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この作品「走るのが嫌いになったハルウララ 「トレセン学園」」は「ウマ娘」「ウマ娘プリティーダービー」等のタグがつけられた作品です。
走るのが嫌いになったハルウララ 「トレセン学園」/oinktonkatuの小説

走るのが嫌いになったハルウララ 「トレセン学園」

3,502 文字(読了目安: 7分)

ハルウララの笑顔は本当に世界一可愛いよね。ハルウララみたいな優しい子を大人になったら、娘に欲しい…まだ、高校生なんですけどね…俺。

2021年7月9日 17:46
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俺はハルウララと一緒に飛行機で中央に飛んだ。ハルウララの親御さん達には中央に行く事とその前のトレーナーについてのお話をした…

「ごめんね…ウララ!」

「どうしたの?お母さん」

ハルウララの母親がハルウララを抱き締める。

「まさか、そんな事が…。それに気づけなかった、私達も無力でした。この子が走るのが好きだと言うのに…!今は走るのが嫌いになってしまったのは私達のせいです…」

「そんな!親御さん方はなにも、悪くないです」

「その人の事は警察に相談するとします。ウララの事を助けて頂いて、本当にありがとうございます」

「ありがとうございます」

親御さん方が頭を下げる。

「私は当たり前の事をしただけです!…頭をあげて下さい!」

「ウララを中央に行かせてあげて下さい…。そして、ウララがまた走ってくれる様に…」

「どうか…ウララの事を頼みます」

………飛行機内

「ねえ、トレーナー」

「ん?何?」

「わたしは中央で何をするの?」

「ウララには中央にある、トレセン学園に入ってもらおうかな」

「とれせん…?」

「トレーニングセンター学園。ウマ娘達がそこで夢、名誉をかけて、競いあう場所なんだ」

「そこにはいったら、わたしはどうするの?」

「勉強をしてきなさい。きっと楽しいよ」

「わかった」

(なでなで)

「なんで、撫でるの?」

「撫でたくなった…」

「…?」

ハルウララはトレーナーの方を見て、首を傾げる。トレーナーはハルウララとまずは信頼関係を築こうとした。ハルウララとトレーナーはまだ会って、数日しかたっていない。自分はハルウララにとって、頼ってもらえる存在になろうとしていた。


ートレセン学園ー
2人はトレセン学園に着いた。まず、トレーナーは向かうべき場所に向かった。向かった場所は生徒会室。

(コンコンコン)

「どうぞ」

(ガチャ…)

「失礼します」

「君は確か…最近来た、トレーナーだね。どうかしたのかな?」

「覚えてもらえて、光栄です」

「私は一度見た顔は忘れなくてね」

トレーナーがたずねたのはトレセン学園の会長、シンボリルドルフ。

「実はある子をこのトレセン学園に入学させたいのですが…」

「ほう…。どうしてだい?」

トレーナーはシンボリルドルフに地方での事、前のトレーナーの事、ハルウララが走るのが嫌いになってしまった事を話した。

「…そうか。それは辛い事だな。その子は今、いるのかい?」

「はい」

トレーナーはハルウララを中に入れた。

「こんにちは」

「こんにちは、私の名前はシンボリルドルフ。君の名前を聞かせてくれるかい?」

「ハルウララ…」

「ハルウララ、良い名前だ…覚えておこう。君を正式にトレセン学園への入学を許可するよ」

「!!…ありがとうございます!」

「少し、席を外しても?」

「あっ、はい」

シンボリルドルフがスマホを取り出す。

「ーーーーか?すぐ来てくれ」

シンボリルドルフがスマホで誰かを呼んでいる様だ。

………しばらくして

(ガチャ!)

「よっ、会長!来たぜ!」

「よく来てくれた、ヒシアマゾン」

「どうしてアタシを呼んだんだ?」

「実はこの子の部屋を準備してもらいたくてね、できるかい?」

「おう!お安いご用だ!」

ヒシアマゾンがスマホを取り出し、どうやら空いている部屋をさがしている様だ。

「空いている部屋…空いている部屋…。あった!なあ、アンタは1人部屋がいいかい?それとも誰かと一緒でも構わないかい?」

「できれば、誰かと一緒の方が良いですね」

「わかった!それじゃあ、私についてきな!」

「行ってきな、ハルウララ」

「…うん」

ハルウララは寮長のヒシアマゾンに連れられ、これから過ごす、部屋へと足をはこんだ。


ー美浦寮ー
ヒシアマゾンが寮長を担当する、美浦寮に着いた。

「よし、ここだよ!これからは好きに使いな!後、困った事はすぐにこのヒシアマ姐さんに頼りなよ!」

「ありがとう…ございます?」

「どういたしまして!それじゃ、アタシはトレーニングの続きがあるから、戻るよ!またね!」

ヒシアマゾンがトレーニング場所へと戻っていった。

(ガチャ…)

ハルウララが部屋を開けると。

「あら…?こんにちは。どうしたの?もしかして、部屋、間違えちゃった?」

「えっと…今日からお世話になります」

「あら、新しい学生さん?」

「うん」

「よろしくね。私の名はキングヘイロー。気軽にキングって呼んで良いわよ」

「わたしはハルウララ、地方から来たの」

「地方から?どこから来たの?」

「北海道から」

「遠くから来たのね。歓迎するわ」

ハルウララはベットに荷物を置き、椅子に腰を掛ける。

「ねえ、ウララさん?」

「?」

「あなたはなんでこのトレセン学園に来たの?」

「勉強するため…?」

ハルウララが悩んだ様子で答えた。

「トレセン学園は色々な事を学べるわよ。例えば…図書館だと、歴史の本とか一杯あるし…それにダンスだって、学べるわ。私がここに来た理由は、この中央で皆に私は一流だと知らしめる事よ!」

「いちりゅう…?」

「そう!つまり、私の実力を認めてもらって、私の名前を中央だけではなく、この世界中にキングの名を知らしめる事よ!」

「すごいね、キングちゃん。夢があって…」

「ウララさんには夢はないの?」

「……1着になる事?」

「あら?あなたの方が私のなんかより、良い夢をお持ちのようね」

「そんな事ないよ」

「そんな事ある!自分の夢に自信を持ちなさい!」

「うん。ねえ…キングちゃん」

「なにかしら?」

「走るのって楽しい…?」

「ええ、楽しいわ…。ウララさんは?」

ハルウララが震える。

「どうしたの、ウララさん?」

「…」

キングヘイローは怯えているハルウララを見て。

(ギュ…)

キングヘイローが手を握る。

「!…キングちゃん?」

「悪かったわ。嫌な事を聞いてしまったようね」

「気にしなくて大丈夫。ありがとう、キングちゃん」

「ええ」

キングヘイローとハルウララはその後、お互いの趣味なんかを話し合ったのだった。


ー生徒会室ー
生徒会室ではシンボリルドルフとトレーナーが話している。

「君には悪いが、ここはトレセン学園だ。走らない選択肢はないと思ってもらいたい。1ヶ月後にデビュー戦がある。ハルウララと同い年の子達がトレセン学園で競いあう。そこにハルウララにも出てもらわなくてはならないのだ」

「それは分かっています。自分もハルウララには走ってほしいですし…」

「彼女にとっては辛い事だろが…仕方ない事なんだ。トレセン学園は勉強はもちろん、レースでも結果を出さないと、この学園には残れない。勉強やレースで結果が悪いとトレセン学園を辞めてもらう事になる。そう何人もの生徒達が辞めていった姿を私は見てきた」

「…ウララには走る楽しさを思い出してほしい。自分ができる事はトレーニングのサポートとレースで応援する事位しかできない…」

「トレーナー君にも頑張ってほしい。私はもう、この学園を辞めていく子を見たくはない…」

「はい!彼女の事は全力でサポートします!」

「頼んだよ、トレーナー君」


………夜

ー美浦寮ー
ハルウララとキングヘイローがベットに横になっている。ハルウララは寝ている。

「うぅ…」

ハルウララがうなされている。

「…」

キングヘイローが寝返り、ハルウララを見つめる。

「走りたくないよぉ…うぅ…」

「(ウララさん…)」

「んん…おトイレ…」

(ガチャ…)

ハルウララが起きて、トイレに向かった。

「(ずいぶんうなされていたわ…地方の方で何かあったのかしら…心配だわ…)」


………しばらくして

(ガチャ…)

「んん…むにゃむにゃ」

(モゾモゾ)

「(えっ!ウララさん!?)」

ハルウララがキングヘイローのベットに入ってきた。

「ウララさん…?」

「すぅ~…」

「(寝るの早くない!?注意すべきかしら…)」

(ギュ…)

「!」

ハルウララがキングの服を掴む

「んん…」

「(…まあ、別に迷惑ではないですから…)」

キングヘイローはハルウララと寝たのであった。

1ヶ月後にはデビュー戦。トレーナーとハルウララはどうするのであろうか…。

(続く)

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コメント

  • グラタン

    このような悲しいことがあっていいものか!ハルウララの心の回復を祈ります。回復祈願としてウララ金策厨を生きたまま焼きます(^_^) ウララ金策厨「いやだぁぁぁぁぁぁ!!!」

    7月10日
  • まる

    果たしてウララは走れるようになるのか、走れないままだった場合、走れるようになったとして1着は取れるのか、有馬はどうなのかなど想像が膨らみますね。とりあえず幸せになって欲しい。

    7月10日
  • oinktonkatu作者

    楽しんで頂けましたか?楽しんで頂けたら、嬉しいです!ぜひ、感想、コメント下さい!次をお楽しみに!

    7月10日
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