私の実母は、私にとって毒母でした。

今日は、姑としての母を書いて行きたいと思います。

実家は兄の方が結婚が早かったので、私は3年ほど兄嫁と一緒に暮らしてます。

表向きは、姑、嫁の関係は良好でしたが、

それは、私と言う愚痴の受け皿があったのも大きな理由だと思います。

母は陰で兄嫁の事を、でべすけ、とあだ名をつけてました。

方言なのか、母の造語なのか、

外出したがり、と言う意味です。

夫婦は、まだ若く、ましてや同居しているのだから、週末くらい出掛けたくなるのは当然なのですが。

「朝起きて来ても、あくびばかりしてろくに手伝いもせん。

夜更かしばかりしてるからや!」

義姉は看護学校に通ってました。

勉強もあったと思います。

「買って来た物を、サーっと2階に持って行って、

自分達だけ美味しい物食べとる。」

2階にキッチンはありません。

だから、お菓子だと思います。

でも、母は、いっさい間食をしない人です。

特に甘いものが嫌いです。

いちいち見せる必要があるのでしょうか?

私が庇うと、逆ギレするので黙って聞いてるしかありませんでした。

箸の上げ下ろしもよく見てました。

鍋料理をすれば、

「肉ばかり食べとる。」

その他の料理でも、

「あの子は自分の好きなものばかり食べるで、小分けにしやなアカンようになった。

洗い物が増えてかなんわ」

洗い物、兄嫁がしてたんですけど…。

「水をジャージャー出しっぱなしにするで、
勿体ないでやらせておけやんわ」

洗濯物も、

「あの子に干させるとワカメみたいやで、格好が悪いで私、後でパンパンしに行くんや」

極め付きは、下着の収納。

兄夫婦の衣類は、2階の婚礼箪笥に仕舞ってましたが、

下着だけは脱衣場の兄の引き出しに。

それを引き出して来て、

「これ、見てみい。せっかく、私がキレイに畳んでやってもグチャグチャや!」

そして、その後、全部出してたたみ直したんです。

勿論、私も手伝わされました。

下着ですよ。

兄嫁は、とても嫌な気分だったでしょう。


この同居は、父が同居でないと結婚は許さん!

と、言ったからと母から聞いてました。

が、最近、母はポロっともらしたんです。

「お父さんは、独身の娘がいるのに、同居するのは如何なものか」

そう悩んでいたのを、強行に説得したのが母だと言うのです。

「気心も知れない内から別居したら、打ち解ける機会がない。」

それを聞いて、家に帰ってから泣きました。

母が私に対して愛情がないのは小さな頃から解ってましたが、

同居に関しては、私に同情する気持ちくらいあったと思ってたのです。

さらに、

「嫁がなついてくれやんのは、あんたが嫁に行かんからや」

そんな事も言われてたっけ…(;_;)

父を悪者にして、私には愚痴を言いたい放題で

自分だけが安全圏に居すわる。

そんな母です。

兄を溺愛してたので、離したくなかったのでしょう。

母の言う気心も、

「休みになっても、ちっとも寄り付かん、

でべすけ、やでな」

もっと温かい気持ちで接したら関係は良くなったと思いますが。

いくら本人には言わなくても、陰で言われているだろう事は、

一つ屋根の下にいたら、何となく伝わると思うのです。

私が嫁いだ後に、色々あって結局、兄夫婦は家を出ました。



この母の悪口の数々は、後に私を苦しめる事になります。

台所が別だったので、買い物袋を気にしないで持ち帰れましたが、

ミスドやケーキの箱などは、大きな袋に入れて隠しました。

それくらい、お裾分けしたら?

と思われるかもしれませんが、

気の効く嫁なら、

「ケーキ買って来たので一緒にお茶しませんか?」

そう誘わなければいけない気がして、嫌だったんです。

箸の上げ下ろしまで見られている。

そう思っていたからです。

通販もお取り寄せもした事がなかったですよ。

姑とは、底意地が悪いものだと、母から充分に刷り込まれていました。

多分、うちの婆さんも、いつまでもなつかない嫁にがっかりしたのでしょうね。

ブログを拝見していると、中にはとんでもない嫁もいるようです。

その場合は、あんな風になっては困るので、愚痴を言うのは仕方ないですが、

あんまり細かい事を言うと、娘はそれに縛られてしまいます。

だから、娘を持つお姑さんは、ほどほどに…。