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冷たい豆満江を渡って 「帰国者」による「脱北」体験記 単行本(ソフトカバー) – 2021/5/10



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商品の説明

著者について

梁 葉津子(りょう はつこ)
昭和18(1943)年、朝鮮半島出身の両親の下、大阪市に生まれる。2歳の時に大阪大空襲で家族は焼け出されて石川県に疎開、そのまま定住し、16歳で地元紡績工場に就職。
17歳の頃から父親あてに朝鮮総連関係者の訪問が始まる。熱心な説得に応じて北朝鮮への「帰国」を決心した父親に違和感を感じながらも、父親への同情心と両親との別れがたい気持ちから共に北朝鮮へ行くことになり、昭和35(1960)年、両親の生地ではなく自分の出身地でもない「祖国」北朝鮮に「帰国」する。
言葉も習慣も日本とまるで違う生活、同じ帰国者でも働かない夫、ないないづくしの育児……それらを通じ、北朝鮮では「強くなければ生きていけない」ことを自覚。改革開放で活気付く中国人を目の当たりにし、金正日体制下の「苦難の行軍」で食糧配給が途絶えるに及んで脱北を決意する。1度は失敗して強制送還されるものの、2度目に成功、現在は日本に定住している。

出版社より

北朝鮮

「プロローグ」より

一九九七年四月十七日。意を決したわたしは、体の弱かった末の息子(三男)とともに、北朝鮮と中国の間を流れる豆満江を渡りました。

凍てつく冬が終わり、道端の草木も枯れ色の間から新たな命を芽吹かせ始め、わたしたちにも本来ならば、新たな希望が芽吹くはずの季節です。しかしその三年前、「英明なる指導者」金日成が死去してから、北朝鮮の食糧事情は悪化していました。

「指導者」が生きている間は、充分ではないにしても、なんとか生きていけるだけの配給を受けられていました。それが、死去してからは量が減りはじめ、ついには滞り、わたしの周囲でも餓死者が出るどころか、さらに陰惨な出来事が起こりました。

それを聞いてわたしは、自分の意志にかかわりなく北朝鮮に帰国してから三十七年目で「これ以上ここでは生きていけない」と、春もまだ浅い国境の川を渡る決心を固めたのです。

新緑が萌え、あたたかな風が吹き始めていたとはいえ、川を流れる水は文字どおり身を切るほどの冷たさでした。しかし、それに怖じ気づいていたのでは、わたしと、体の弱い三男の命は、もっと危ないことになってしまいます。

わたしはこの時の、川の水の冷たさを一生忘れません。

脱北者

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ハート出版 (2021/5/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2021/5/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4802401175
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4802401173

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