の事故の2日後に発生した神戸三宮バス暴走死傷事故の初公判が神戸地裁で開始されており、未だに飯塚に対して送検すらされてないのは異常な事態となっている。

2019年9月20日、被害者遺族が東京都千代田区東京地方検察庁を訪れ、飯塚への厳罰を求める署名39万1136筆と、速やかな送検や起訴を求める要望書を提出した[6]。遺族は多くの署名が集まったことに感謝し今後も自分ができる限りの事をことをしていく決意を表明した。

2019年10月1日の朝、妻に付き添われて、自宅マンションから出てきたところを週刊FLASHの記者に「飯塚さん、ご遺族、被害者の方々に伝えたいことは?」と直撃され、飯塚は「本当に申し訳ないということだけです。(体調は)よくないです。ご覧のとおり……」とはっきりした口調で答えた飯塚だが、杖を突く手は、ブルブルと震えていたという[7]

2019年11月8日警視庁はアクセルとブレーキを踏み間違えたことが原因だと断定し、来週にも飯塚を書類送検する方針であることを固めたと報道された。

2019年11月12日、警視庁交通捜査課は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の容疑で、飯塚を書類送検した。警視庁は書類送検に際し、検察に起訴を求める「厳重処分」の意見をつけている。

2020年2月6日、東京地検は飯塚を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で在宅起訴した。

2020年9月16日、東京地裁が飯塚の初公判を10月8日に開くことを明らかにした。起訴状では、飯塚は東京都豊島区東池袋で乗用車を運転中、ブレーキと間違えてアクセルを踏み続け、時速約96キロまで加速。横断歩道で主婦のA(当時31歳)とその長女のB(同3歳)をはねて死亡させ、通行人ら9人に全治1年間の重傷などを負わせたとしている。

2021年6月、国土交通省は自動車事故時のアクセル、ブレーキなどの運転状況が分かる記録装置の搭載を義務付ける方針を固めた。事故原因の究明に役立てるためであり、2022年7月以降に発売する新型車が対象となる。2026年5月以降は販売済みのモデルを含む全新車に拡大する方針だとされる。他に衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)が前方を横断する自転車に対しても作動するように義務化するとされ、記録装置は「イベントデータレコーダー」(EDR)と呼ばれる。これは飯塚が起こした事故で、飯塚が自分の運転ミスが原因かどうかを認めずに未だに争っているためで、国土交通省は義務化することで操作ミスや車両の不具合など事故原因を特定しやすくするため判断したという。

裁判[編集]

飯塚被告(人)に対する裁判には刑事裁判と民事裁判とがある。刑事裁判が先行し、その後、民事裁判が進行している。

刑事裁判[編集]

東京地方検察庁は飯塚幸三被告人を過失運転致死傷の罪で2020年2月6日在宅起訴した[8]。警視庁は2019年11月、起訴を求める厳重処分の意見を付けて書類送検した。暴走は故意ではなかったとして、罰則の重い危険運転致死傷罪の適用は見送られている。

初公判:異例の対応と無罪の主張[編集]

2020年10月8日東京地方裁判所下津健司裁判長)で、初公判が開かれたが、この公判は当初から異例づくめだった。まず、AとBの遺族であるCが被害者参加制度を使って裁判に臨んだが、亡くなった2人A及びBの「遺影」の持ち込もうとしたのに対して、被害者参加人としては禁止され、抗議の上申書を提出するも却下されたという。犯罪被害者支援弁護士フォーラム事務局長の高橋正人弁護士は、被害者参加して遺影を持たないか、一般人として傍聴席に座り遺影を持つかの「二者択一」を裁判官に迫られたとして、裁判所側のこの対応を疑問視している。J-CASTニュースが東京地裁に取材したところ「裁判官の総合的な考慮にもとづく判断で決まってくる」とのことだったとされる。また飯塚はこの公判において、黒のスーツ姿で紺色のネクタイを締め、車椅子に乗って法廷に入ったとされ、弁護人の手を借りて証言台前に移動して立ち上がり「(遺族の)ご心痛を思うと言葉がございません。心からおわび申し上げます」と述べ、深く頭を下げたという。下津健司裁判長は早稲田大学出身で、刑事第17部の総括判事である。早い段階で司法研修所刑事裁判教官を務めており、エリートポジションにある。東京地裁刑事部のエース級裁判官の一人であるから、東京地裁の意気込みがうかがえる。

しかし、飯塚は起訴内容の認否を問われると「アクセルペダルを踏み続けたことはないと記憶しています。車の何らかの異常で暴走したと思っております」と述べて起訴内容を否認し、無罪を主張した。「車の異常から暴走した」とする被告人(弁護)側に対し、検察側は「運転ミスが原因」と指摘。双方の主張が対立することになった。検察側は冒頭陳述で、事故約1カ月前の車両点検では、被告人の車のブレーキやアクセル機能に異常は確認されていなかったと明らかにし、何らかの異常が起きた場合は電気系統で加速が制御される仕組みだったと指摘。車の記録装置にはアクセルペダルを踏み込んだデータが残っていたと主張した。弁護側は「間違ってアクセルを踏み続けたことはない」と述べ、過失致死傷の成立を争う姿勢を示したが、詳しい主張は明らかにしなかった。

検察は、飯塚の車に搭載されていたドライブレコーダーの当日映像を流した。事故直前、飯塚は時速60キロで進行中に車線変更を繰り返し、時速84キロまで加速し、横断歩道上の自転車と衝突後は、時速96キロまで加速し、ブレーキペダルを踏み込んだ記録はない。後続運転手の証言によれば当時、飯塚の車のブレーキランプは一度も点灯しなかったとした。飯塚の車に異常がなかったとする証拠が多数示された。

なお、飯塚幸三が運転していたのは2代目「トヨタ・プリウス」と報道されている。2003年から2011年までに発売された2代目プリウス(NHW20)から本格的なEDR(イベント・データ・レコーダー)が装備されている。EDRにはアクセルペダル開度、エンジン回転数、モーター回転数、ブレーキのON/OFFが記録されている。EDRの記録が証拠として採用される可能性は高いと見られる。なお飯塚が運転していた車は、2007年登録のプリウスである。問われているのは過失運転致死傷罪で、7年以下の懲役もしくは禁固、または100万円以下の罰金となっている。

第2回公判:飯塚が居眠りしたとされる [編集]

2020年12月3日、東京地裁で第2回公判が開かれ、事故の目撃者3人が出廷し、3人とも「プリウスは減速していない」「ブレーキランプは1度も点灯していない」と証言した。これは飯塚や弁護側の証言と全く食い違っている。

また、飯塚は公判中に下を向いて動かなかったとされており、一説に居眠りしていた可能性が指摘されている。被害者遺族はその飯塚の態度に対して、強い憤りを示している。

第3回公判:飯塚被告人は過失なしと陳述した[編集]

2020年12月14日、第3回公判が東京地裁で開廷され、飯塚の弁護側の冒頭陳述が行なわれた。飯塚の弁護士は検察側が指摘するアクセルとブレーキの踏み間違いについて、「足を上げて、目視した上でブレーキを踏んだ」と主張。さらに「車の電子部品のトラブルの可能性がある」とし、その上で、車は購入してからおよそ10年が経ち、「経年劣化による電子部品のトラブルの可能性がある」と述べ、飯塚被告には「ブレーキと間違えてアクセルを踏んだ過失は認められない」と陳述した。

飯塚は相変わらず下を向いたままで反省の態度を示さず、被害者遺族に対して会釈もせず、公判後に被害者遺族は「(飯塚が裁判を)ひとごとのよう」な態度をしているとして、怒りと悲しみを滲ませた。

第4回公判:飯塚幸三の無罪主張に反論した[編集]

2021年1月19日、第4回公判が行われ、現場周辺の防犯カメラや、事故車両のドライブレコーダーの映像を分析した警視庁の捜査員が証人として出廷した。時速約53キロで走行していた車が、縁石や自転車と衝突しながら加速を続け、被害者母子のA、Bが自転車をはねる直前には時速約96キロに達していたと証言した。また、防犯カメラの映像ではブレーキランプの点灯を確認できず、急加速をした際に車の前方が浮き上がる「ノーズアップ」現象が起きていたとした。 第4回公判後に被害者遺族は会見し、民事提訴したことを明らかにし、その理由を「新型コロナウイルスの影響でなかなか刑事裁判が進まず、被告本人の口から何があったのかを早く聞きたかった」と説明した。

第5回公判:事故原因を故障とする飯塚側の主張に捜査員が反論した [編集]

2021年2月1日、第5回公判が東京地裁で開かれ、事故車両や現場の検証を担当した警視庁交通捜査課の捜査員の証人尋問が開かれた。弁護側はこれまでに、経年劣化によって「電気系統のトラブルでブレーキが利かなかった可能性は否定できない」と訴えていたが、捜査員はこの点について「事故前後の被告車両の状態が記録されたデータには、アクセルやブレーキの電気系統の故障記録が確認できない」と主張し、さらに現場検証でも「事故で破損した箇所を復元するなどして被告車両を走らせたところ、ブレーキが利いた」と訴えた。被告車両には、「電気系統に異常があった場合でも作動する油圧ブレーキが搭載されることに触れ、ブレーキペダルを踏んでいれば車は減速したはずだ」と訴えた。さらに、事故車両のアクセルペダルとブレーキペダルで、一部だけほこりが拭われていた痕について「暴走事故でよく見受けられる痕だ」と説明した。

これに対して弁護側は反対尋問で、「アクセルペダルを踏むこと以外の要因で、モーターやエンジンを動かすための電気信号が送られることは全くはないのか」と追及したが、捜査員は「全くない」と返した。

公判終了後、退廷する飯塚に対して傍聴席にいた中年の女性から2度にわたり、「人殺し」と言う言葉が投げかけられている。

第6回公判:飯塚に対するトヨタの反論が行なわれた第6回公判[編集]

2021年3月3日、東京地裁で第6回公判が行なわれた。

この日の公判では、事故車「プリウス」のメーカーであるトヨタ自動車で故障診断を担当する社員が証人として出廷した。これまで飯塚と弁護側は事故原因を車の不具合によるものとして無罪を主張してきたが、事故現場の実況見分にも立ち会ったという証人は「コンピューター、部品の機能ともに正しいことを確認しました。(事故車の状態は)正しかったと考えております」と証言した。

被告側は事故車について「勝手に加速した」などと主張しているが、故障が生じた車が加速する可能性について、証人は「ございません。なんらかの故障が生じた場合、安全サイド(減速する)に設計・開発するのが常識だからです」と否定した。

第7回公判:飯塚に対する初の被告人質問[編集]

2021年4月27日午後1時30分より、東京地裁で第7回公判が行われ、飯塚に対する初の被告人質問が行なわれた。

弁護側の被告人質問で自動車の運転歴について聞かれ、53年以上と答える。

飯塚は事故当時、同乗する妻と2人でレストランに向かっていたとし、「昼食の予約をしていて、レストランに行こうをしておりました。電車やバスでも行けますが、乗り換えに時間がかかるので車で行きました」と述べた。予約に間に合わせるため、急いでいたとの報道については「12時ちょっと過ぎに出て、12時半の予約でしたから、急がないでも十分に間に合っていました」などと発言した。

さらに飯塚は「アクセルは踏んでいない」と過失を否定する一方「事故時はパニックになった」とも述べた。飯塚は、事故現場となった交差点に差し掛かろうとした際、「アクセルペダルを踏んでいないのにエンジンが異常に高速回転を始めた」と供述し、「ブレーキペダルを踏んでも減速せず、抜けたような感じで抵抗感がなかった」と話した。 

また、飯塚は当日の乗車前にアクセルとブレーキが正常に機能しているかチェックしたと明かし「異常はありませんでした」とも述べた。

検察側質問で飯塚の証言とドライブレコーダーの記録との矛盾が多いと指摘された。被害者のA、B母子について飯塚は「乳母車を押していた」と述べたが、実際には母子とも自転車に乗っていた。アクセルとブレーキを踏み間違えたかどうかについては、踏み間違えた記憶はないと答えた。さらに80歳を過ぎた頃から、車に傷をつけたり、バンパー修理交換などの頻度が増えていると指摘された。歩くために杖を使うようになり、つえの本数が1本から2本に増えているとの指摘に、運動能力の低下の実感がないと回答した。

第8回公判:被告人の無罪主張[編集]

2021年6月21日13時30分から、東京地方裁判所で第8回公判が行なわれ、妻子A、Bを亡くした被害者遺族Cが、被害者参加制度を利用して被告人質問した。Cが「2人の生前の写真を見てどう思いましたか」と尋ねると、飯塚は「かわいい方を亡くしてしまって申し訳なく思ってます」と答えた。また、Cから「あなたは無罪を主張していますね?」と問いただされると、飯塚は「心苦しいが、私の記憶ではアクセルとブレーキを踏み間違えていないので、私の過失はないと思ってます」と改めて無罪を主張した。第7回公判での飯塚の4つの記憶違いについて、Cはいずれもドライブレコーダーの映像と違っていなかったかとCが質問したところ、飯塚は表現は正確でないところはあるものの、大筋では正しいと説明した[9]

Cは「(あなたに)刑務所に入ってほしいと思う。その覚悟はありますか」と質問したところ、飯塚は「はい。あります」と答えた。さらに「息子さんに『ブレーキとアクセルを踏み間違えた』と発言しませんでしたか」と問い、飯塚は「覚えていません」と回答した。Cは「警察の供述調書に被告人がそのように話した」と供述調書に書かれていると指摘した。続いて被害者遺族Dは「(飯塚が)過ちを認めないことに、悲しみと怒りを覚える」と述べた。また裁判長は、いまだに後遺症がある被害者3人の意見陳述書について「(事故を)車のせいにせず、被害者のことをもっと受け止めて」「アクセルとブレーキを踏み間違えたと認めるべきだ」と代読した。

公判終了後の記者会見でCは「被告(飯塚)の口から真実を述べてほしいという夢は破れた。刑務所に入ってほしい」と述べた[10]

第9回公判:論告求刑と弁護側最終弁論・[編集]

2021年7月15日13時30分から17時まで、東京地方裁判所104号法廷にて、第9回公判が行なわれた。最初に遺族7人が意見陳述を行った。遺族から「あなたは人間の心を持っていない」と厳しい言葉が投げかけられた。遺族は「最大限の重い実刑判決を望む」と述べた。被告人は車で出かけなければ、事故は起きなかったと悔やんでいると語る。検察官は飯塚被告人が平成22年ごろから物損事故を5回起こしていたことを指摘した上で、車両がなければ生活できないという理由もないのに、利便性を優先させ、加齢に伴う認知能力などの衰えから運転操作を誤った過失があると事故原因を指摘した。過失運転致死傷罪の上限である禁錮7年を求刑した[11]

論告求刑の間、飯塚はうつむいた状態でいたが、傍聴席から「寝てるんじゃないよ!」と声が上がり、裁判長から「静かにしてください」と注意があり、数十秒間中断した。判決期日は、2021年9月2日14時からと決定した。

民事裁判[編集]

2020年2月9日、飯塚幸三被告に対して損害賠償を求める、第1回口頭弁論が東京地方裁判所鈴木秀雄裁判長)で開かれた。原告は事故のため亡くなった被害者の親族9人で、慰謝料など計約1億7000万円を請求している[12]。飯塚幸三被告と弁護側は、早期和解を求めつつ、慰謝料の額などを争い、「請求棄却」を求めている。

令和2年(2020年)10月の初公判で飯塚幸三が無罪を主張し、刑事裁判の長期化も予想されたため、初公判当日に提訴に踏み切ったことを明らかにした。無罪を主張する飯塚幸三被告人の刑事裁判が長引く可能性を見越して民事提訴したものであり、被害者遺族は「早く元院長から真実を聞きたい」と説明している。

裁判に関係する出来事[編集]

被害者遺族の要望[編集]

第5回公判に前後して、被害者遺族は、犯罪被害者が裁判のために会社を休む際、有給休暇を使わざるを得ない現状を踏まえて、「特別休暇制度の義務化」を認めてほしいと厚労省に申し入れた。被害者遺族は被害者参加制度を利用して法廷に立つが、被害者への支援が不十分と感じている。

株式会社クボタのコメント[編集]

2019年4月22日、クボタは「当社元副社長の飯塚幸三氏はすでに当社を退職しており、会社としてのコメントは差し控えさせていただきます。」とのコメントを発表した[13]

一般社団法人 日本淘道会[編集]

事故時まで一般社団法人 日本淘道会の理事長であったが、事故後に本人から理事長辞任の申し出があったとされ、理事会を開いて辞任したとされる[14][15]

トヨタ自動車のコメント[編集]

2021年6月21日の日、飯塚からプリウスに技術的欠陥があったなどとされていたトヨタ自動車が報道各社に対してコメントを発表した。それによると「本件の被告人(飯塚)が、裁判の中で、本件の車両に技術的な欠陥があると主張されていますが、当局要請に基づく調査協力の結果、車両に異常や技術的な問題は認められませんでした」と反論している[16]

弁護士のコメント(1)[編集]

第一回公判の飯塚の証言について八代英輝弁護士は、無罪を主張するのは本人の権利とするが、車の不備を主張するのは人ごとの供述であり、自分自身と向き合うべきであると指摘した[17]。本村健太郎弁護士は弁護人との打ち合わせにより考えた可能性はあるが、「記憶にない」というのは正しい言い方であるとした[18]。自分の記憶ではこうだったと供述したからである。 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、「有罪になる」と断言したうえで、遺族の処罰感情が厳しいため示談ができなければ、禁錮3年6月から4年の求刑となり、判決は禁錮3年の実刑判決が予想されるが、これに執行猶予3年が付く可能性があるとした[19]

若狭弁護士のコメント(2)[編集]

東京地方検察庁特捜部副部長の若狭勝弁護士は、2021年7月15日の論告求刑について、高齢で事故が想定されるところ、あえて運転している。示談が出来ておらず、反省の態度もないので、一般的な事例からみても重い求刑となっている。禁錮5年から6年の判決が予測できるが、判決が確定しても高齢を理由として、刑務所行きは一時免除される可能性もあると語る[20]

マスコミ報道[編集]

部屋のカレンダーは当時のまま[編集]

被害者家族3人が事故直前まで暮らしていた部屋のカレンダーは2019年4月のままという。カレンダーをめくると、自分だけ時が進んでいく現実を認めることになり、できないと遺族は語る(2020年10月8日、FNN報道)。

飯塚に対する批判など[編集]

警視庁によると、事故現場に至る左カーブの辺りで、同乗の妻が「危ないよ、どうしたの」と声を上げた。飯塚は「あー、どうしたんだろう」と応じており、直後に車道左側の金属製の柵に接触したとみられる。その後、スピードを上げたまま交差点に突入していた。事故直後には飯塚が動揺した様子で息子に「アクセルが戻らなくて、人をいっぱいひいちゃった」と電話している様子が映っていた。この情報はまだ飯塚が上級国民であることが警察内部に把握されていない段階であったために流出してしまった情報で、この後に飯塚が上級国民とわかったために警察が情報封鎖に躍起になったとする説がある。実際、4月20日の時点では、マスコミは自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で事情を聞く方針と新聞などに書いていた。

また、事故を起こした飯塚には死傷させた12名に対する救護義務があるはずだが、飯塚は救護義務を怠っていた、とされている。これは息子に電話をかける時間があるのに救護義務はできないのか、と飯塚に対する批判をさらに強くさせる一因となった。

飯塚は上級国民とする説がある[21]マスコミなどは「容疑者」ではなく「元院長」という呼称を用いていた。それは逮捕前の人物を容疑者と呼ぶべきではないからだという。警視庁は「逃亡や証拠の恐れはない」との理由から身柄の拘束をせず、飯塚の回復を待って任意で事情聴取する方針とした[21]。これは池袋の2日後に起きた神戸三宮バス暴走死傷事故(8人死傷)の64歳の運転手が現行犯逮捕されたことと比較して、ネット上では疑問の声が噴出し「上級国民だから逮捕されないのか」と憤慨する意見が続出した[21]。飯塚は元高級官僚であるため、現在においても政府関係者との繋がりがあり、当然、警察とも繋がりがあるとされ、それが関係するのではないかという[21]。これに対し、ある弁護士は「加害者が入院している際は逮捕できないためである」と述べた。また、マスコミはドライブレコーダーの映像を公開するように警察に求めているが、警察はこれを認めていないという[21]

事故後、飯塚の自宅やフェイスブックが特定されたが、既にフェイスブックは削除されており、自宅の電話も繋がらないようにされていたという[21]。ネット上では飯塚が息子(息子も上級国民とする説がある[21])に指示を送り、これらの作業をさせたのではないかとされている[21]。また、所轄署の刑事の話によると、事故後に警察の上層部が多くやって来たという[21]。緘口令は出ていないが、触れるなというお達しも出ているという[21]。警察が狙っているのは事故の風化とされ[21]、また捜査も国策捜査[21]をすることでお茶を濁そうとしているのではないか、とみる説がある。

警視庁によると飯塚を逮捕しない理由は「一般論として逮捕の必要性などは刑事訴訟法の手続きに則って判断しています」と答えたという[5]。また弁護士の話として元通産官僚という経歴に一定の忖度が働いた、逮捕令状を出す裁判所では一般的に社会的地位が高い人間は逃亡の恐れなしという判断を下すからとしているという意見もある(実際、元フジテレビアナウンサーで、元首相・福田康夫の甥と結婚している千野志麻もそうだった)[5]

元裁判官の八代英輝弁護士は「(飯塚が)退院されて事情聴取を受けた時点で、逮捕するのが普通だと思いますね」と情報番組で指摘しており、飯塚が退院後も逮捕されていないことに疑問を投げかけている。

週刊女性2019年頃に飯塚を取材するために居住しているマンションを訪れた際、「迷惑です。インターホンを押し取材をすることはおやめください。悪質な場合……」という貼り紙が週刊女性が夏に報じたときのままあったとされ、改めて取材を申し込むと事故当時、助手席に乗っていた妻と思われる女性が「お断りします!」とピシャリと強気すぎる応対をしたという。

声優の花澤香菜は2021年5月2日、「サンデー・ジャポン」(日曜・午前9時54分)のコメンテータとして出演し、「被告は一貫して自分の記憶は間違っていないと言っているが、ちゃんと被害者や遺族の方に向き合っているのか」と述べた。

2021年5月24日、遺族の松永拓也さんは莉子ちゃんの損傷が特に激しかったため看護師に見るのを止められたことに言及し、「こんな理不尽なことがあるのか」と悔しさを述べた。4月27日の被告人質問で被告が車の異常が原因だとする被告の無罪主張について「事故後、きょうが一番絶望を感じた」と涙した。被告に対して「被害者や遺族の話を逃げずに聞いて、疑問に答えてほしい」と述べた。

事故発生原因[編集]

パーキンソン症候群の疑い[編集]

2019年10月18日、飯塚に手足の震えや筋肉のこわばりが起きるパーキンソン症候群に罹患していた疑いがあることが捜査関係者への取材で判明する。警視庁は加齢による身体機能の衰えや認知症など別の病気の有無も調べ、運転操作への影響について詰めの捜査を進めているという。捜査関係者によると、飯塚は片足の具合が悪く通院していた。パーキンソン症候群と似た症状もあり、医師は「運転は許可できない」と伝えていた。事故後には別の医師が、パーキンソン症候群の疑いがあると判断したという[22]

危険運転致死傷の不適用[編集]

飯塚は池袋の事故の際、信号無視並びに事故現場から約200メートル手前の左カーブで前のバイクや車を追い抜く際に急加速を始め、縁石に接触しながら時速90キロ台後半で横断歩道に突入して多くの人を死傷させるなど、危険運転に近い行為をしていたが、警視庁は飯塚の暴走は故意では無いなどと判断して、罰則の重い危険運転致死傷罪を適用しなかった。

ただし、2018年12月の津市で発生した4人死亡暴走事故の裁判では危険運転致死傷罪の成立を認めなかった[23][24]ため、仮に飯塚が危険運転致死傷罪で起訴されたとしても危険運転致死傷罪の成立が認められない可能性もありうる。

飯塚の前科[編集]

「(飯塚には)平成13年(2001年)に同じような前科があることがわかり、今回は事故の責任を認めていないので、不利な状況」と報道された[25]。「交通事故調査解析事務所」の熊谷宗徳代表はブレーキとアクセルを踏み間違えても、それに気づかない場合が多い、と語る[25]。なお、平成13年(2001年)に犯した前科についての詳細は不明である[26]

加害者家族の思いについて[編集]

飯塚の裁判が開始されたのにまるで合わせるように、令和2年(2020年)10月9日付の『現代ビジネス』において、前年に発生した池袋暴走死傷事故の加害者家族に関するコラム記事が掲載された。ただし、加害者家族のコメントとあるが、このコメントを家族の誰が発言したのかなどは一切明かされていない。また、加害者家族のプライバシーに一応は関わるもので、守秘義務があるはずなのに、これを世間に公表して良いのかという問題もある。

これは『現代ビジネス』のコラム《「上級国民」大批判のウラで、池袋暴走事故の「加害者家族」に起きていたこと》で、ライターが加害者遺族の知られざる苦労を記したものであるが、文中では「加害者家族のコメント」として「正直、逮捕してもらいたかったです…」などと並び、ライターも「危険なのは塀の中より社会」「加速しているように見える格差社会の間で無力感に苛まれている人々の復讐であり、不満の捌け口にもなっている」として、加害者家族に向けられる終わりなき社会的制裁を危惧している内容が記されている。

ただ、この加害者家族の思いは飯塚に前科があったことがわかる前に発表されており、加害者家族は以前の事故の際に何の対処もしていなかったことになり、これが本当に加害者家族の思いなのか疑問も持たれる。

精神科医からの意見[編集]

令和2年(2020年)10月14日、精神科医の片田珠美が、「池袋暴走事故「上級国民」だけでなく「家族も死刑」と袋叩きにする人々のヤバい心理」と題して、飯塚を弁護するような文章を発表した。それによると「このように、加害者本人だけでなく、その家族も叩く傾向に最近拍車がかかっているように見えるとされる。加害者家族の責任を問い、それ相応の責任を取るまでは許さないという姿勢で袋叩きにするのであり、特に加害者とその家族が恵まれた境遇にいるように見える場合、バッシングはより激しくなり、これは大衆の胸中に潜んでいる羨望のせいだろうとしており、羨望とは、他人の幸福が我慢できない怒りにほかならないという。飯塚が東大卒で順調に出世し、功成り名を遂げた飯塚は、大衆の羨望をかき立て、同時に、飯塚のおかげで裕福かつ安楽な生活を送っているように見える家族も羨望の対象になるのだとしている。

またジャーナリスト江川紹子も、池袋暴走の飯塚叩きに対して問題提起し、「加害者家族を苦しめるのは『社会』の人々」と発言している。

飯塚以外の高齢者との比較[編集]

飯塚が逮捕されないのは高齢で事故時には飯塚自身も怪我をして入院していたから、証拠隠滅の恐れや逃亡の可能性が無いから、と言われているが、他の高齢者と比較してどうなのであろうか、と疑問が持たれている。けがの程度によって逮捕が見送られるかは不明である。

  • 2016年10月横浜市港南区の通学路で集団登校中の小学生の列に軽トラックが突っ込み、市立桜岡小学校1年の当時6歳の児童が死亡し、児童4名が重軽傷を負った事故で、当時87歳の男が自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕された(男は鑑定などで留置を長期とされた末、認知症であったとして不起訴処分となった)。
  • 2018年1月、群馬県前橋市で道路を逆走して女子高生2人をはねて意識不明の重傷を負わせた当時85歳の無職の男が逮捕された(女子高生1人は後日死亡)。禁固の実刑が求刑されるが、2020年3月、男は持病の薬の副作用によって低血圧に陥り、意識障害が起こって事故を起こした可能性が大きいと認定され、無罪判決となった。検察側は控訴。さらに2審では加害者家族と代理人は有罪判決を望み、1審とは別の弁護人(40年来の知人)を選任し、有罪判決を望む方向に転換する異例の事態になっている。被告の長男は「無罪は望んでいない」と述べ、罪を償うべきだと意見した[27][28]前橋高齢者逆走死傷事故)。
  • 2018年5月、神奈川県茅ヶ崎市で90歳の女が運転する車にが暴走し、1人が死亡、3人がケガをする事故があり、女は現行犯逮捕された。しかし、検察勾留を認めなかったため、すぐに釈放された。
  • 2019年6月3日午後6時30分頃、大阪市此花区伝法5のスーパー「ライフ此花伝法店」近くの歩道に車が突っ込み、子供2人を含む男女4人がはねられて病院に搬送されたが、いずれも命に別条はないにも関わらず、大阪府警此花署は乗用車を運転していた同区の無職の80歳の男を自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で現行犯逮捕した。
  • 2019年6月6日大阪市平野区平野北1丁目で76歳の男が運転する車が駐車場から急発進し、60歳代の男性をはねて公園に突っ込んだ。男性の命に別状はないが、警察は76歳の男を過失運転致傷罪の現行犯で逮捕した。
  • 2019年6月13日午前9時50分頃、兵庫県西宮市樋之池町の市道で乗用車が歩道を散歩していた保育園児ら約20人の列に突っ込み、6歳の女児が車の下敷きになって肩の骨を折り、5歳の女児が膝に軽い怪我をした。西宮警察署自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷罪)の疑いで、乗用車を運転していた西宮市の無職の69歳の女を現行犯逮捕した。
  • 2019年6月17日午後5時頃、東京都町田市の都道で歩道を歩いていた小学生らの集団に乗用車が突っ込み、いずれも7歳の小学生女児2人と50代女性、5歳の男児がけがをして病院に搬送され、女児1人とその母親の女性が重傷とみられるが命に別条はないにも関わらず、警視庁町田署は乗用車を運転していた60歳の女を自動車運転処罰法違反過失運転致死傷罪)の容疑で現行犯逮捕した。
  • 2019年9月14日愛知県名古屋市金山総合駅前で、タクシーが人混みに突っ込み、7人が怪我をした(死者は無し)。警察は75歳のタクシー運転手を過失運転致傷罪の容疑で現行犯逮捕した[29]
  • 2019年9月25日埼玉県川口市学童保育の送迎車が、小学3年生の男子児童(当時9歳)をはねて死亡させる事故が発生し、警察は運転していた74歳の男を過失運転傷害罪(のち致死に切り替え)の容疑で現行犯逮捕した(74歳の男は最初から事故を認めていたが、警察は現行犯逮捕した)。
  • 2019年10月3日岐阜県岐阜市北一色の国道156号の交差点で軽乗用車を運転していた関市無職の76歳の男が、自転車横断歩道を渡っていた女子高生をはねて怪我をさせたにも関わらず、逃走したとして、ひき逃げなどの疑いで逮捕された(女子高生は全治1週間の怪我で、生命に別状はない)。
  • 交通事故では無いが、2019年10月8日徳島地裁は約2ヶ月前の7月30日午後4時45分頃に徳島市下助任町1のスーパーで卵1パック(販売価格245円)を盗んだ飯塚と同じ88歳の無職の男に対し、窃盗罪で懲役1年(求刑同1年6月)の判決を下した。
  • 2019年10月24日午前10時15分頃、愛知県あま市丹波深田の喫茶店「珈琲庵」に75歳の男が運転する車が突っ込み、店内にいた客の当時82歳の女性が両足首の骨を折るなど、20代から80代の男女9人が重軽傷を負い、警察は運転していたあま市の男を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕した。
  • 飯塚の事故から2日後に発生した神戸三宮バス暴走死傷事故は、2019年10月30日に神戸地裁が禁固3年6か月(求刑禁固5年)の判決をバス運転手に言い渡した。飯塚がまだ逮捕も送検もされていないのに対し、こちらは超スピード裁判・判決となった。
  • 2019年11月11日午前、東京都八王子市宇津木町で横断歩道を歩いていた保育園児の列に軽トラックが突っ込み、子供4人を含む7人が負傷した事故で、警視庁八王子署は同日午後、自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で運転手の60代の男を現行犯逮捕した(のち釈放)。
  • 2020年10月15日午後1時頃、北海道札幌市白石区南郷通9丁目南の市道で自転車に乗っていた男性(当時91歳)が車にひき逃げされた。警察は運転していた87歳の男Iを逮捕した(ニュースなどでは容疑者表記されている)[30]
  • 2021年3月16日午前11時50分頃、東京都町田市木曽西2丁目の「ショッピングセンター305」地下駐車場の通路で、歩いていた夫婦がバックしてきた乗用車にひかれ、下敷きとなり、町田市下小山田町の79歳男性、73歳女性の夫婦が全身を強く打つなどして死亡した。町田署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、乗用車を運転していた町田市図師町の無職の71歳の女を現行犯逮捕した。女は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述している。

逮捕が行われなかった件[編集]

逮捕されなかったことの正当性について[編集]

加害者が重傷を負い、緊急入院が必要な場合は通例においては逮捕されないとされ、もしそのような状態で逮捕した場合は、違法且つ違憲であるとされる。他の高齢者が起こした事故との対比があるが、怪我をしてもその場で緊急入院する必要性がないと判断されれば一時逮捕されることは普通であり得るとされ、要はその辺りの基準が曖昧なのである。また飯塚の退院時には殆どの証拠が出揃っており、社会的にも地位があり逃亡の恐れがないと判断され、本人も謝罪の意を示しているため逮捕状が出されなかったとされている。

矛盾点[編集]

2019年9月29日奈良県葛城市で乗用車が軽自動車に追突し、そのはずみで近くの歩行者がはねられ、4歳の男の子を含む5人が怪我をした。乗用車は逃走したが、事故当日にソチオリンピック・スノーボード男子の銅メダリストの平岡卓が警察に出頭し、事故について容疑を認めているという。また、平岡には飲酒の可能性も指摘されている。

警察は平岡を「任意で」事情聴取しており、今後は逮捕せずに書類送検する見通しであるという。

これは飯塚の時の逮捕を見送った理由と大いに矛盾している。飯塚の場合は「事故の際に重傷を負って入院していたので、ひとまず逮捕を見送る」「退院後も飯塚には社会的地位があり、『逃亡』や『証拠隠滅』の恐れが無いため、逮捕はしない方針である」と警察は説明している。実際、弁護士の北村晴男は飯塚に証拠隠滅の恐れも逃亡の恐れも無いので逮捕しないのであると述べている[31]

しかし平岡はひき逃げして「逃亡」している。さらに飲酒の可能性もあり、これが事実なら飯塚より悪質であり、なぜ逮捕をしないのか? 飯塚の時と警察や一部の弁護士が述べた見解と矛盾点がある。

また2019年11月11日午前、東京都八王子市宇津木町で横断歩道を歩いていた保育園児の列に軽トラックが突っ込み、子供4名を含む7名が負傷した事故で、警視庁八王子署は同日午後、自動車運転処罰法違反(過失致傷)容疑で運転手の60歳代の男を現行犯逮捕した。ところが男は首に負傷しているにも関わらずに現行犯逮捕されている。後になって入院が必要になったとして釈放しているが、飯塚を逮捕しない理由として挙げられた「事故の際に重傷を負って入院していたので、ひとまず逮捕を見送る」と明らかに矛盾している。ただし、けがの原因による差ともとれなくはない。

2021年3月16日午前11時50分頃、東京都町田市木曽西2丁目の「ショッピングセンター305」地下駐車場の通路で、歩いていた夫婦がバックしてきた乗用車にひかれ、下敷きとなり、町田市下小山田町の79歳男性、73歳女性の夫婦が全身を強く打つなどして死亡した。町田署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、乗用車を運転していた町田市図師町の無職の71歳の女を現行犯逮捕した。女は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と供述している。女は飯塚と同じ2人を殺し、さらに実名まで自身のミスを認めているにも関わらずに現行犯逮捕されており、飯塚が特別扱いされているのは明らかで、なぜ逮捕するかどうかの判断が分かれるのか、警察は説明する必要がある。

飯塚を逮捕しないことに対する反論[編集]

慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサー若新雄純は「車で死亡事故を起こした場合でも、今回に限らず逮捕されないケースもあるようなので、警察のルールを破った行動ではないと思う。世間から見ても上級の人生を送っていたであろう人だからこそ、身分などが明らかで逮捕の際に逃亡の恐れがないと判断されることは自然だし、人物像によるそれなりの配慮があったとしても、ルールの範囲内だったと考えることはできる。最初に逮捕されなかったからと言って許されたわけではまったくなく、世間の注目もあるので、起訴されて重い罰が課される可能性は高いと思う。むしろ、逮捕されていなかったことでネットで騒がれて、顔写真や経歴などがさんざんさらされて、警察に逮捕はされなかったが、ネットや社会に逮捕されたようなもの」との見方を示した。

海外メディアから見た飯塚[編集]

インドネシア大手紙「Tribunnews」で飯塚が起こした池袋の事故が報じられ、世界レベルで問題視されている。「なぜか逮捕されない」「日本の当局から特別扱いを受けている日本人」など日本で物議を醸している内容がそのままインドネシアで報じられている。同紙によると「飯塚は研究所の所長を務めたとき、年間最低2000万円が支払われていたと推定されていて、飯塚の年金はおよそ3000万から4000万円で[32]、元政府高官であり、日本政府から勲章を受け取っている」からとされた上で、記事のタイトルは「二人を轢き殺したのに逮捕されていない」となっており、やはり海外でも逮捕されない事態に疑問が持たれている。

遺族の記者会見[編集]

2019年7月18日午後に動画を公開したAの夫のCが記者会見を開いた。会見では加害者の飯塚に厳罰を求める署名活動を行うことも発表した。

2019年8月4日、Cが、飯塚に対する厳しい刑事処分を求めて現場近くの公園で署名活動を行なった。Cによると、郵送を通じて既に8月4日時点で5万人分以上の署名が集まり、8月30日時点で29万人となった[33]。今後、東京地方検察庁に提出する予定という。Cは「しかるべき処罰を受けさせることが(事故の)再発防止につながると思う」と語っている。警視庁は自動車運転処罰法違反(過失運転致死傷罪)容疑で書類送検する方針を固めていると報道された[33]

2019年10月12日、飯塚が書類送検されたことを受けてCは「やっとスタートラインに立った。(飯塚には)2人の死に向き合ってほしい」と語気を強めた。また事故から書類送検までの7か月間は「苦しみや悲しさと向き合い、葛藤し続ける日々だった」と振り返り「2人(死亡した家族)には(飯塚の)書類送検について特に報告しておらず「いつも通り『愛している』『ありがとう』と伝えた」という。また「(飯塚が今後は)当然起訴されると思っている」「(飯塚が事故について)否認しているとしたら裁判の場で明らかになる」と話し、被害者参加制度で裁判に参加する意思も示した。そして「(被害者である)2人や社会のためにも軽い罪で終わらないようにできることをやり、少しでも交通事故が減るように活動していく」と決意を語った。また、高齢ドライバーの運転について「東京や地方で事情が違う」とした上で「家族で話し合ったり、技術的な改善を進めたりしてほしい」と願った。

飯塚の呼称[編集]

飯塚は逮捕されていないため、現在まで「元院長」など敬称付きでほとんどのマスコミでは呼ばれたり記載されている。ただし読売新聞は2019年5月18日の段階で飯塚を「容疑者」と呼んだ。その後、マスコミ関係は分かれる形で飯塚を容疑者と呼ぶ場合もあれば、元院長など未だに敬称を付ける場合や実名すら報道しない場合もある。また、SNSでは逮捕されないことにより炎上しており「上級国民」などとも呼ばれる。

一部の紙面でも相変わらず飯塚には敬称が用いられているが、週刊FLASHのように飯塚を「容疑者」(被疑者)と呼ぶマスコミも少しずつ現れ始めている。

裁判が始まってからは「被告」と呼称したり表記するマスコミも出始めているが、元院長とする場合もまだ存在している。

飯塚は優遇されていないという意見[編集]

マスコミからの報道 [編集]

マスコミが以下のような報道を行ったとされるが、根も葉もないものが非常に多い意見であり、無視しても構わないものである。むしろ飯塚を擁護するだけ無理が現れている例となっている。

  • 逮捕状請求前にもかかわらず、実名と顔写真を公開する異例の対応[34]
  • 飯塚は被害者遺族と被害者に謝罪の意も示しているがマスコミはこれらをスルー(実際はスルーしておらず、飯塚が被害者に謝罪の手紙を送った旨は報道され、その謝罪文の内容が批判された[35])。被害者への賠償も覚悟しているとされるが、裁判で飯塚は起訴内容を否認している。
  • 事故を起こしたことについて認めているが、「アクセルが...」という発言しか報道していない(上記の飯塚の事故経歴を見ればわかるが、マスコミは正確に報道しており、さらに飯塚が「フレンチに遅れそうになったから」と発言した事実も明らかになっている)。
  • 交通事故で家宅捜査されたという異例な警察の対応をマスコミはスルー(実際は[36]のように報道されている)。
  • 意見聴取という言い分を話せる機会を辞退したことについて「聴取に応じないとは大胆」と報道(実際は「足が悪い」として意見聴取を拒否したことを報道している[37])。
  • 殺害予告を受けて警察が張っているのを「警察に護衛されている」と報道されたとする説(実際は護衛される事態が異常であり、一般人なら考えられない待遇であり、弁護士すら疑問を投げかけている[38])。

以上のような肯定意見も少なからず存在するが、ほとんど飯塚を弁護するために無理やりのようなものが多く、無視しても問題はないと考えられる。

上級国民以外で入院後逮捕されなかった例 [編集]

  • 2016年に、東京立川市の病院駐車場内で、80歳の高齢者の女が2人を死亡させる交通事故が発生した。いわゆる「上級国民」ではない高齢者が加害者で、こちらも当初入院しており、退院後も逮捕されていない。しかし、東京地裁立川支部は2018年、女性に禁錮2年の実刑判決を言い渡した[39]

Wikipedia日本語版の飯塚幸三に関して[編集]

Wikipedia日本語版に好意的な意見[編集]

Wikipedia日本語版への批判はウィキペディアの方針を理解していないことから起きている。ウィキペディア側からすれば、ウィキペディアの方針のwp:ja:存命人物の伝記のプライバシーのB2に抵触する。「飯塚だけはなぜ「事故の事実」を書いたら削除対象となるのか」とウィキペディア日本語版は批判されているが、昔から引退した人など著名な活動を行なっていなかったらひっそりと事件・逮捕についての記述をB2に抵触するため削除しているのだ。なぜこの飯塚だけ特別扱いで掲載しなければならないのだ?それこそ特別扱いではないかと考えているものもいる。実際、ウィキペディアに掲載出来ないわけではなく状況が変わった(勲章を剥奪されるなど)出来事が起こればノートページで問題提起をすることが出来る。ウィキペディアは合意形成の場だ。その合意形成してはじめて掲載出来るのにそれを無視して何回も掲載するんだから保護するしかないでしょう?なんでルール無視して掲載するんだ?なんで適切な手続きで行わないのだ?と不満を募らせる者もいる。適切な手続きが嫌でエンペディアに逃げた者もいるがウィキペディアはボランティアで運営されている。ウィキペディアがお金を貰って情報隠蔽をさせているとか言われるが、ウィキペディア財団の職員に日本語を話す人などそもそもいない。アメリカのサイトですよ?日本支部も作ってくれないウィキメディア財団がわざわざやってくれるのか?忖度をしたところで見返りもない。あるのはウィキペディアの内情、議論、方針を知らない飯塚アンチが不適切だ募金しないとかウィキペディアへの批判を受けるだけだ。一度この人物の関連議論ページやノートページなど見てから判断して欲しい。何回も議論が繰り返されていることがわかる筈だ。ウィキペディアの方針、内情も知ってから批判をしよう! という。 都合の悪い記事が削除されたと、あるが保護の内容や合意形成についてはその記事ごとによって変わる。人もかわれば合意形成が10年前に上るものもあり、その当時の合意形成に従わざるおえない。

「B2に抵触する」というのが、特定の人だけへのルールなことは当然である。すべての人に適用できず、伝統的に例外に該当すれば実名表記可能であるが、その例外に該当しない以上実名は公表できない。実際この事故以外にもコンクリート女子高生事件だったり、実名を公表できてない記事が一定以上あることは知ってもらいたい。たいていそういう記事は議論ページで議論されている。

最近、あまりにもノートページで聞かれることから、wp:ja:ノート:飯塚幸三/FAQを作り、閲覧者、編集者に対してまず読むようにと異例の対応が取られている。ここには、日本語版ウィキペディアのコミュニティが正式に回答している。忖度をとったのか、寄附金があったのか、何故書かないのか、その質問の答えが載っている。

Wikipedia日本語版への批判的見解[編集]

ウィキペディア日本語版の飯塚幸三の記事では、wp:ja:東池袋自動車暴走死傷事故について書くと即時削除の対象となる。これについては同時期にwp:ja:上級国民の記事が削除されたことから、ウィキペディア日本語版の管理者陣が飯塚に忖度している、飯塚の息子の指示などと言う噂や説も出ている。他の人物の記事では何らかの事件や事故に関してすぐに書かれているのに、飯塚だけはなぜ「事故の事実」を書いたら削除対象となるのか、とウィキペディア日本語版は批判されている。他言語版Wikipediaでは飯塚幸三の記事に事故のことは書かれており、現状日本語版だけ書かれていない。

賛成者の主張は正確とはいえない。「中村昇」などの人物記事では、存命中なのに犯罪の記事がWikipediaに記載されている。「相模原障害者施設殺傷事件」では存命中の犯人の名前を記載している。「B2に抵触する」というのが、特定の人だけへのルールなことが問題ともいえる。「特定の人だけへのルールなことは当然」などというのは、Wikpediaが一般性を持たない記載になってしまっていることを正当化しようとすることで誤りである。Wikpediaは「オンライン百科事典」を名乗ることと矛盾している。「議論ページ」を読めというが、それを読まなければならないようでは、百科事典としての最低条件が失われてしまっている。本文記事だけで、納得できる記事でなければならない。市販されている辞書や辞典の中で、製作者の裏話が必要なものがどこにあるだろうか。

さらに言えば、一般の辞書や辞典は外観で判断されるのであり、編集部の内部事情や人間関係が考慮されることはない。ある分野の内容に、他の分野の執筆者が気に入らないとして意見を申し入れ、侃侃諤諤の議論になる事もない。内部事情をいうなら、Wikpediaに飯塚サイドから多額の寄付があってから、都合の悪い記事が削除されたことも理由になるのだろうか。ゆえに「方針、内情も知ってから批判」の主張は失当である。日本語版のノートに「存命中の人物の犯罪歴はできる限り伏せる。事件も実名は出さない」と書かれているが、これに反する事例は多数あるので、ダブルスタンダードがあることは、避けられない。著名人であるというとなら、著名人である田中角栄のWikipedia記事では、逮捕というキーワードが14回登場している。存命人物でないことを割り引いたとしても、飯塚記事との整合性がないと見ることができる。 「不祥事が当人の活動に影響を与えたか否か」という削除基準があるという意見もある。しかし「不祥事が当人の活動に影響を与えたか否か」という点だけを考えたとしても、当人の不祥事の裁判が進行中であるということは、すでに当人の活動に多大な影響があることを示している。

ウィキペディア日本語版の方針の観点から[編集]

こうした論争に対してウィキペディア日本語版としては「不祥事が当人の活動に影響を与えたか否か」をローカルルール的には重視している。

Wikpediaではハッピーメールで女子大生を売春した「米山隆一」の項目には、売春についての記述がある。一方、「奥浪鏡」の記事にはプロ野球選手引退に繋がった無免許運転に関する記述があるが、引退後に詐欺幇助や児童買春・ポルノ禁止法違反などの罪で実刑判決を受けたことは秘匿されている。FAQ「ほかの記事Xで、もし項目「飯塚幸三」に書かれたとしたら削除されるであろう記載を発見しました。なぜ項目Xでは当該記載が許され、項目「飯塚幸三」では削除されてしまうのですか?」の節には、

ウィキペディア日本語版では「著名人の記事内で、著名活動に多大な影響を与えたとは『考えられない』逮捕歴・裁判歴・個人的情報など」は削除する方針ですが、反対に著名活動に多大な影響を『与えた』と考えられる事柄については削除は行わない方針です。例えば、広く報道された現役の国会議員の不祥事などは、国会議員としての公の活動に多大な影響を及ぼしたと考えられるため削除はされません。そのほかにも削除が行われないケースがあります。詳しくはWikipedia:削除の方針#ケース B-2:プライバシー問題に関しての、「ウィキペディア日本語版内で、削除されず、伝統的に認められている例」をご覧ください。
その上で、もし、方針に反して逮捕歴・裁判歴・個人的情報が記載されている記事を見かけた方がいらっしゃいましたら、Wikipedia:削除依頼をご覧の上、プライバシーに配慮しつつ削除を依頼していただけると幸いに存じます。また、ノート:飯塚幸三は、項目「飯塚幸三」の改善のためのページであるので、別の記事のことはその記事のノートページでの議論をお願いします。

引用:wp:ja:ノート:飯塚幸三/FAQ

とはいえ、こうしたウィキペディア日本語版のルールを理解した上で、ルールそのものに疑問を呈することを否定するものではない。

ウィキペディア日本語版のルールを批判的に見る観点から[編集]

ここでは、ウィキペディア日本語版のルールが妥当なものであるかを検討し、日本語版ウィキペディアのルールを受け入れない人々が読解力やそもそもインターネットに向いていない可能性を心配する必要はない可能性があることを述べる。(ローカルルールか、ルールか、それとも方針か、表記は見解が分かれると推察される。ここでは単に「ルール」としておく。方針もルールも上記では実質的に同じ意味で使われているし、統一した使い方がされていない)

ウィキペディア日本語版のルールは、「不祥事が当人の活動に影響を与えたか否か」だけを重視しているとされている。しかし、これだけでは不十分であろう。なぜなら「不祥事が社会に影響を与えたか否か」「不祥事が第三者の活動に影響を与えたか否か」を考える必要があるからである。それが重視されないなら、ウィキペディア日本語版の編集に従事する人々は、社会の動きに無関心である可能性があることを示している。

またウィキペディア日本語版のルールをそのまま受け入れないからといって、読解力の不足やインターネットに向いていない可能性があるという証拠は示されていないし、そのようなことを心配する必要があるのか疑問がある。ウィキペディア日本語版では、社会で実際に起きていること(飯塚裁判など)に背を向けているとすれば、社会に関心を持っていないことを示している可能性があるから、むしろその方が社会的文脈の読解力はないともいえる。

次の論点としては、飯塚幸三の記事が「著名人の記事」だという前提を置いていることに違和感を持つ人もいるであろう。ウィキペディア日本語版の著名人の判断は、時として極めて恣意的に使われる。飯塚幸三が著名人であることをウィキペディア日本語版は証明しているわけではない。また、著名人の判定基準をここでは「計量学の研究者としての活動や、各種組織の長」だから著名人であるとしているが、計量学自体がポピュラーなものではないし、組織の長だけで著名人とするのは違和感があるだろう。係長や課長も組織の長である。前川喜平は大臣官房長、初等中等教育局長、文部科学事務次官などの組織の長であったが、ウィキペディア日本語版では天下りあっせん問題などの不祥事が記載されている(本人が天下り斡旋したわけではないにも関わらず)。反面、「出会い系バー」の件では公平とは言えない書きぶりがされている。佐川宣寿の記事では、組織の長であり、当人の活動に影響を与えたにも関わらず、赤木俊夫の死去を引き起こした公文書書き換えに関する記述がまったくなされていない。このようにウィキペディア日本語版のルールには矛盾が多数みられる。

Wikipedia英語版[編集]

英語版Wikipediaでは、Kozo Iizukaの項で[40]、飯塚の日本のウィキペディアの記事に注目が集まっているとした上で、少数のユーザーグループが事故の記事をすべて削除して記事を保護し、他の人間が編集できないようにしていると記載している。日本語ウィキペディア反対派の少数の日本人グループによって、編集を不可とする理由を「コミュニティでの議論の結果」であると書かれた。トーク欄には「論争に関する彼の情報の削除は明らかに不適切」という意見が表明されている。 飯塚の記事において事故の記載、事故の記事において飯塚の氏名の記載は認められている。

さらに英語版Wikipediaの東池袋自動車暴走死傷事故の項では加害者の氏名は表示されているが[41]、日本語版Wikipediaでは、「高齢者」「加害者」とするだけで、氏名はまったく表示されていない。氏名が書かれているのは、裁判長、民事裁判の被害者側弁護士、大学教授などのみである。

目的不明での他言語版作成疑惑[編集]

2021年2月現在、ウィキペディアでは飯塚幸三の記事は、日本語版を入れて12の言語版で提供されている。しかし、英語版・中国語版・ドイツ語版を除いて、いずれも標準名前空間の他記事からリンクされていない孤立記事、ドイツ語版も名字記事からのリンクがあるのみとなっている。さらに、孤立状態となっている言語版では、他の記事を検索してもその人名に関わる記述がほぼ皆無といえる状況であり、これらの他言語版はほとんど、英語版やシンプル英語版(2020年以降)からそのまま翻訳されており、出典も翻訳元の英語と日本語のものしか挙げられていない。

これらの他言語版は全て Aborish joukyuukokumin という1人のユーザーが作成しており、英語版ウィキペディア等を除けば編集もほぼ唯一であることが多い。また、他言語版で専ら「飯塚幸三」を2019年の出来事を欠かさず記載して立項するためだけに活動しており、アカウント名も日本語版なら「不適切な利用者名」としてブロックされうる「上級国民撤廃」の意味を込めた名前となっている。しかし、日本語版で活動履歴はない。

日本語版が載せられないために、他言語版を利用してその記事を書いていることが明白である。ここまでして他言語版に迷惑かけてまで立項する意図は不明である。

なぜエンペディアには掲載出来るのか?[編集]

簡単である。エンペディアには「Wikipedia:存命人物の伝記」と同じ方針がないからだ。なので、法的に訴えられてもおかしくないし、rxy氏やその他のエンペディアンを訴えることも可能である。だが、その可能性は低いだろう。ウィキペディアよりも圧倒的に閲覧数が少ないこのエンペディアではそもそも話題にさえほとんどされない。

人物像[編集]

好評[編集]

飯塚について「週刊女性」から次のような人物像が見て取れる。

  • 飯塚さんはいい人[42]
  • 高級官僚とは思えない普通のマンションに住んでいる。

悪評[編集]

  • 飯塚の収入は推定であるが、旧工業技術院の院長時代は年収約2000万円、退職金として約3000万から4000万円を受け取ったとされる。農機大手のクボタに役員として天下りした14年間で副社長まで上り詰め、クボタは「報酬は教えられません」というが、平成29年(2017年)の有価証券報告書によると、取締役7人に対する年間報酬総額は6億2700万円。頭数で割ると9000万円近い高給取りになる。他に日本計量振興協会会長なども務めており、その収入も換算できる。
  • ただでさえ現行犯逮捕されていないために批判が殺到しているのに、飯塚は「警察の任意の事情聴取の際に、マスコミから身を隠すように帽子、サングラス、マスクといった完全防備の状態。そして哀れさを演出するかのごとく、両手に杖を持っていた。さらに、現場での実況見分のとき、今度は白髪頭に眼鏡をかけて、献花台にお参りせず、警察とのやりとりでは、杖の先であそこと指し示していた」ことには上級国民以前に人として批判されても仕方ないとされている。

と、飯塚を批判する意見も多いのが実情である。

飯塚の事故に対する自動車メーカー(トヨタ)への責任転嫁の疑い[編集]

飯塚は事故を起こした際、ブレーキがきかなかったと自分の運転ミスを認めず、一方的に乗用車の性能の責任にしていた。つまりこの場合、飯塚のプリウスを製造したトヨタに責任があることになる。後になって飯塚は「自分の運転ミスかもしれない」と語っている。

飯塚はJNNの単独インタビューを受けた際に次のような信じられない発言をしていて、大きく批判されている。

  • 「体力に自信があったが、おごりもあった」
  • 「おごりがあったのかなと思い、反省しております。自分の体力に、その当時は自信があったんですけど」
  • 安全な車を開発するようにメーカーの方に心がけていただき、高齢者が安心して運転できるような、外出できるような世の中になってほしいと願っています」
  • 「何度か(現場を)タクシーで通りましたけど、いつも手を合わせております。(免許は)取り消しです。これ以上運転するつもりもございません。全くございません。おわびの気持ちをずっと持ち続けていることを、お伝えいただきたいと思います」

警視庁は飯塚がアクセルとブレーキの踏み間違いが事故の原因だったとしているが、飯塚は車の性能の改善が必要だと主張して、自分の事故を自動車の性能の責任に転嫁している。このため、多くの批判が噴出して「飯塚は全く反省していない」と立川志らくのように憤激の声もある。

一方で慶応大学特任准教授などを務めるプロデューサーの若新雄純は、飯塚が車の性能の改善を求めたという報道に触れ「むしろ車が高齢者にとって危険なのは、性能がよすぎて体が衰えていることを忘れさせてしまうこと。例えば、お年寄りがマウンテンバイクで猛スピードを出して事故を起こすということはあまり考えづらいが、車は身体の衰えに関係なく簡単に走るので、自分が注意しなければいけない状態だということを忘れがちになる。高齢者の事故のニュースを見ているとハイブリッド車が多いが、発進の際はモーターで静かに動くので、アクセルと踏み間違えても気づきにくい。お年寄りでも疲れないという車は、むしろ凶器になる可能性がある。いくつか手順を踏まないと動かない、むしろ疲れる車のほうがいいのでは」と指摘。その上で、「今回、飯塚元院長は逮捕はされなかったというだけで、十分矢面に立たされて議論を巻き起こしたし、罪はこれから裁かれるはず」と自身の考えを述べた。

令和2年(2020年)10月8日、東京地裁で開始された初公判において、飯塚は起訴内容を否認して「車に何らかの異常が生じ暴走したと思っている」と主張した。これが裁判所に認められた場合、トヨタに責任問題が発生する可能性も否定できない。なお、飯塚のトヨタに対する責任転嫁発言に対して、トヨタの広報部は「裁判で真実が明らかにされるということですので、その推移を見守っています。一般的には記録が残ると理解しています」と答えている。一般的に車には電子信号を記録する装置が備わり、それを解析すれば運転時の様子がわかり、飯塚の車は衝突で大きく損傷していたものの、「動かぬ証拠」が残っているはずだという[43]

飯塚に対する評価[編集]

  • 飯塚が「(自分が事故を起こした自動車会社(つまりトヨタ)に対して)安全な車を開発するように」などと車の性能に問題があったかのような発言をしたことについて「私は全ての発言を聞いたわけではない。限られた映像を見たという前提で…体が震えだして、怒りというよりは、むなしくなってしまった。つらくて…。私はこの7カ月間、2人の死といなくなってしまったことと向き合っている。あのインタビューを見た限りでは、加害者(飯塚)は2人の死に向き合っているとは、私は思えなかった」、また初公判で飯塚が無罪を主張したことに対して「無念向き合っていない」(被害者遺族)。
  • 「(池袋の事故は)一般だったら問答無用で逮捕。なんでこの人物(飯塚)だけ特別な対応が取られてきたのか」。また飯塚が初公判で無罪を主張したことに対して「無罪を主張するのは本人の権利だけど、もう少しご自身の責任と向き合うべきではないか」(弁護士の八代英輝)。
  • 飯塚の自動車会社発言に対して「なんで当事者が子供を殺してしまった人がこういうことを平気で言えるのか」、また飯塚が初公判で無罪を主張したことに対して「自分の主張ばっかり。だから、謝っても口先だけにしか聞こえてこない」(立川志らく)。
  • 池袋暴走事故の飯塚が服役しない可能性に「納得できない。少なくともその人の自由を奪うとか…制裁が科されない限りは納得はできない」「在宅で起訴することはそんなに珍しい事ではないので」「それよりも年齢を考慮して執行猶予になったとしたら、これは納得できないことだと思います」(玉川徹)。
  • 飯塚の実況見分での姿を見た上で「実況見分での様子を見ると、これで車を運転すること自体が私は罪だろう、素朴に思います」「現場検証の様子を見るとこの人がハンドル握っちゃいけないだろと思います」(辛坊治郎)。
  • 事故を起こした飯塚の行動をVTRで見た印象を「亡くなった方たちへの気持ちが伝わってないんじゃないかなっていう感じがします」「残された方たちが釈然としない記者会見にどうしても見えてしまう」「気持ちの問題と法的な部分は違うと思います」(長嶋一茂)。
  • 飯塚が初公判で起訴内容を否認して無罪を主張したことに対して「恐るべき厚顔無恥な上級国民」などと厳しい言葉で非難。さらに暴走の原因は車の異常にあるとしたことについて「車の生産者は彼を訴えるべき。人の命を何だと思っているのだろう。悔い改め、罪を認めて罰を受け、被害者に心から謝罪すべき」としている。さらに3時間ほど間を置いた2つめのツイートでは「食事の予約に間に合わないと暴走し、人を蹴散らし死傷者まで出しながら無罪を主張なんて人命軽視も甚だしい!死者は二度と生き返らない。極刑をもって自身の罪の重さを知るべき。さもなくば被害者母子が浮かばれない。こんな最悪の人間に法の忖度があってなるものか!」と、怒りがエスカレートしていた(デヴィ夫人)。
  • 飯塚が初公判で起訴内容を否認して無罪を主張したことに対して「いい年して。同じ昭和に生まれた人間として恥ずかしい」(梅沢富美男)。
  • 飯塚が初公判で無罪を主張したことに対して「弁護団は『流石にちょっと』ってならなかったの?」(松本人志)。
  • 飯塚が初公判で無罪を主張したことに対して、飯塚に怒りを発した上で「残りの人生すらも保身に走った」(鈴木紗理奈)。
  • 初公判で飯塚が車に責任転嫁して無罪を主張したことに対して「(飯塚は)反社(反社会的勢力)以下」(小川泰平)。
  • 初公判で飯塚が無罪を主張しトヨタに責任転嫁したことに対して「車のメーカー側もたまったもんじゃない」(城島茂)。
  • 初公判で飯塚が無罪を主張し、トヨタに責任転嫁するような発言をしたことに対して「(飯塚は優れたエンジニアのはずなのに)強い違和感を抱かずにはいられません」(茂木健一郎)。
  • 第5回公判終了後、退廷する飯塚に対して「人殺し」という言葉が投げかけられた(傍聴席にいた中年の女性)。
  • 飯塚幸三が第7回公判で「ブレーキを踏んだら加速した」と車の不具合が事故原因だと強調し、改めて無罪を主張したことに対して「本当にこの事件のニュースを見るたびにすごく心が痛むんですけど。被告が一貫して自分の記憶は間違っていないと言っているのが、ちゃんと被害者や遺族の方に向き合っているのかなって思ってしまいますね。何かすごくモヤモヤしますね」(花澤香菜)。

飯塚幸三を題材としたと見られる作品[編集]

  • 怨み屋本舗WORST栗原正尚グランドジャンプ連載。2019年15号 - 21号で「上級国民」1 - 7として連載された。単行本怨み屋本舗WORST「10巻」に掲載) - 飯塚のモデルと見られる「勝居巌」が同乗している孫娘・紬が運転する自家用車で通行人を何人もはね殺し、巌とその息子・聡明が上級官僚であることからその事故をもみ消すというストーリー。
  • ミナミの帝王天王寺大原作・郷力也漫画・週刊漫画ゴラク連載。2020年2月28日号 - 終了) - 飯塚のモデルと見られる「柳原徹平」とその妻・「柳原絹子」が大阪市で信号無視して多数の人間を死傷させる事故を発端とするストーリー。この夫妻には息子も存在する設定となっている。

事故の影響[編集]

国土交通省は、EDR(イベント・データ・レコーダー)」の搭載を自動車に義務づけるよう検討していると報道された。国際基準により精度を統一し、搭載機器を、新型車は2022年7月より、全ての新車に2026年5月から義務付けるよう検討している[44]

著書[編集]

  • 飯塚幸三((監修), 今井秀孝 (訳)(1996)「計測における不確かさの表現のガイド―統一される信頼性表現の国際ルール」日本規格協会
  • 飯塚幸三(監修), 坂倉 省吾 (編集)(2005)「世界の規格便覧〈第1巻〉国際編」日本規格協会
  • 飯塚幸三(2005)『世界の規格便覧〈第2巻〉欧州・ロシア・アフリカ編』日本規格協会
  • 飯塚 幸三 (監修), 島 弘志 (編)(2005)『世界の規格便覧〈第3巻〉日本・中国・アジア・オセアニア編』日本規格協会
  • 飯塚幸三(1976)『JISとSIに基づく量記号・単位記号の使い方』オーム社
  • 飯塚幸三,山本 健太郎 (2000)「硬さ―計量管理協会編 (計量管理技術双書) 」コロナ社

論文[編集]

  • 飯塚幸三(2002)「わが国における計測標準の発展小史」計測と制御 41(1), pp.43-47,公益社団法人 計測自動制御学会
  • 飯塚幸三,児玉 文雄,清水 栄,月尾嘉男,増田祐司,坂内富士男(1993)「技術革新の国家戦略 : 国レベルでの効率をいかに高めるか」年次大会講演要旨集 8(0), p.71,研究・イノベーション学会

脚注[編集]

  1. CIPM委員に臼田孝センター長が就任産総研TODAY,VOL.12-11,2012.11
  2. (2)車線変更を繰り返し加速 被害者ら「厳重な処罰を」産経新聞,2020年10月8日
  3. 『週刊文春』(2019年5月30日号)では、逮捕はあくまで捜査の一手段で懲罰ではなく、証拠隠滅や逃亡の恐れが無いと判断した場合は逮捕しないのが原則で、車やドライブレコーダを押収済みで飯塚自ら事故を起こしたことを認めているため、逮捕していないという。ただしこれほどの事故を起こした場合は基本は現行犯逮捕である。ただし加害者が入院した場合は、逮捕できない。たとえば京都アニメーション放火事件の放火犯は大事件にも関わらず、入院中のため逮捕されていない。
  4. 。加害者が入院した際は、逮捕できないことになっているからである。なお、この事故から間もない4月21日神戸市JR三宮駅付近で発生したバスによる歩行者の暴走死傷事故では、64歳のバス運転手は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)容疑で現行犯逮捕されている(神戸三宮バス暴走死傷事故)。
  5. 以下の位置に戻る: 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 『週刊文春』(2019年5月30日号)
  6. 元院長起訴求め、署名提出=地検に39万人分-池袋暴走共同通信、2019年09月20日
  7. 週刊FLASH 2019年10月22・29日号
  8. 元院長を在宅起訴東京新聞,2020年2月7日
  9. 池袋乗用車暴走事故 飯塚被告「車の不具合、再起動で元に戻った」東京新聞,2021年6月21日
  10. 「怒り理解も過失ない」飯塚被告、直接質問の遺族に時事通信,2021年06月21日
  11. 池袋暴走、禁錮7年求刑時事通信、2021年7月15日
  12. 「民事も真実を知る手段の一つ」東京新聞,2021年2月9日
  13. 東京都豊島区東池袋で発生した事故に関する一部報道について株式会社クボタ,2019年4月22日
  14. 池袋暴走運転手が「理事長」務める団体 事故後に辞任の申し出J-CASTニュース,2021年7月16日
  15. 一般社団法人 日本淘道会
  16. 池袋暴走事故でトヨタが異例コメント朝日新聞、2021年6月21日
  17. 八代英輝弁護士報知新聞、2020年10月9日
  18. 本村健太郎弁護士報知新聞、2020年10月8日
  19. 「無罪」主張の飯塚幸三被告J-Cast ニュース、2020年10月9日
  20. 若狭勝弁護士、飯塚幸三被告は反省の態度なく求刑重くなったスポーツ報知,2021年7月16日
  21. 以下の位置に戻る: 21.00 21.01 21.02 21.03 21.04 21.05 21.06 21.07 21.08 21.09 21.10 21.11 『実話BUNKAタブー』2019年7月
  22. パーキンソン症候群罹患か下野新聞、2019年10月19日
  23. 津市の4人死亡事故、二審も懲役7年 危険運転否定日本経済新聞、2021年2月12日
  24. 三重・津市の4人死亡事故、検察が上告断念 危険運転退けた判決確定中日新聞、2021年2月26日
  25. 以下の位置に戻る: 25.0 25.1 《池袋暴走事故》無罪主張の飯塚被告、傍聴した記者が目撃した「信じられない態度」週間女性PRIME、2020年10月27日号
  26. 少なくとも物損事故はあり得ない(物損事故であれば前科はつかない)
  27. 1審無罪の被告、2審で異例の有罪主張産経新聞、2020年10月6日
  28. 被告代理人は、罪を償って人生を終わらせたい。有罪の判決をお願いするとした。ただし、被告の意思確認は慎重にするよう、群馬県弁護士会の意見が出されている。控訴審では加害者側が私選弁護人に変更しており、私選弁護人の場合は経済的な負担は大きくなる。
  29. この事故はタクシー運転手が飯塚とさほど変わりない高齢者であり、しかも飯塚と異なり死者が出ていない(負傷者にしても飯塚より少ない)にも関わらず、警察は現行犯逮捕したため、これに対して再度、飯塚の事故と比較される対象となってしまった。
  30. ひき逃げなので飯塚よりある意味で悪質性は高い。なお87歳の男は税理士であった。
  31. 池袋母子死亡暴走事故 加害者はなぜ逮捕されないのか…「行列」北村弁護士に聞く
  32. 役所の年金が高めと言っても、これほど高額になることはない。誤報であろう。
  33. 以下の位置に戻る: 33.0 33.1 厳罰求める署名29万人に
  34. 千野志麻や平岡卓など、逮捕前に公開された例はいくらでもあり、異例ではない。
  35. https://search.yahoo.co.jp/amp/s/hochi.news/amp/articles/20190520-OHT1T50063.html%3Fusqp%3Dmq331AQQKAGYAdm5m-_7nL6bc7ABIA%253D%253D
  36. https://news.yahoo.co.jp/byline/tarobando/20190525-00127264/
  37. https://www.impression-company.com/entry/iidukashi-licence-erase
  38. 池袋暴走事故「飯塚幸三容疑者」の自宅は“上級”警護中SMART FLASH,2019年10月23日
  39. 捜査関係者「ネット上の批判は把握している」産経新聞,2019年4月23日
  40. Kozo IizukaWikipedia English Version
  41. Higashi-Ikebukuro runaway car accidentWikipedia English Version
  42. 飯塚の知人談
  43. 『週刊朝日』2020年10月23日
  44. “操作を記録”「EDR」搭載義務化を検討FNNプライムオンライン,2021年6月29日
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