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- 第9章 中小企業の研究開発
- 2.研究開発費と売上高研究開発費比率
商工業実態基本調査
2.研究開発費と売上高研究開発費比率
(注)ここでいう「売上高研究開発費比率」とは、研究開発を行った企業の研究開発費を売上高で除した比率で、1単位の売上高に対してどれだけの研究開発費が投資されたかを示す。
中小製造企業における研究開発費の総額は5千4百億円、研究開発を行った企業の売上高に占める研究開発費の割合(以下「売上高研究開発費比率」という。)は1.6%となった。これを業種別にみると、化学工業の1千億円が最も多く、次いで電気機械器具製造業と一般機械器具製造業の9百億円となり、これら上位5業種で中小製造企業における研究開発費の半分を占めている。
次に、中小製造企業における売上高研究開発費比率を業種別にみると、化学工業と精密機械器具製造業の2.9%が最も高く、次いで電気機械器具製造業の2.3%、一般機械器具製造業とその他の製造業の1.9%となった。他方、売上高研究開発費比率が低い業種をみると、食料品製造業、飲料・たばこ・飼料製造業、鉄鋼業の1%未満など業種間の格差が大きい。
次に、研究開発を行った企業の売上高研究開発費比率の分布をみると、中小企業では0~1%の企業が34.8%で最も多く、次いで1~2%の企業が19.5%、2~3%の企業が11.4%となり、3%未満の企業が7割弱を占めている。他方、大企業では0~1%の企業が42.1%、1~2%の企業が17.9%、2~3%の企業が11.4%となり、3%未満の企業が7割強を占めている。このことから売上高研究開発費比率でみる限り、大企業との規模間格差は見られない。
最終更新日:2007.10.1