国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は17日、東京のメインプレスセンター(MPC)で記者会見し、東京五輪選手村の韓国代表団の宿舎に掲示された横断幕が、五輪憲章に違反するとして撤去されたことに「選手村で対立を生むようなメッセージはあってはならないと定められている」と述べた。

バッハ氏は、横断幕の撤去は「IOCの申し入れによって撤去された」と説明。韓国側からIOCに対して撤去の報告があったことを明らかにした。

選手の言論の自由については「記者会見やソーシャルメディアなど多くの機会があり、言論の自由は保護されている」と語った。開会式や競技中、選手村などでは「オリンピックの精神を守ってほしい」というのが多くの人の意見だと訴えた。

撤去された横断幕は、韓国で「抗日の英雄」とされる李舜臣(イ・スンシン)将軍の言葉をもじった文言が記載された「反日」掲示物として物議をかもしていた。