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この作品「走るのが嫌いになったハルウララ 「地方でのハルウララ」」は「ウマ娘」「ウマ娘プリティーダービー」等のタグがつけられた作品です。
走るのが嫌いになったハルウララ 「地方でのハルウララ」/oinktonkatuの小説

走るのが嫌いになったハルウララ 「地方でのハルウララ」

2,130 文字(読了目安: 4分)

ハルウララ金策を見て、こんな感じなのかなと思い、書きました。ハルウララ金策は駄目!絶対!

2021年7月5日 07:07
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「…」

ハルウララは静かにトレーナーの部屋のソファーに腰掛けている。

「ハルウララ…」

「なに…トレーナー?」

「走らないか?」

「!…嫌だ!もう…ウララ、走りたくない!」

ハルウララが怯える。

「…最近、食べてないぞ。ほら、食べて」

(ゴトッ…)

「なにこれ…?」

「お弁当だよ。ウララの好きな物を沢山いれたよ!沢山食べてくれると嬉しい」

(パクパク…)

「うん…おいしい」

「それはよかった」

「…」

「(ウララ…。全部こうなったのもあのトレーナーのせいだ。あんなに走るのが好きだったウララが今では走るのを嫌がってる…)」


前日…

ハルウララがトレセン学園に入る前は北海道の学園にいた。俺は新人トレーナーとして、北海道のレースで何かを学ぼうと思い、飛びたった。ハルウララには俺が担当する前にもう1人トレーナーがいた。そいつはハルウララをレースにだし続けた。負けても、負けても…だし続けた。走る練習も沢山させた、休ませる事もなく…!俺は近くでハルウララの姿を見ていた。彼女の笑顔はどこの誰よりも数倍も輝いて見えた。俺はそんなハルウララの出るレースなどをいつも見ていた。彼女が走りきった後に見せる笑顔は周りを笑顔にしていた。だが、だんだんレースを重ねていく事に彼女の笑顔がなくなっていった…

「走れ!それじゃあ、1着取れねーぞ!」

「はぁ…はぁ…。もう、走りたくない…」

「あっ?」

「もう、走りたくないし!レースにも出たくない!疲れた!ウララ、もう走りたくない!!」

「せっかくスカウトしてやったのに…!なんだ、その態度は!」

「ウララは他の子みたいに1着になりたいの!」

ハルウララが今にも泣きそうな顔で怒った。

「だから、レースにも出させてやってるじゃねーか!黙って、練習を続けろ!この泣き虫!」

「うぅ…休みたいよ…」

ハルウララが泣きながら言う。

「さっさと戻って練習しろってのが聞こえねぇのか!」

「疲れた!」

「いい加減にしろ!オレはお世話係じゃねえんだぞ!明日はレースなんだ!走れ!」

(ビクッ…!)

ハルウララは走った、疲れた体を引きずって…。何時間も、何時間も。それ以降だ…ウララから笑顔がなくなったのは…

「走れ!もっと速くだ!のろま!」

「はぁ……はぁ………」

(…ドサッ)

ハルウララが倒れる。

「起きろ!寝てんじゃねえ!」

男が手に持っている、棒でウララをつつく。

「おい!アンタ何やってんだ!!」

俺は偶然、通りかかった。その光景を見た時には状況はわかった。この時は厳しいトレーナーが居るらしい位の噂しかたっていなかった…早く気づいてれば、ウララは…!

「なんだてめえ!」

「中央のトレーナーだ!アンタは今、何してんかわかってんのか!」

「別に何もしてねえよ!見ればわかんだろ?トレーニングの邪魔だ!消えろ!」

「はぁ…はぁ…」

「これが、トレーニングだって?ふざけるな!こんなにボロボロじゃないか!トレーナーはウマ娘を支えるのが仕事だ!」

「うるせえな!地方には地方のやり方があんだよ!中央と一緒にするな!」

「これが地方のやり方だと?お前だけだ!お前みたいな奴にこの子は任せられない!」

「ああ、そうかよ!そんな奴、邪魔だ!てめえがそいつのトレーナーにでもなったらいいんじゃねえか?」

「邪魔…!だと!」

「ああ!邪魔だ!別にトレーナーなんかやりたかねえんだよ!そいつが勝てば、金が手に入るからやったんだ!なのに、そいつは勝ちもしねえ…。さっさとそいつと消えちまえ!」

(グググ…)

俺は今にも奴を殴り掛かりそうだった。でも、そんな事したら、俺はトレーナーを辞めなきゃいけない事態になるかもしれない。俺は怒りを抑え、ハルウララをひとまず、泊まっている、ホテルに連れて帰った。

「…!」

(バサァ…)

「練習…しなきゃ」

ハルウララが辺りを見渡す。

「ここはどこ?」

「おはよう」

「あなた、だれ?」

ハルウララが怯えた様子で聞く。

「俺は中央のトレーナー。今日から君のトレーナーをやる事になったんだ」

「えっ…?あの人は」

「彼の事は忘れなさい…疲れただろう?寝ていいよ」

「…駄目。練習しないと1着になれない…レースも明日、あるって言ってたし…走らないと」

「ハルウララ…練習は控えて、今日は寝なさい。明日のレースも出なくて大丈夫だよ」

「えっ…」

「ウララ、明日から中央に行かないか?」

「ちゅうおう…?」

「そう、中央」

「中央に行けば。もう、走らなくていいの?」

「えっ…?」

「もう、走りたくない」

きっと、トラウマになってしまったんだ。ハルウララは表情を1つも変えない。俺はハルウララに中央のレースを見せたら、きっと走りたくなるはずだと考え…

「ああ、中央に行こう!ハルウララ!」

「……うん」

ハルウララは承諾してくれた。俺は明日、ハルウララと一緒に中央に飛行機で飛ぶつもりだ。必ず、トラウマを克服させて、ハルウララに走る楽しさをまた、思い出させてみせる!

コメント

  • oinktonkatu作者

    本編の方をいじらせて頂きました。すいません!設定では一週間前に出会った事になっていますが、前日にさせて頂きました!ストーリー構成の仕方が下手でした!ごめんなさい!

    1日前
  • ぶっさん

    ハルウララの113戦出走は地方ではそこまで多く無く(むしろ少ない方)門別には現在10歳現役真っ只中の213連敗中のウララ金策なんて目じゃ無いぐらいの中4日の6連闘の投手の先発かな?ぐらいのがいたりと地方は中々にカオス・・・・

    7月5日
  • ナス

    高知のリアルウララは生きるための苦肉の策だったからなあ こんなハルウララ金策したら流石のウララちゃんも心が折れちゃうよね

    7月5日
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