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イメージスケールとは
イメージスケールは日本カラーデザイン研究所が研究・開発した感性マッピングツールです。
色に対して抱くイメージは人によって微妙に異なりますが、共通する部分も多く認められます。そのイメージの共通感覚を心理学的研究の蓄積で明らかにしたものが、イメージスケールです。
基本のイメージスケールは、イメージの判断基準であるWARM-COOL、SOFT-HARDの座標軸上に単色、形容詞、形容動詞を表現した配色が配置されています。(本来は第3軸としてCLEAR-GRAYISHの軸があり、3次元のイメージ空間となっています)

■カラーイメージスケール
すべてのイメージスケールの元となっている単色イメージスケールの
Hue&Toneシステム130色がプロットされています。
WARM(左)には赤やオレンジなどの暖色系
COOL(右)には青や青緑系などの寒色系が置かれています。
縦方向では
SOFT(上)方向にベリーペール、ペールなどの淡いトーン,
HARD(下)方向にダークグレッッシュ、ディープなどの暗いトーンがあります。
スケール上で位置の近い色同士はイメージが近く、遠いものはイメージも遠い色となります。 左右の下、左上の何もない空間のあたりは
単色では表現できないことが分かっています。

■配色イメージスケール
単色と同様、2軸上に配色がプロット、配色を使うことで、単色では表現できなかったイメージもあらわせるようになり、スケール全体に広がっています。
複数の色を組み合わせることで単色より複雑で繊細なイメージの違いを表現することができます。

■言語イメージスケール
言語イメージスケールでは形容詞や形容動詞など修飾的に使われる語を中心に180の言葉がプロットされています。
私たちが色に対して持っている共通した感覚を研究し、カラーイメージスケールと相互の関係を重視して開発されています。そのため単色イメージスケール、配色イメージスケールと強い互換性があります。例えば、カラーイメージスケールで赤がある位置に、言語イメージスケールでは「元気な」「快活な」などの言葉があります。これは赤に対して私たちは「元気」「快活」といったイメージを持ちやすいということになります。
カラーイメージスケールと言語イメージスケールは互いに等価交換できるシステムです。
■イメージ語と色を手掛かりとした分析
イメージスケールは言語と色、配色が同じ尺度上でプロットできるシステムです。言語(イメージ語)を手掛かりとすることで、色と言葉に限らず、他の様々な事象を同じフィールドで比較・分析することができます。
上は柄、イスのデザイン、配色などインテリアの各要素をひとつのイメージスケールにプロットした例です。位置の近いもの同士をコーディネートすれば、イメージの一貫性の高いまとまりのあるコーディネートになります。
柄・素材感・形態感・ロゴタイプといったデザイン要素や、さまざまな分野の商品デザイン、空間イメージ、事象などものせることができます。相対的な位置づけやパターン化により、そのイメージの意味や市場の商品イメージ動向、自社商品の特徴などを分析評価する際などに有効です。