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「お墨付き」と「折り紙付き」の違いとは?
2019-12-05
「お墨付き」とは、権威や地位のある人からもらった保証のこと。
かつて、幕府や大名が家来に与えた証明書に墨で花押(かおう)という図案のような署名を押した文書に由来します。
対して「折り紙付き」とは、絶対に間違いないと信頼するに足る保証付きという意味です。
書画や骨董(こっとう)に付ける鑑定書として、奉書(ほうしょ)などを折って用いたことから転じた言葉です。
権威や力を持つ人が「これで良い」と認めるときに用いるのが「お墨付き」。
その人物やその人の持つ能力が十分に信用できる場合に用いるのが「折り紙付き」です。
誰が認めたかに重点を置くのが「お墨付き」で、その人や物が優れていることを指すのが「折り紙付き」という違いがあります。
それでは「準じる」と「準ずる」はどう違うのでしょうか?
社内用の文書などに「当社の就業規則に準じるものとする」という一文がある場合「準じる」と「準ずる」のどちらが適切なのでしょうか。
「準ずるはただの言い間違い」とする捉え方もあれば「本来は準ずるだったのが、準じるに移行してきている」という捉え方もあります。
調べてみると、辞書によって「準じると同じ意が準ずる」とするものと「準ずると同じ意が準じる」とするものがあるようです。
文法的には「準じる」は自動詞の上一段活用で「準ずる」は自動詞のサ行変格活用という活用の違いはありますが、意味は同じで、あるものを基準にしてそれにならうことを指します。
「準じる」「準ずる」どちらを使っても間違いではなさそうです。
共同通信社「記者ハンドブック」では「準じる」で統一されていますが「朝日新聞の用語の手引き」では「準ずる」で統一されています。
新聞表記でも見解が分かれるため、どちらが正しいということではなく、社内で使う場合は「準じる」または「準ずる」のどちらかに表記を統一していればよく、どちらでも差し支えありません。