熱海市の伊豆山でおきた大土石流。
その土石流は山あいの崩落が
狭い川を通じてなだれ込み
押し流された家屋も多数あり、
少なくとも100棟以上に被害が発生して、
死者・行方不明者が数十人となる大惨事となっています。
これは崩れた大元のポイントである場所あたりの登記簿です。
この周辺の複数登記簿も同様の情報が
掲載されており、
もっともわかりやすいものを画像で示しました。
この土石流がそもそも発生したと見られるポイントは、
伊豆山神社より一キロほど上にあがった地域で、
山上で別荘地として開発された地域の
横にある山あいの谷地を
2007年頃から埋め立てたものです。
工事は2011年頃まで続いた模様で、
その期間にこの場所を所有していたのは
画像で示しているとおりに、
「新幹線ビルディング」という不動産系の株式会社です。
神奈川県小田原市が本拠と思われます。
そして、この「新幹線ビルディング」の
当時の代表取締役は天野二三男氏ということは、会社謄本でも確認できます。
この人物は、
自民党系の同和団体である、
「自由同和会神奈川県本部」会長として
ホームページなどに
現在も記載があります。
残土を運び込み、
谷を埋め立てた工事を行わせた
会社の代表が
自民党系の同和団体幹部という
図式です。
この土地は、おそらく土木工事が一度は終わった時点で、熱海市によって2011年に一時差し押さえをされています。
この経緯から考えても、熱海市や静岡県は、この土地の状況をきちんと把握していた可能性が高いと思います。
そして、この土地を差し押さえ直後の2011年に購入されたのは、麦島善光氏です。麦島氏は、中部地方でスタートしている「麦島建設」という会社の創業者で、そこを含んだ企業グループ、「ZENホールディングス」という企業を中核とした企業グループのトップを長年つとめられた方です。
ネット上では、麦島氏に関して、さまざまな情報が以前から存在しているため、どのような方なのかはアウトラインはみなさんもわかると思います。
麦島氏が広大な土地をなんの目的で購入されたのかはわかりません。
実質的に開発をした形となる
「新幹線ビルディング」と
麦島氏が、
土地売買以前からどういう関係なのかは、わかっていません。
しかし、崩落したエリアのすぐ近くには、麦島氏が大株主でもある「ZENホールディングス」の研修所があり、今回の登記上の麦島氏の住所もここにあることになっています。
また、静岡県島田市にある寺院の熱海別院を伊豆山近辺で麦島氏が最近建立されている模様です。
更に、土石流を招いた崩落の直接原因であるように、細野代議士やネトウヨTwitterアカウントが一時言い張られた、崩落していない尾根にあるソーラーパネルも、「ZENホールディングス」によるものとみられます。
まずは「新幹線ビルディング」が
当該土地を取りまとめて購入し残土処理とあわせて埋め立てている状況や、
その後に一括して麦島氏が
買われた経緯も考えると、
周辺と同様に単純に別荘地として販売するという話だけでなく、
何らかの施設などを建設する目的も
あったのではないのかとも思えます。
いずれにしても、
静岡県や熱海市の行政の
責任という側面と、
現在の所有者および過去に所有し開発した業者の責任という側面を、
きちんと峻別して、調査すべき状況です。
調査と私は書きましたが、
これだけ多くの被害を出している状態を考えると、
民事的な損害賠償という枠組みに留める話なのだろうか?とも思います。
捜査機関も含めて、いろんな形で事実関係の確認や掘り起こしをすべきではないでしょうか。
川勝静岡県知事も記者会見でのべています。
「どういう工法でなされたのか、どういう目的で、どなたが盛り土をしたのか、しっかりと検証する必要がある」
そのとおりと思います。
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