外来種を持ち込まないためには
内地からおがさわら丸に乗るときは・・・
外来種となったり、外来種が紛れ込む可能性のあるものは、次のような荷物です。
ペットが逃げ出すと、小笠原の 生き物を襲うなど小笠原の自然 に悪影響を及ぼす恐れがあります。
ヘラクレスオオカブト ミシシッピアカミミガメ
植物自体が外来種となったり、 ポットの中や葉などに外来種が まぎれ込んでいることがあります。
苗の葉に付着したアリ ポット苗に紛れ込んだ雑草
木製のものや車両などの土の 付きやすいものには、外来種が 付いていることがあります。
資材に付着したカタツムリ タイヤに付着した土
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このようなものを持ち込む際には、十分な注意が必要です。
○できるだけ小笠原に持ち込まないようにしましょう。
○持ち込む場合には、虫や植物の種などが付いたり、土に混ざったりしていないか確認し、取り除きましょう。
○生き物は責任を持って飼い、野外に逃げたり、捨てたりしないようにしましょう。
父島からははじま丸に乗るときは・・・
父島では、小笠原固有のカタツムリが外来種のプラナリアに食べられて、絶滅の危機に瀕しています。
母島には、このプラナリアが持ち込まれていません。
父島で使った靴や三脚などには、土と一緒にプラナリアが付いているかもしれません。
○土が付着しているものは、母島に行く前にきれいに洗いましょう。
○ははじま丸の下船時は海水マットで靴底をきれいにしましょう。
○土付き苗を持ち込む時には、事前に環境省へご連絡を。
土付き苗の移動に伴う、母島への外来種侵入を防ぐため、環境省では令和2年度より「ははの湯(母島植物温浴設備)」の暫定運用を開始しました。
「ははの湯」は、必要都度、母島の沖港に設置します。母島へ土付き苗を持ち込む場合は、事前に環境省母島事務室(04998-3-2577)までご連絡ください。 ※この取組は、小笠原諸島世界自然遺産地域科学委員会の下部部会「母島部会」において議論を重ね、母島における「自主ルール」としてまとめたものです。罰則等が生じるものではありませんが、母島の貴重な自然を守るため、島民のみなさん、ご来島のみなさんのご理解、ご協力をお願いいたします。 温浴までの流れについては、「ははの湯(母島植物温浴設備)」チラシをご覧ください |
島に滞在中は・・・
遊歩道を利用するときは・・・
山の中には小笠原固有の貴重な生物が生息しています。
人によって持ち込まれた植物やプラナリアなどの外来種によって、貴重な生態系が壊れるおそれがあります。
靴底や衣服などに小さな虫や植物の種子が付いているかもしれません。
○遊歩道の入口に設置されている泥落としマットや粘着ローラーで、靴や衣服などをきれいにしましょう。
父島や母島からツアーで船に乗るときは・・・
グリーンアノールやオオヒキガエル
、ニューギニアヤリガタリクウズムシ
などは南島などの無人島には侵入していません。
○リュックにグリーンアノールなどが紛れ込んでいないか確認し、取り除きましょう。
○土が付着しているものは、船に乗る前にきれいに洗いましょう。
○荷物や服に虫や植物の種などが付いていないか確認し、取り除きましょう。
小笠原国立公園の特別保護地区に指定されている場所では、自然公園法で植物を植栽すること、植物の種をまくこと、動物を放つことは禁止されています。
※違反した場合は、6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金の罰則があります。 また、外来生物法では、グリーンアノールやオオヒキガエル、ニューギニアヤリガタリクウズムシなどの特定外来生物の飼養、栽培、保管、運搬及び野外へ放つことが禁止されています。 ※違反した場合は、個人の場合は1年以下の懲役又は100万円以下の罰金(場合によっては両方)、法人の場合は5000万円以下の罰金の罰則があります。 |
荷物の外来種チェック
外来種が紛れ込んだり、くっついている可能性が高いものは次のものです。チェックリストやパンフレット(おがさわら丸船内に設置)を参考にして外来種を広げないようにしましょう。