胸に包丁刺さった女子高校生 熊本市の自宅、2人暮らしの母親は死亡

熊本日日新聞 | 2021年07月12日 21:03

負傷している女子高校生が見つかった民家=12日午後2時55分ごろ、熊本市西区

 12日午前6時25分ごろ、熊本市西区の民家から、女性の声で「けがをした」と119番通報があった。女性は、この家に住む高校生で左胸に包丁が刺さっていたが、緊急手術を受けて、今のところ命に別条はないという。民家からは女子高生の50代の母親が意識不明の状態で見つかり、約1時間半後に搬送先で死亡が確認された。

 熊本中央署によると、女子高生と母親は2人暮らし。救急隊員らが駆け付けた時、女子高生は包丁が刺さったまま、勝手口から出てきた。母親は1階の女子高生の部屋で見つかり、目立った外傷はなかった。13日にも司法解剖する。

 これまで2人の間には警察官が駆け付けるトラブルも起きており、母親が女子高生を刺した可能性もあるとみて、女子高生の回復を待って事情を聴く。

 家は全て施錠されており、部屋が荒らされた形跡はなかった。第三者が関与した可能性は低いとみている。