青森県は14日、県内で新たに6人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち5人(八戸市4人、三戸地方保健所管内1人)と、同日までに感染確認済みの1人の計6人は、八戸市の大学で感染したとみられ、県と八戸市はクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。八戸工業大学は、学生や教職員計6人の感染確認を明らかにした。

 県と八戸市によると、大学では12日に八戸市の20代男性、13日に同市の20代男性と50代男性、14日に同市の10代2人(性別非公表)と三戸地方保健所管内20代男性の感染が判明した。

 感染の要因は調査中だが、同じ研究室や課外活動、会食の場などで接触した可能性がある。これまで10人程度の検査が終了し、今後数十人の検査を予定している。このほか、14日発表の感染者のうち、青森市の20代男性は感染経路が分かっていない。

 県内で起きたクラスターのうち、弘前保健所管内の運動施設と小学校、上十三保健所管内の県農林水産部所管教育施設の3件が連鎖しているクラスターは、約940人が検査済みで、残りの検査予定は数件程度。八戸市の接待を伴う飲食店でのクラスターは、関連する検査がほぼ終了した。

 14日現在の入院者数は13人で前日と同数。県が公表している確保病床数261床に対する病床使用率は、5.0%で変わらない。県内の感染確認累計は2554人となった。