東京で40~50代の重症化増加、入院患者の4割に…厚労省助言機関「夏休みに移動が活発化」と警戒
2021年07月07日 23時49分 読売新聞
2021年07月07日 23時49分 読売新聞
2021年07月07日 21時40分 読売新聞
東京都内の感染状況などを説明する脇田隆字国立感染症研究所長(中央)ら(厚生労働省で)
新型コロナウイルス対策を検討する厚生労働省の助言機関は7日、首都圏で新規感染者の増加が続き、東京では40~50歳代を中心に入院者数、重症者数ともに増加するなど今後も感染拡大が強く懸念されるとの見解をまとめた。首都圏の新規感染者数が全国の3分の2を占め、「全国に波及させないために対策の徹底が必要」と危機感を示した。
東京の7日までの1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は31・76人で、最も深刻なステージ4(25人以上)の水準で、2週連続で2割増となった。
また、都内では40~50歳代の入院患者が増え、同年代の重症者は今年5月前半の第4波のピークの水準を超えたことも報告された。6月30日時点の都内の入院者約1550人のうち、40~50歳代が600人超と4割近くを占めた。7月7日時点の重症者は62人で、40~50歳代が28人を占めた。
病床も逼迫(ひっぱく)し始めている。6月23日時点で全入院者に対する確保病床の使用率は21%だったが、7月5日時点で28%に上昇した。
大阪では新規感染者は微増にとどまるが、夜間の人出が増えればリバウンド(再拡大)に向かうことが懸念されるとした。沖縄は、新規感染者は減少しているが重症者向けの病床が逼迫した状況が続いている。
助言機関の座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長は「高齢者はワクチン接種で一定の効果がみられるが、40~50歳代の重症患者が増加している原因は分析が必要だ。今後、4連休や夏休みで県境を越える移動が活発になれば、東京から各地への感染拡大が懸念される」と注意を促した。
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感染力が高いとされるインド型(デルタ型)の変異ウイルスは、20都府県で304人(5日時点)確認され、前週から80人増えた。また、国が実態把握のため、6月21~27日に全国の新規感染者約1万人に抽出検査を行ったところ、約7%がインド型などだった。