Team申 第5回本公演 君子無朋(くんしにともなし) ~中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝~

作品概要

  • 阿部修英
  • 演出

    東憲司
  • 出演

    佐々木蔵之介  中村蒼
    奥田達士 石原由宇 河内大和
  • 制作協力

    (株)パルコ
  • 主催・企画製作

    ケイファクトリー
  • 佐々木蔵之介がプロデュースする“Team申”が、11年ぶりに本公演決定!
    今回の公演では、脚本にTV界でも活躍する実力派クリエイター、
    演出には劇団桟敷童子や外部の公演でも活躍が著しい東憲司が新たに参戦。
    そしてキャストには、舞台では初タッグとなる中村蒼の他実力派の面々が参加!!

     朗読劇で上演した番外公演を除いて、2010年にPARCO劇場で前川知大が作・演出した第4回本公演『抜け穴の会議室~Room No.002~』以来、11年ぶりの本公演となる本作。20年に放送されたテレビドキュメンタリー番組「中国王朝 英雄たちの伝説」の第三章“過労に倒れた専制君主・雍正帝”の佐々木蔵之介による中国ロケが本作の発端です。
     清の第五代皇帝で、玉座に座ることなく執務室で毎日20時間働くほど勤勉で、最期は過労死との仮説が有力視される“雍正帝”という埋もれた皇帝のユニークさに触れた佐々木蔵之介が、皇帝として規格外れなこの男の生涯を掘り起こし、光を当てて物語を紡いでいきたいと、Team申の第五回本公演へとつながりました。
     脚本には、同ドキュメンタリー番組を制作し、“雍正帝”について詳細を調べ尽くした阿部修英。そして演出には、劇団桟敷童子の主宰で、テレビドラマ『めんたいぴりり』の脚本でも注目された東憲司。劇団で培ったユニークな演出で、シアターウェストに壮大な中国の空を描き出してくれるでしょう。
     

    共演には中村蒼、奥田達士、石原由宇、河内大和ら実力派俳優が勢揃い!
     
    デビュー以来、ドラマ、舞台、映画で活躍し、2020年放送のNHK連続テレビ小説『エール』に出演する等、実力派俳優への道をひた走ってきた中村蒼のほか、映画やテレビドラマなどの映像作品でその実力を発揮してきた奥田達士、所属する演劇集団円を中心に、映画、テレビドラマ、舞台にと幅広く活躍する石原由宇、りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズの一員として注目され、退団後に自身で旗揚げしたMASH'Companyでは演出も手掛ける河内大和など、錚々たる顔ぶれが揃いました。
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    <Team申(ちーむ・さる)とは>
    お客様と緊密な距離で、息遣いまでも互いに感じられるような舞台を、今までご一緒したことのなかった新しい才能と共に創りたい、との思いから俳優の佐々木蔵之介が立ち上げた演劇ユニットが「Team申」です。
    第一回公演『時には父のない子のように』(05)では、モダンスイマーズの蓬莱竜太を作・演出に、共演は佐藤隆太。翌06年の第二回公演は、作・演出に劇団イキウメの前川知大、共演に仲村トオルを迎えて『抜け穴の会議室』を上演。共に大好評を博しました。比較的小規模だった第一回、第二回の本公演による大好評を受けて、第三回目は再び作・演出に前川知大を迎え、PARCO劇場にて『狭き門より入れ』を上演して、前川知大が09年の読売演劇賞優秀演出家賞、佐々木蔵之介が優秀男優賞を受賞するなど、さらに高い評価を得ています。
    第4回公演は、やはりPARCO劇場にて前川知大作・演出の『抜け穴の会議室 ~Room No.002~』を、父と子と題材を変化させて故・大杉漣さんを迎えて公演を行いました。その後Team申の番外公演として、東北大震災の起きた11年から市川猿之助や佐藤隆太とも朗読劇を行ってきましたが、今回は久しぶりとなる第五回本公演として、中国皇帝という壮大なテーマに挑戦いたします。
     

      
    【あらすじ】
    18世紀の中国。主人公は歴代約200人の皇帝の中で最も勤勉、4時起床、24時まで1日20時間働き続け、「過労死」したと言われる清の雍正帝(1678-1735、在位1723-1735)。その駆け抜けた13年の治世、紫禁城に暮らした皇帝で唯一玉座に座ろうとせず、執務室に籠って、中央のエリート役人を無視して、地方の末端役人223人と2万通におよぶ手紙をやり取りし続けた。手紙にあふれる、およそ皇帝には相応しく無い罵詈雑言と叱咤激励の嵐。パワハラなどという概念を吹き飛ばすユーモア。
    彼ほど生々しく国を導いた皇帝はいない。彼と役人とのスリリングでスピード感あるやりとりを再現し、さらになぜ雍正帝は過労死するほど働いたのか、人生の鎖となった「謎」も解き明かしていく。
  • 【スタッフ・キャスト プロフィールとコメント】

    【作】 阿部修英(あべ・のぶひで)
    2005年テレビマンユニオン参加。NHK「NHKスペシャル」、Eテレ「日曜美術館」、TBS「世界ふしぎ発見!」、フジテレビ「ニュースのゲンテン」、テレビ朝日「天空のロストワールド」、NHKBSP「中国王朝シリーズ」、BS朝日「英雄の育て方」、NHKWORLD「A is AsiA」など企画演出を担当。
    現在は、NHKBSP「アナザーストーリーズ 運命の分岐点」演出(「We Are The World奇跡の一夜 10時間の真実」で第56回ギャラクシー賞奨励賞)。Eテレにて毎週金曜夜22時「ズームバック×オチアイ」(企画・プロデューサー)放送中。
     

     
    【演出】 東 憲司(ひがし・けんじ)
    劇団桟敷童子代表。同劇団では劇作・演出・美術を手がける。凝った舞台美術と社会の底辺で生きる人々を描いた骨太で猥雑な群像劇が特徴。自らの生まれ育った炭鉱町や山間の集落をモチーフにしたパワー溢れる舞台により、日本の演劇シーンの中で異才を放っている。外部作品も積極的に手がけ、2012年度に紀伊國屋演劇賞・個人賞、読売演劇大賞優秀演出家賞、鶴屋南北戯曲賞をトリプル受賞。また初めて手がけたTV脚本「めんたいぴりり」は第30回ATP賞、第51回ギャラクシー賞奨励賞、平成26年日本民間放送連盟賞・テレビドラマ番組部門優秀賞・第41回博多町人文化勲章を受章し、福岡県のみの放送だったにも関わらず、全国で放送された。18年3月に初の小説「めんたいぴりり」が集英社から出版され、19年1月には、映画「めんたいぴりり」が全国ロードショー。

    【東 憲司コメント】
    「君子無朋」…孤独な暴君を描いた物語である。恐ろしき独裁者・雍正帝の血と涙の物語。この物語は三百年前の中国の話でありながら、現代日本に通じる人間の孤独と葛藤を浮き彫りにした戯曲だ。この演出の仕事を受けて身震いしている。佐々木蔵之介さん、中村蒼さん、他三名の精鋭の俳優と組める喜び、きっとスリリングな稽古になるに違いない。孤独な男の狂気とロマン…ぞくぞくする舞台になる筈だ。そんな気がしてならない。
     

     
    【出演】 佐々木蔵之介(ささき・くらのすけ)
    1968年2月4日生まれ、京都府出身。神戸大学在学中に劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げに参加。98年の退団まで同劇団の看板俳優として活躍した後、上京して本格的な俳優活動を開始する。2000年に出演したNHK連続テレビ小説『オードリー』で一躍脚光を浴びて以来、主役、脇役を問わずテレビ、映画、舞台など数多くの作品に出演、演技力の高さと共に存在感溢れる俳優として高い評価を得る。14年には市川猿之助主演の舞台『スーパー歌舞伎Ⅱ 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語』で歌舞伎デビューも果たし、演劇界を今なお、けん引し続けている。
    読売演劇大賞優秀男優賞、紀伊國屋演劇賞個人賞、菊田一夫演劇賞、日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞。
    近年の主な出演作に、【舞台】プレミアムリーディング『もうラブソングは歌えない』(20)、朗読『東京』(19)、『ゲゲゲの先生へ』(18)、『リチャード三世』(17)、Team申番外公演Ⅳ『男たちの棲家~ドッコイ!俺たちはここに居る~』『BENT』(16)、【映画】『峠 最後のサムライ』『生きろ 島田叡ー戦中最後の沖縄県知事』(21)、『噓八百 京町ロワイヤル』『記憶屋 あなたを忘れない』(20)、【ドラマ】『ミヤコが京都にやって来た!』(ABC・21)、『作家刑事 毒島真理』(TX・20)、『陰陽師』(EX・20)、『知らなくていいコト』(NTV・20)、『麒麟がくる』(NHK・20)など。

    【佐々木蔵之介コメント】
    ドキュメンタリー番組での中国ロケがきっかけでした。企画書には、「一国の頂点にありながら、大臣や高官をすっ飛ばし、223の地方末端役人と直接手紙で1日20時間、罵詈雑言のパワハラ指示を出し続け過労死した、中国歴代200人の皇帝の中でも究極の独裁君主、雍正帝」肖像画は、くるくるパーマのカツラを被ったフランス国王ルイ14世風気取り。他にも数々のヘンテコ趣味のコスプレ画像あり。撮影が進み、その「謎」「真相」に迫っていくうちに…この生き様を舞台にしたらオモロいかも⁇となり、旅の最後に阿部ディレクターに戯曲のオファーを。そのままの勢いで、桟敷童子の東憲司さんに演出をお願いしたところ、そのままの勢いで快諾してくださいました。そしたら、、、世界中が、こんなことに。座右の銘に『君子無朋』と記した雍正帝。己ひとり、覚悟と責任を背負い、国の未来を導いたユニークすぎる孤独なリーダーのお話です。11年ぶりの自主企画本公演、無事に安全に愉快な公演であることを願うばかりです。劇場で皆様にお目にかかるのを楽しみにしております!
     

     
    【出演】 中村 蒼 なかむら・あおい
    1991年03月04日生まれ、福岡県出身。2006年、寺山修司原作による舞台『田園に死す』で主演デビュー。08年には映画『ひゃくはち』で映画初主演を果たす。テレビドラマ、映画、舞台と幅広く多数の作品に出演、シリアスからコミカルまで多彩な役柄を演じ、豊かな表現力が高く評価されている。
    近年の主な出演作に、【舞台】『MISHIMA2020 班女』(20)、『お気に召すまま』、『忘れてもらえないの歌』(19)、『悪人』(18)、『OTHER DESERT CITIES』(17)、【映画】『もみの家』(20)、『空飛ぶタイヤ』(18)、【ドラマ】『神様のカルテ』(TX・21)、連続テレビ小説『エール』(NHK・20)、『赤ひげ』シリーズ(NHK BSP・20ほか)、『浮世の画家』(NHK・19)、『詐欺の子』(NHK・19)、『夫のちんぽが入らない』(Netflix・19)、『悪魔が来りて笛を吹く』(NHK BSP・18)、『命売ります』(BSジャパン・18)などがある。現在、日本テレビ連続ドラマ『ネメシス』(毎週日曜22:30~放送)に四万十勇次役でレギュラー出演中。

    【中村 蒼 コメント】
    雍正帝。初めてその名前を聞いて歴史を見てみるとこの人の政治が無ければ今の中国は存在しなかったと言っても過言では無いのかもと思いました。しかし統治期間はわずか13年という短すぎる時間のせいで陰に隠れてきましたが今回雍正帝の人生が舞台化される事で、このとても人間的な皇帝の名が少しでも世に広まれば良いなと思います。暴君雍正帝と言われますがその人が本当は何を思い生きていたのか。是非劇場でご覧下さい。
     

     
    【出演】 奥田達士 おくだ・たつひと
    1968年8月10日生まれ、東京都出身。劇団M.O.P.(2010年解散)出身。NHK朝の連続ドラマ小説『まんてん』レギュラー出演後、『白い巨塔』(CX)では金井助教授役を好演、知的キャラクターを武器に人気を博す。『JIN-仁-』『JIN-仁-完結編』(TBS)の松本良順役では、細やかな演技力がさらに評価を高めた。
    近年の主な出演作に、【舞台】FICTIONAL STAGE『亡国のワルツ』(21)、音楽劇『魔都夜曲』(17)、『真田十勇士』(14・16)、現代能楽集Ⅷ『道玄坂綺譚』、【映画】『真田十勇士』(16)、『日本のいちばん長い日』(15)、『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(14)、【ドラマ】『リコカツ』(TBS・21)、『RIDER TIME 仮面ライダーディケイドVSジオウ/ディケイド館のデス・ゲーム』(TTFC・21)、『エール』(NHK・20)、『嫌われ監察官 音無一六 炎上の裏の真実』(TX・20)、『陰陽師』(EX・20)などがある。



     
    【出演】 石原由宇(いしはら・ゆう)
    1985年9月24日生まれ、東京都出身。06年に円演劇研究所に入所し、08年に演劇集団円の会員に昇格。以降、劇団作品以外にも外部舞台や映画、テレビドラマにも出演するなど多岐にわたり活躍している。
    近年の主な出演作に、【舞台】『イヌの仇討』(20・17)、『ヴェニスの商人』(19)、『はだかナおうさま』『十二夜』(18)、『標~shirube~』『海外戯曲リーディング』(17)、『景清』『元禄港歌』『体夢』(16)、『夏ノ方舟』(13)、【映画】『七つの会議』(19)、『空飛ぶタイヤ』(18)、【ドラマ】『七人の秘書』(EX・20)、『100の資格を持つ女10』(ANB)、『心理捜査官明日香4』(TBS)、『鬼平犯科帳SP 見張りの糸』(CX・13)



     
    【出演】 河内大和 こうち・やまと
    1978年生まれ、山口県出身。「りゅーとぴあ能楽堂シェイクスピアシリーズ」「彩の国シェイクスピア・シリーズ」などで多数のシェイクスピア作品に出演。多彩な舞台で活躍し、自身の主宰する「G.Garage」にて、シェイクスピア作品の創作を続ける。
    近年の主な出演作に、【舞台】『真夏の夜の夢』、『赤鬼』、『ヘンリー八世』(20)、『春のめざめ』、『Q:A Night At The Kabuki』『ヘンリー五世』(19)、 『リチャード三世』、(17)、『ヴェローナの二紳士』、『ペール・ギュント』(15)などがある。


チラシ

動画

  • 佐々木蔵之介&中村蒼コメントmovie