めまいのために、諦めたことがいくつもありましたが、中でも仕事を辞めたことが一番悔しかったことだなあと思います。
会社勤めを経て、思い切って幼い頃から大好きだったアートの世界に足を踏み入れ、イチから勉強して長年かけてクリエイターの仕事として成り立たせてきたのに。
めまいが起きてからは、大好きな仕事が苦痛に変わりました。
細かい創作、パソコンを使った画像加工、俯く姿勢……などなど、その作業のほとんどがめまいを誘発して、やればやるほどめまいがひどくなる。
それでも数年間頑張り通したけれど、もう去年の秋頃にどうしようもなくめまいがひどくなった時に、プツンと何かが切れたように、「いったん、全てやめよう」と思いました。
なんだかすごくすごく、疲れてしまって。
創りたい描きたいという気持ちすら、湧いて来なくなっていました。
でも、SSRIで治療を初めて元気になってきた今、それに比例するかのように最近、創りたいもの描きたいものが増えてきたように思います。
そうは言っても、相変わらずその作業のほとんどがめまいを誘発するので、元気な頃のように創れはしなくて、そのことがとても悔しかったりもしました。
同時に、悔しいという気持ちが、嬉しいなあと思えたり。
だって悔しいということは、私に創作意欲があるということだから。
心が荒んで何も創りたくなかったあの頃とは違って、創りたいもの、描きたいものがあるくらい元気になってきたんだなと思えて、なんだか嬉しい。
そうして、思い出したことがありました。
アートの世界に足を踏み入れる前、私は海外と関わりのある仕事に憧れて、外国語を勉強して、とある会社の海外営業の担当になったものの。
夢見ていた世界だったはずなのに、そのあまりの多忙さと自分自身の能力不足を痛感して心が折れ、辞表を出して退いたことがありました。
あんなに夢見ていたのに、できなかったなあ、とさんざ悔やんだものだけれど、その後紆余曲折を経てクリエイターの仕事を始めた時、わかったことがありました。
海外と関わりのある仕事をしたかったのは、異文化のように知らない世界を知るのが楽しかったから。
そうして世界中の綺麗なもの、面白いものを人と分かち合うのが好きだったから。
クリエイターの仕事をするようになって、依頼を通してたくさんの人たちと出会いました。
人との出会いは異文化に接して新しい世界を知るように楽しくて、創ったものを通してその人たちと綺麗なもの、面白いものを分かち合うことができました。
結局何をしようと、形を変えて知らない世界を知って、誰かと綺麗なもの、面白いものを分かち合うのが夢なのだから。
最終的にそれさえ叶えていければ、何をしようと何ができなかろうと、夢は叶い続けているんだなあと安心しました。
今は猫との生活を始めたり。
よく寝てる……が、その手はなんだ?(笑)
新しい画材の新しい描き方を学んだり。
オンライン講座で描きすぎて腱鞘炎になったwww
自分にできるペースで創作をして、手にとってくださる方々と響き合うことが楽しいです。
依頼を受けて制作するのは今は無理だけど、↑こちらの本のように、マイペースで創作したものを他所にていろいろ販売始めました♪
このブログも、読んでくださる人とコメントを交わしたりするのは、知らない世界を知って、綺麗なもの、面白いものを分かち合うこと。
私のいつまでも叶えたい夢で、楽しくて、幸せなこと。
いつも読んでくださって、本当にありがとうございます。
皆様の夢も叶い続けますように。
当ブログの番外編として、2021年3月に電子出版しました!
子宮の病気に翻弄されながら二人の子どもを授かり、その後の病気再燃で子宮を全摘するまでの紆余曲折とその後の生活を、患者目線で明るく赤裸々につづった闘病エッセイ。
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