国民民主党は7日、次期衆院選に向けて、連合が求めていた立憲民主党との政策協定を拒否する方針を決めた。国民民主は、東京都議選で共産党と選挙協力した立憲の姿勢を問題視する一方、党内からは小池百合子・東京都知事との連携に期待する声が出ている。(鬼原民幸)
「こんな協定書にサインしたらダメだ!」
国会内でこの日開かれた国民民主の役員会では、1議席も取れなかった都議選の結果を受け、秋までにある衆院選の戦略が練り直されていた。参院議員の榛葉賀津也幹事長が、連合が立憲と国民民主とそれぞれ結ぶことになっている衆院選に向けた政策協定の原案に異論を唱えたのだ。
共産との都議選協力を問題視
榛葉氏は、立憲が都議選で共産と選挙協力をしたことを問題視。国民民主の公認候補がいる選挙区で、立憲の衆院選立候補予定者が共産候補を応援したケースもあった。榛葉氏は協定書から「立憲」の文字を削除し、あくまで連合と国民民主の協定にするよう主張した。
出席した幹部からは「野党と…
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- 前田直人朝日新聞コンテンツ戦略ディレクター2021年07月08日08時47分 投稿
【視点】当事者にそのそぶりがないのに、永田町で話題の「小池新党」。きのうは自民党の中谷元・元防衛相が「衆院選後に『小池新党』と保守合同を真剣に検討すべきではないか」と述べたという記事が出ています。ないものを前提に政局を組み立てようとするのは奇異にみえるかもしれませんが、とくに国会を閉じた夏の政界は想像力が豊かになりがちです。
2017年衆院選で、その想像が現実になったのが小池知事が立ち上げた「希望の党」でした。その党は離党や分党などをへて2019年に政党要件を失い、旧民主党勢力は野党第1党の立憲民主党を軸に再編されています。2017年当時に比べると、いまの想像力の規模はまだ小さく局地的だと思います。なにしろ、2017年は野党第1党だった民進党の代表が、希望の党への合流をリードしていましたから。…続きを読む