海の中の生き物は
小笠原の海
小笠原の海は、同緯度にある沖縄の海とは異なり、濃い青色をしています。サンゴ礁や色とりどりの熱帯魚、海中へ向かって鋭く落込む黒い岩肌など、多彩な海中景観が広がっています。また、小笠原諸島の周辺には数多くのイルカやクジラなどが生息しており、日本最大のアオウミガメの産卵地でもあるなど、海域においても様々な生物を見ることができます。
ミナミハンドウイルカ
(提供:小笠原村観光協会)
アオウミガメ
ユウゼンとリュウモンサンゴ
小笠原の魚類については、固有種の判断が難しいことから陸上の生物ほど研究が進んではいませんが、それでも、淡水魚ではオガサワラヨシノボリ、海水魚ではオビシメやミズタマヤッコ、ミナミイカナゴなどが固有種であるとされています。また、他地域と小笠原周辺では体色が異なるなど地理的な変異が見られる種(ミナミイスズミなど)も数多く知られています。
固有種オビシメ(提供:Jiro SAKAUE)
固有種ミナミイカナゴの群れ
(提供:Jiro SAKAUE)
ミナミイスズミ(提供:Jiro SAKAUE)