今日も記事を二本、掲載します。これが短い一本目です。
Tour de France (トゥール・ドゥ・フランス)(ツール・ド・フランス)で軽率の極みの女が大事故を起こした事件の続きです。
フランス語圏の一致した報道と日本語の報道の間には、いくつか重要な違いがあります。
Fanceinfoのサイトの記事を要約します。
# 女は、近辺に住むフランス人。祖母がドイツ人。
# 手製のプラカードは、フランス語と幼児ドイツ語のちゃんぽん。
# 犯行から四日目の6月30日に自首した。自首の動機は、「恥を知った」ことと「ネット空間で叩かれて恐怖に駆られた」こと。
# 競技を台無しにしたことや怪我をした多数の競技者への謝罪は、報道では見当たらない。
# 当局は、その少し前に犯人の女を同定しており、逮捕に向かうところだった。
# 7月1日に検察が拘留の延長を発表。
# 主催者は、逃走した犯人に事故の重大さを認識させるために訴え出たが、犯人が自首したことで目的を果たしたと見て、訴えを取り下げた。
# 主催者以外の被害者からの訴えもある。
# いずれにせよ犯罪行為であるため、女は、最長で2年間の禁錮刑に処せられる可能性がある。
日本語の報道では、特に
【女が、遅かりしとは言え、自首した】ことと
【誰からの訴えも無かったとしても、犯罪であるからには、検察は逮捕する用意が出来ていたし、当然告訴する】
ことへの言及が見つかりません。
拙速な翻訳による誤報は、この事件の他にも多数あるのだろうと思わせます。