食べる喜びを取り戻す!謎の3分ストレッチ
「むせやすい」「一度に飲み込める量が減った」・・・。加齢とともに“飲み込み”に違和感が出るようになっていませんか?今回は食事前に“あるストレッチ”をすることで、そんなお悩みが改善した方々をご紹介!
そのストレッチとは・・・なんと“もも裏伸ばし”!
実は、もも裏の筋肉と舌には不思議なつながりがあります。だから、もも裏をストレッチすることで舌がうまく使えるようになり、飲み込み力が上がることが期待できるんです。
「飲み込みにくい」お悩みの対策は “姿勢”に注目!
近年、飲み込み力の衰え対策として医療現場などで注目を集めているのが“姿勢の改善”。
実は、背中が丸くなると、舌がうまく機能してくれないことがあるというのです。だから、あごをひいた姿勢、いわゆる“良い姿勢”で食事をとることがとても大切。リハビリ施設などでは、車椅子やベッドで食事をとる人に向けて、訓練を受けた看護師や介護職の人がタオルなどを使って良い姿勢を作る「ポジショニング」と呼ばれる技術も広がっています。
※飲み込み力低下の原因は様々です。姿勢の他にも、口周りの筋力の低下や首の筋肉の固さなども考えられます。ご自分の飲み込みにくさの原因を医師などと相談した上で、対策をお試しください。
“もも裏伸ばし”で姿勢を一時的に改善!
飲み込みにくさにお悩みの方のために今回お伝えしたのが、食事前の“もも裏伸ばし”。もも裏伸ばしをした直後に、飲み込み力の目安となる「舌圧」を測定したところ、もも裏を伸ばす前と後で比較して、10人中9人の「舌圧」が上がったんです! 一体、何が起きたのでしょうか?
その秘密がこちら。
もも裏の筋肉を伸ばすと、そこにつながっている骨盤が前傾。すると、様々な骨と筋肉が連動して「舌骨」につながっている筋肉がゆるみます。その結果、舌が活発に活動できる状態になり、「舌圧」が上がったと考えられるのです。
食事前にたったの3分!“もも裏伸ばし”の正しいやり方
用意するものは、椅子2脚とまるめたタオルです。
- ひとつの椅子に浅く腰掛け、もうひとつの椅子に片足をのせます。
- 伸ばした足のつま先が上を向くようにタオルで固定します。
- 太ももの裏側が突っ張るようなところで30秒伸ばします。
- インターバルをはさみながら、1~3を片足3回ずつ行います。
ポイント
前屈ではなく、骨盤を前に傾けるイメージで行ってください。
あくまで一時的な筋肉のゆるみを期待するストレッチとなります。
食事の時間程度には効果が持続すると考えられているため、必ず食事前に行うようにしてください。
※注意点※
座骨神経痛の方や足に痛みが出る方は行わないでください。
膝が伸ばせない場合
床に足をつけて伸ばしてもOKです。
この場合も、片足30秒を3回ずつ行ってください。
飲み込みの違和感の原因は人それぞれです。自分にあった対策を行うことが大切です!