二輪のナンバーの現在の種類は以下。
・白小板(もしくは台形)・・・50cc未満
・黄小板(台形)・・・50cc以上90cc未満
・桃小板(台形)・・・90cc以上125cc未満
・白・・・125cc以上250cc未満
・白板緑枠・・・250cc以上
二輪は道交法上の区分けと車両運行上の
区分けが異なる。
125cc未満までは原動機付自転車なのだ
が、道交法では自動二輪扱いで、専用二輪
免許が無くてはならない。
また50cc以上の二輪免許は、1975年10月
から1996年までは小型自動二輪と自動二輪
(条件付と限定解除)の二種類だった。
旧条件付自動二輪免許で400cc以上の二輪
を運転しても無免許運転ではなく、「条件
違反」であり、加点2点の処罰だった。
96年以降はそれまで自動二輪という一つ
の枠だった二輪免許が分割されてそれぞれ
独立した免許となった。それが小型、普
通、大型という区分けだ。
旧自動二輪免許と現行二輪免許は法的な
制度自体が異なる。現在の大型免許=旧
限定解除ではない。
現行免許制度では、普通免許で400cc以上
の大型車両を運行させると「無免許運転」
となる。自動二輪限定解除と大型二輪は
免許の種類自体が異なり、法解釈も違う
別物なのである。
昔は「同じ自動二輪の中の条件の別」で
あり、現行は「別物免許」という概念と
法適用なのだ。
私が初めて所有した二輪は89ccのカワサキ
だった。名変だけだが、登録は75年。都内
ナンバーだった。免許を取る前にイトコ兄
から貰ったバイクだった。
そのカワサキMS90なのだが、何だか記憶
では台形ピンクナンバーだった記憶がある
のだ。
1975年から1976年にかけては、四輪車で
もナンバー新制度が矢継ぎ早に出てきた
迷走時代だった。
そして、あくまで私の記憶では、二輪の
原付二種のナンバーが黄色とピンクの二つ
に分かれたのは76年以降ではなかったろう
か。77年頃には黄色ナンバーは出ていた。
しかし、それ以前はほんの僅かな期間、
80ccクラスにもピンクナンバーだったよう
な記憶がある。ごく短い期間のみ。
75年以前は、50cc未満の原付も125も白
ナンバーだったし、四輪も軽自動車の黄色
など無く白小板ナンバーだった。
75年頃は全国で地名ナンバーが急増した
頃で、埼玉県では埼を廃して大宮ナンバー
が登場した。
その問題の混乱期の75年登録のナンバー
の記憶がなんだかピンクだったように思え
るのだ。
現行制度に基づくと黄色プレートだ。
てんで的外れの私の記憶違いかも知れないが。
現在、原付二種(免許は小型二輪以上必要)
の50cc以上90cc未満の黄色ナンバーの
バイクは新車のラインナップが消えてしまった。
昔はそのクラスは「80」とする排気量80
cc前後の二輪が多く存在した。それは、
ビジネスバイクもスクーターもスポーツ
モデルもそうだった。
70、80、90というモデルネームのついた
二輪が豊富に揃っていた。
今は黄色プレートは新車が無いので絶滅
危惧種なのだそうだ。
現在では、125(未満)のスクーターが通勤
二輪としては人気がある。ピンクナンバー
プレートだ。運転には小型二輪免許以上が
必要で、四輪車免許では原付二種は運行で
きない。
しかし、原付一種の台数が大幅に減った
にしろ、桃色ナンバーは非常に増えてい
る。
黄色ナンバーが絶滅危惧種とはいっても、
実は四輪車普通免許で乗れる原付一種が
消滅するのではなかろうか。
もう、いっそ50〜125まで全部四輪オマケ
免許でいいじゃん、とか思うが、黄色ナン
バー活かして黄色クラスをオマケにすれば
いろいろ不具合も無かったろうに、と思
う。
しかし、エセ環境キャンペーンの脱炭素
策動により内燃機関が消滅する流れの中、
排気量別免許制度区分けは実質上意味を
待たなくなるだろう。
その時、どのような免許区分け制度になる
のか。
あと20年後には、全く新しい免許区分け
になっているだろう。
そもそも二輪を原付・小型・中型・大型
の4種類に分けてる制度がおかしいのだが、
せめて二輪は原付・自動二輪の二種類で
充分だろうにとかとも思う。速度規制は
同じなのだし。
エセエコ策動については、やはりほらね、
という具合に「クリーンを目指す」と称し
て電力会社は原発推進宣伝を今また強力に
開始し始めた。TVCM等で。
今の流れの脱炭素のクリーンキャンペーン
がいかにニセモノかというのがよく分か
る。
昔は人々をそれで騙せたけどね。
でも、今度も人々は騙されるのかもしれ
ない。
二輪界に目を向けると、自動二輪免許時代
には存在しなかったあまり思慮深くない
思考法が最近発生している。(元々俺ら二輪
乗りなんてのは頭良くないけど)
それは、大型二輪免許を持っていると何か
偉いかのような錯覚を起こして他人に対し
マウントを取る連中が増えているのだ。
これは私の周りでもよく聞く。
かつては自動二輪の中の限定解除は最高
に難易度が高かった特別解除免許なので
敬意を持たれた事は確かだが、それでも、
自動二輪という同一免許の中での関門を
くぐり抜けた者としての矜持と敬意であ
った。矜持ある者は人を見下さない。
それをやったら、やったほうがトンチン
カンで論外だった。
しかし、今は小型も普通も大型も同じ教習
所で取得できるのに、大型二輪免許を持っ
ていたらそれだけで偉そうに勘違いをして
いる者が多いという珍妙なケースを時々
見る。
それ、大型トラック免許持ってる人間が
普通自動車免許の者を見下すようなトン
チンカンであってね。
昔からの96年制度以前の二輪免許持ちに
は頓珍漢な意識で他免許を見下す者はいな
い。
最近、250乗りの速い人と茶飲み話をして
いたら、バイク屋の店員が免許マウントを
取って来て笑えたと言っていた。その彼は
大型二輪免許持ちで大型も乗っているの
に。今は250を自在に操るのが楽しくて
250をあえて選んで乗っている。
免許は原付だろうと小型二輪、普通二輪、
大型二輪だろうと、速度出し過ぎで検挙
されたら一発大量加点で12点くらって、
累積あれば、免取でサヨウナラ〜なんだか
ら、どれもおんなじだよ(笑
免許制度は時代により変わるのに、妙な
勘違いしてるとろくな事にはならない。
トラックドライバーでは、大型免許あるか
らと普通免許持ちを小馬鹿にするような
変なのいないけどさ。
昔いない変なの登場というのは時代なりか。