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Veeam Softwareは、仮想環境向けデータ保護(バックアップとレプリケーション)および監視ツールを開発するソフトウェアベンダーです。バックアップの最新化、ハイブリッドクラウドの高速化、データの保護に対応する単一のプラットフォームを提供しています。
2020年のGartner Magic QuadrantのBackup and Recovery Solutionsではリーダーに位置しており、2016年から4年連続リーダーに選出されています。
Veeamには様々な製品があり、バックアップとレプリケーションの機能が一つになっているVeeam Backup & Replication(VBR)やクラウド用のVeeam Backup forAWS/MicrosoftAzure、ワークロードの監視などを行うVeeam ONEなどがあります。
弊社ではVeeam製品の中でも、Veeam Backup & Replicationが最もお引き合いが多いため、本ページではVeeam Backup & Replicationについてご紹介いたします。
< Veeam製品群について >
Veeam Backup & Replications は1つの管理コンソールから、仮想、物理、クラウドを問わず すべてのワークロードのアベイラビリティを実現します。仮想環境のシステム運用をするのであれば、従来のバックアップは必要ありません。Veeam Backup & Replicationはバックアップとレプリケーションを 2in1 で搭載した、仮想環境のためのソフトウェアです。
VMware vSphere および Microsoft Hyper-V に特化した豊富な機能を備えており、迅速で確実なバックアップ(レプリケーション)から迅速なリストアまで、簡単な操作で実現します。最小構成から大規模構成、統合管理構成、ストレージ連携など、お客様の環境規模にとらわれることなく、ご要望に合わせて自由にカスタマイズできます。
仮想化に特化したバックアップ
Veeam製品はVMware/Hyper-V上で仮想マシンを運用する際に必要なバックアップソリューション優れています。
仮想環境のバックアップを取得する際はエージェントを仮想サーバーにインストールする必要がなく簡単にバックアップを取得することが可能です。
バックアップ方法
Veeamのバックアップ方法は永久増分バックアップと逆増分バックアップの2種類があります。
① 永久増分バックアップ
永久増分バックアップはフルバックアップファイルとそれに続く最近の増分バックアップファイルのセットを作ります。世代の中で最も古いファイルがフルバックアップファイルとなります。
< 永久増分バックアップ >
② 逆増分バックアップ
逆増分バックアップはフルバックアップファイルとそれに続く過去の逆増分バックアップファイルのセットを作ります。常に最新のファイルがフルバックアップファイルとなります。逆増分バックアップファイルの作成と同時にフルバックアップファイルに逆増分データを合成します。最新の世代への高速なリストアが可能です。 ※定期的にフルバックアップを行うように設定も可能です。
< 逆増分バックアップ >
重複排除がデフォルト搭載
重複排除は仮想マシンをバックアップする際、同じデータや使用されていないデータを省略し、バックアップファイルの容量を抑える機能です。Veeamではデフォルトの機能である重複排除と圧縮機能を使用し、バックアップデータを縮小しています。
< 重複排除 >
フェイルオーバー/バックの機能
Sphere/Hyper-V上の仮想マシンを別ホストに複製することができます。別ホストに複製された仮想マシン(以下、レプリカVM)は、フェイルオーバを実施することで、すぐに起動することができます。これにより、万が一運用サイトで障害が発生した場合でも、レプリカVMを起動し、短いRTOでの復旧が可能です。その後、運用サイトが復旧した際は、フェイルバックによる切り戻し作業も実施できます。フェイルオーバ後にレプリカVMに加えた変更データも含め、元のVMへと切り戻しすることはもちろん、別VMとしての復旧を行うことも可能です。逆にフェイルオーバを完全にコミットさせ、レプリカVMをそのまま本番運用させるといったこともできます。これにより移行用途としても活用できます。
インスタントVMリカバリ
・仮想マシンをバックアップデータから直接起動することが可能
・VMware、またはHyper-V上でバックアップから直接仮想マシンを実行可能
バックアップファイルの展開やデータストアへの転送を行わなくとも仮想マシンが起動できるため、仮想マシンのサイズに関わらず、例え数十TBあるような仮想マシンであっても、数分で起動することができます。
クラウド連携機能
VeeamにはAWSやAzureとのクラウド連携の機能も搭載されています。
クラウド連携機能により、マルチクラウドやハイブリットクラウド環境におけるモビリティを提供することが可能です。
ストレージ連携
Veeamにはストレージ連携も機能の一つとしてあり、Enterprise以上のエディションと以下の図のストレージを使用することで重複排除の機能をさらに高めて使用することが可能です。
Veeamのライセンス形態についてはソケットライセンスとユニバーサルライセンスの2つのライセンス形態があります。
① ソケットライセンス
ソケットライセンスは物理ホストに搭載されているCPUの数によってライセンス数が決まるものになります。バックアップ対象はオンプレミスの仮想マシンのみです。
ソケットライセンスには2種類製品があり、Veeam Backup & ReplicationとVeeam Availavirity suiteの2種類です。Veeam Availavility SuiteはVeeam Backup&ReplicationとVeeam ONEがセットになっています。また、Veeam Availavility Suiteの廉価版としてVeeam Backup Essentialsもございます。
選択できるライセンスとしてはStandard、Enrterprise、EnterPrise Plusの3種類がございます。
各ライセンスの機能一覧は以下の図の通りとなります。
ソケットライセンスでは購入時に初年度保守がバンドルされます。複数年一括購入では5年まで購入可能です。保守更新を行わなかった場合、サポートが受けられなくなり、アップデートも不可能になるので注意が必要です。
② ユニバーサルライセンス
ユニバーサルライセンスはバックアップ対象の数で課金されるライセンスとなっております。
サブスクリプション型とパーペチュアル型から選択することが可能です。選択できるライセンスはEnterprise Plusのみになっています。バックアップできる対象は仮想マシン、物理サーバー、クラウドインスタンスと幅広くバックアップを取得することができます
Veeam Backup & Replication Universal Licenceでは、1ライセンスにつき10インスタンスまでバックアップの対象にすることが可能です。また、廉価版としてVeeam Essentials Universal Licenceがあり、こちらは1ライセンスで5インスタンスまでバックアップの対象にすることができます。
サブスクリプション型のライセンスは契約期限分の保守がライセンスにバンドルされています。パーペチュアル型は初年度保守がバンドルされており、次年度からは保守の更新が必要です。
※ 会社名、製品名およびサービスは、それぞれ各社の登録商標です