ビットコインだけじゃなく、FX界も今年は波乱の幕開け。予想外の相場に翻弄されているFXトレーダーたち。だが、そんな波乱の相場でも着実に稼ぎ続けているnori氏。個人で月100万円以上稼ぐ「ドM」トレーダーとは?
SMAの“丸み”と「M字」を見極めて月利100万円超!?

nori氏は主要通貨ペアの日足、4時間足、1時間足、15分足チャートを3つのディスプレイに表示させてトレードポイントを探す
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「チャートは『M』と『W』と『N』で成り立っていると言っても過言ではありません!」
突如、笑顔で独自の「M理論」を語りだしたのはnori氏。国内FXファンドのプロップディーラー(ファンド資金を運用する契約ディーラー)として活躍する傍ら、個人のトレードでも月に100万円以上の利益を稼ぎ続ける億り人だ。その理論の神髄はチャートの形にあるという。
「相場は常に上下するものですが、①上げて、②下げて、③上げて『N』の形をつくったときには、①の上げと③の上げが同じ値幅になりやすいと分析するN計算値をご存じの人も多いでしょう。でも、ずっとチャートを見ていると『M』や『W』の形をつくるパターンのほうが多いことに気づいたんです。Wトップと同様、『M』の形なら最初の上げと最後の下げの値幅が同じになりやすい。『M』だらけのチャートもあるんですから」

常に上げ下げを繰り返す相場。nori氏は綺麗に「M」ないし「W」字を形成するチャートに注目。M字ならば2つの山を結んだラインと並行に走るライン上でトレンドが転換しやすいことがわかる。このM理論から、利益確定の目安を導く

値動きを予測するうえで「M」よりも一般的な「N計算値」と「E計算値」。「N」は始めの上げと押し目形成後の上げの値幅が一致する。「E」では直近高値に始めの上げ幅を加えた水準を高値目途として計算する
そう言いながらnori氏が見せてくれたチャートには、無数の『M』の字が……。若干、狂気を感じたが、綺麗にM字型の値動きを繰り返すチャートも少なくない。そんなMっ気たっぷりのパターン分析に、移動平均線(SMA)を組み合わせるのがnori氏のトレードだ。
「20、40、75、200の4つのSMAを表示させ、20と40SMAで囲われたゾーンを色付けする“MAリボン”というツールを使っています。なんで、これを使っているか? 先輩が使っていたのをマネしただけです(笑)」
今年38歳になるというnori氏はFX歴18年という大ベテランだ。それも若くしてプロの世界に足を踏み入れた経験を持つ。
「大学の入学祝いにもらったお金でFXを始めて、卒業後にはサイバーエージェントFX(現YJFX)でカバーディーラーとして働かせてもらったんです。FXは24時間稼働なので、ディーラーは3交代制。体力のある若手は深夜担当に回されがちだったので、昼夜逆転生活を送りながら3年近くディーリングを担当しました」
一般にFX会社は、顧客からドル円の買い注文が入ると同じ注文を銀行や別のFX会社に入れる。顧客の注文を執行して発生する自社ポジションを放置すると、相場の変動リスクをモロに食らいかねないからだ。このように自社のポジションを相殺する取引を「カバーディール」という。一見すると流れ作業でこなせそうな取引だが、このカバーの仕方でFX会社の利益は大きく変動する。
「会社がドル円売りポジションを持ったら、当然のことながらドル円が下げたところでカバー取引(この場合は、ドル円売りポジションを相殺するためのドル円買い)したほうが利益が出る。絶えず、先の値動きを予想しながらカバーのタイミングを見極める必要があるんです」