問題解決法を使おう
このセッションの目標
①問題解決法について知ろう
②問題解決法を使ってみましょう
問題解決法とは?
問題解決法とは,現実的な問題にどのように対処するかを決めるための,単純で効果的な方法のひとつです。
最も簡単な問題解決法は4つのステップでできています。
4つのステップ
①問題の確認
②解決イメージをできるだけ多く考える
③有効な解決方法を選択する
④実行して効果を検証する
ステップ①
問題の確認
まず,解決したい問題を確認します。問題がはっきりとしないと,効果的な解決方法を見つけることができません。
- ここでは,どこがどう問題なのかについて,様々な側面から検討します。
- 難しい問題の解決には,時間とエネルギーを要しますが,ほとんどの問題は解決できるものです。「自分には無理だ」と諦めてしまうのは,「認知の歪み」のせいかもしれません(よくある認知の歪み「ダメ無理思考」を参照)。
ステップ②
解決イメージをできるだけ多く考える
できるだけ多くの解決イメージを想定します。
- この段階では,出した解決イメージについて方法を考えたり,効果を検証したりする必要はありません。時間をかけて,できるだけ柔軟に,ひとつでも多くの解決イメージを想定してみましょう。
- 周囲の人の意見や過去の出来事を参考にすると,新しい解決のイメージを想像しやすくなります
ステップ③
有効な解決方法を選択する
考え出した解決イメージが有効かどうか具体的に検討します。
- 想定した解決方法の中から,実行可能で最もよい効果が出ると思われる方法を選びます。
- 解決イメージのいくつかは,組み合わせるとさらに効果的な解決方法になるかもしれません。
ステップ④
実行して効果を検証する
選んだ解決方法がどのくらい効果があったのか検証します。
- 効果を確かめるために,問題に関する自分の考えや感情,行動をモニターします。
- 問題解決の計画が実行され,効果的な結果が見え始めたら,作戦は成功です。成功したら,自分をほめてあげましょう。
- 望んだ結果が得られない場合は,4つのステップを最初からやり直しましょう。諦めずに繰り返し考えることで,効果的な問題解決の糸口をつかめます。