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 熱海土石流災害と谷口扇状地

カテゴリ : 未分類

 日本は山岳国であるため、大雨による大規模な土砂災害が非常に多い。今回の熱海大災害も含めて、その大半が「谷口扇状地」と呼ばれる地形で起きている。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%87%E7%8A%B6%E5%9C%B0

 https://mainichi.jp/articles/20210704/k00/00m/040/068000c

 過去には、2014年8月20日、今回と同じように線状降水帯の襲来を受けた広島市(安佐北区・安佐南区)で死者77名を出している。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%88%9026%E5%B9%B48%E6%9C%88%E8%B1%AA%E9%9B%A8%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B8%82%E3%81%AE%E5%9C%9F%E7%A0%82%E7%81%BD%E5%AE%B3

 これは、今回の熱海市災害に酷似している。
 以下は、広島市の最大被害が出た八木地区の洪水前後の航空写真。(2009年と2014年)
hirosima02.jpg

 hirosima01.jpg

 
 典型的というしかない谷口扇状地災害である。今回の熱海市災害も伊豆山神社に近い、谷から海岸部に近い扇状地に向けて、一気に土石流が流れ下り、多数の犠牲者を出した。

 atami02.jpg



東日本大震災のときもそうだが、こうした土石流や津波など大規模災害が起きる土地には古くから鎮守の神社が置かれていることが多く、災害の起点に存在することから、このような災害が歴史的に繰り返されてきたことがうかがえる。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B1%86%E5%B1%B1%E7%A5%9E%E7%A4%BE

 ここにある「走り湯」という地名は、やはり過去に土石流災害が繰り返され、危険な土地であることを示し、関心を絶やさないようにつけた先人の知恵ではなかっただろうか?
 日本では、このような危険な地形が無数にあり、無数の土石流災害が繰り返されてきた。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E7%A0%82%E7%81%BD%E5%AE%B3

 大半の崩落土石流災害が、谷口扇状地で起きているにもかかわらず、日本の行政は、谷口扇状地での住宅建設を禁止しなかった。
 谷の出口に、扇状に膨らんだ扇状地があれば、それは必ず数千年前から土石流を繰り返してきた目印である。それを一目見ただけで、大雨で災害が起きる地形だと理解できるはずだ。

 だが、これほどの土石流災害大国であるにもかかわらず、谷口扇状地に建築規制が定められていないのはどういうことか?
 おそらく、土石流のスパンが、それほど頻繁ではなく、百年に一度くらいの発生だったかもしれない。
 東北太平洋岸における大津波も同じだ。そこでは百年に一度、あらゆる存在を洗い流す「死の大津波」が起きて、警告を発するように、津波到達点に神社が設けられていることが多いのに、数十年間津波がなかっただけで、低い海岸部に密集地ができたりする。
 
 谷口扇状地でも同じで、広島市の大災害の写真を見れば、そこに家を建てることが、どれほど危険な行為か一目瞭然であるのに、不動産業者も監督行政も、素知らぬ顔で売りまくる。
 日本には谷口扇状地建築規制法が不可欠であるのに、どこの議員が立法したのか?

 民衆の生活を知らず、自然観察力のない者が行政に携わるべきではない。私に言わせれば、谷口扇状地に建築を認可することは、過誤を通り越して犯罪だと思う。
 熱海市の場合も、同様の地形がたくさんあって、どこも人口密集地になっていて、今回の「伊豆山土石流災害」が、必ず何度でも繰り返されることを教えてくれている。

 伊豆半島は火山王国であり、熱海や伊東では、沿岸部や海の中でも火山が活動している。だから、全体が火山灰の堆積によってできている。
 火山灰の堆積は、九州でも「シラス台地」という名前がつけられて危険性が知られているが、非常に水を含みやすく崩壊しやすい性質があり、傾斜地に構造物を建てる場合、「安息角」を小さくとる必要がある。場合によっては20度でも崩落が起きるので、それ以下の緩い地形にしか建設してはならず、また沢筋など水流の近くであってはいけない。

 積雪の雪崩と同じように考える必要があるが、破壊力は土砂の方が桁違いに大きい。だから、黒部ダム建設で起きた泡雪崩災害のように、極めて大きな災害になる。
  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A1%E9%9B%AA%E5%B4%A9

 他にも、深層崩壊など、地形的な問題は多いが、行政が無関心で、私権との関係で対策が取られていない場合が多い。
 しかし、事故と人命の責任という観点からは、災害の起きる前に、科学的知見に基づいた対策の責任があると考える。
 少なくとも谷口・沢口に人が住むのは間違っている。不動産鑑定の常識を広く普及させ、土石流の危険性がない安全地帯にだけ不動産価値を設定しなければならない。

 近年の異常気象で、谷口・沢口の危険性は、ますます増しているといわねばならないが、この本当の原因についても考察する必要がある。
 この梅雨も6月中旬から始まって、7月末まで続くほどの異常さだが、この原因について、私は中国共産党の下劣な策動にあると警鐘してきた。

  梅雨は、日本独自の現象ではない 2021年05月21日
  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1501.html

   もう対話はできない、邂逅もない。2020年08月21日
  http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1224.html

  東亜半月弧 2020年07月06日
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1177.html

 中国共産党は、インドとの軍事対立に備えて、インドの水資源を奪って中国側にもたらす策動を行っている。2018年から「天河計画」という人工降雨計画を始めて、チベット高原に3万基のヨウ化銀射出装置(ロケット)を設置し、本来、ヒマラヤの上昇気流で生成された水蒸気がインド側で降水する仕組みを、強制的にチベットで降水させるように変えている。

 これによってヒマラヤモンスーンが、照葉樹林帯(東亜半月弧)を経由して台湾や日本列島に降雨をもたらす仕組みが壊され、長江流域や日本列島南西部に異常な降水をもたらす気象に変化してしまっている。
 これが2003年以来続いている、西日本の超異常気象の原因である可能性が大きい。

 昨年の長江大水害にもかかわらず、中国共産党はインドとの戦争を重視して、民衆の生活破壊などお構いなしに天河計画を推進し続けているといわれる。
 http://www.growhome-kinugawa.jp/2018/08/1192
  https://www.youtube.com/watch?v=k7PydKAnbKU&ab_channel=%E3%81%A8%E3%81%A3%E3%81%95%E3%82%93TV

このため、今年の日本の梅雨も超異常な長期にわたって水害が続くことになる。
 中国共産党の無謀行為のせいで、日本列島では、とりわけ太平洋岸に、今回の熱海大水害のような悲惨な災害が頻発するものと考える必要がある。

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