学院長長男がパワハラ 愛知学院大、処分検討へ
2010年12月11日 09時13分
愛知学院大を運営する学校法人「愛知学院」(名古屋市千種区)の学院長の長男(54)が、副学長だった昨年1月にパワーハラスメント行為をしたと大学が認定していたことが、複数の関係者の話で分かった。近く懲戒委員会を開き、処分を検討する。
学院長は事実上の法人トップ。長男は法人の理事や大学の教授を務めている。
関係者によると、長男は昨年1月18日、大学の入学試験会場で男性職員が突然倒れた際、近くにいた看護師の女性職員が十分な応急処置を取らなかったと問題視。別室に呼び出し、2時間にわたり激しく叱責したとされる。愛知学院の早川太弌常任理事によると、法人理事会は今年1月、長男の対応に問題があったとして3カ月の謹慎と減俸処分とした。副学長職は任期満了の3月末で辞めた。
長男は女性職員に謝罪しているが、職員は今年9月、パワハラの認定や文書による謝罪を求めて大学側のハラスメント委員会に申し入れをした。委員会は今月上旬、長男のパワハラ行為を認定。年内にも懲戒委員会を招集する。
学内には「(長男は)処分を一度受けているのに、また処分するのはおかしい」という批判も出ている。
長男は中日新聞の取材に「お話しできない」と回答した。
(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010121190091326.html
愛知学院大:50代教授がパワハラ 近く懲戒委で処分検討
愛知学院大で09年1月、当時副学長だった50代教授が職員にパワーハラスメントをしていたことが分かった。教授は、大学を運営する学校法人「愛知学院」(名古屋市千種区)トップの学院長の長男で、法人の理事も務める。大学は近く懲戒委員会を開き、処分を検討する。
愛知学院の早川太弌理事によると、教授は09年1月18日、大学内のセンター試験本部で男性職員が倒れた際、近くにいた看護師の女性職員の対応が不十分だったとして大声でしかった。同日夕にも別室で2時間にわたり女性職員を叱責したという。法人理事会は、教授の行為に行き過ぎがあったとして今年1月、3カ月間の副学長業務の停止と減俸(約1割)処分にし、3月の任期満了での副学長退任を決めた。
教授は謝罪したが、女性職員は今年9月、大学のハラスメント委員会に訴え、12月上旬にパワハラと認定されたという。
早川理事は「大学の名誉を傷つける行為で大変遺憾だ」と話している。
【鈴木泰広】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101212k0000m040101000c.html