大阪市立南中(中央区)の校舎内で同僚の女性教諭(29)を蹴ったり、殴ったりして約2週間のけがを負わせたとして、南署は9日、傷害の疑いで教諭野沢優希容疑者(25)を逮捕した。

逮捕容疑は8日午後6時50分ごろ、校舎4階の廊下で女性教諭の腹部や背中を蹴ったり顔を複数回殴ったりするなどの暴行を加え、打撲傷を負わせた疑い。騒ぎを知った校長が通報した。

署や同校によると、野沢容疑者が8日正午の通知表の作成期限を守らず、チェック担当だった女性教諭が提出を促したところ激高した。

野沢容疑者は4月に働き始めたばかりで「不慣れな仕事で手いっぱいだった中言われたので腹が立った」との趣旨の供述をし、容疑を認めている。事件当時、校内に生徒はいなかった。

同校によると、野沢容疑者は1年生の担任で、数学を担当していた。松井宏之校長は「責任を感じている。事実を正しく伝え、子どもたちを安心させたい」と話した。(共同)