ザ・スーパー・ポップ宣言

甘茶ソウルコンピの世界(6)

UNDERGROUND OLDIES VOL.7 (I.T.P. RECORDS #8907)



副題に｢RARE AND HARD TO FIND SOUL OLDIES｣と謳う怪しげなコンピの第7弾。スウィートと銘打っている訳ではないのですが、やけに甘茶度の高いシリーズでもあります。本作はNOT ON LPながらもCD収録曲というのが目立ち、特にレアでもないだろうという印象のラインナップ。

｢Should I Let Myself Go｣というタイトルのどこが楽観主義やねん？とイチャモン付けたくなる楽観主義者たちの歌う5は、グループ名とは裏腹に暗く沈んだムードの甘茶ソウル。ジョージ・カーPによるアルバム収録曲ですが、この絶望に打ちひしがれた、うらぶれ感はヒドイ(笑)｡でもメロディ、サウンドともに良く出来ていて暗めの甘茶が好きな人には堪らない内容かも。

7はご存知CONTINENTAL FOURの甘茶名曲のカバー。あれえ？こんな曲エスコーツがやってましたっけ？少なくともアルバムには入ってないハズだけど、、、。内容はソフトなファルセットによる落ち着いた内容でコンチ版のような緊迫感や痛みをほとんど感じない凡庸なカバーで妙味は少ない。｢YOU TUBE｣で聴けます。

8はベースシンガー、ファルセット、バリトンと歌い継いでいく良く出来た甘茶ソウル。シングル皿(Solid Foundation-101)の表曲｢You Live Only Once｣も素晴らしいダンサーです。(共に最近CD化されましたね。)

11もNOT ON LPと言えばそうなんですが、名盤｢What a Shame｣のCD版にはきっちりと収録されてます。曲はオーソドックスなバラードタイプの甘茶ソウルで、ファルセットでないぶん広く音楽ファンにも受け入れ易そう。女性の歌声も混じる15はレディソウルが苦手な人でも聴けそうな淡いムードの甘茶ソウル。MAINSTREAM SOUL SURVEY "TALK TO THE RAIN"にも収録されていました。

（甘茶偏差値65以上）
（甘茶偏差値61以上）
（甘茶偏差値60）

1. Ooh I Love You - The Electrifying Cashmeres
2. You Can Be With The One You Don't Love - Barbara Mason
3. Run To Me - People's Choice
4. Sharing You - Sunny & The Sunliners
5. Should I Let Myself Go - The Optimistics（甘茶偏差値63）
6. Isn't It Lonely - Hot Ice
7. Day By Day (Every Minute Of The Hour) - Escorts
8. Turned Around Over You - Imperial Wonders（甘茶偏差値63）
9. I'll Erase The Pain - The Whatnauts
10. Let Me Try - Crosstown Express
11. We're Gonna Be Together - The Dynamics（甘茶偏差値63）
12. Storyteller - Enticers
13. Never Had A Girl Like You - Sly, Slick & Wicked
14. A Thousand Tomorrows - Steelers
15. Let's Fall In Love - Spectrum
16. Strange Feelings - G.Q.