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2021/07/02 18:21 新型コロナ

中部病院クラスター公表遅れ 県が会見

県立中部病院で死者が17人に及んだ新型コロナのクラスターがおよそ1か月間公表されなかった問題で、県病院事業局が2日、会見しました。

この問題をめぐってはクラスターに関する死者が出た時点で病院側は、院内感染を公表する会見を先月11日に開くことを予定していたものの、県の指示で中止したとしていました。
「中止の指示は誤解だ」としていた県病院事業局は2日、急きょ会見し、当時病院に送ったメールを公表しました。
メールでは「地域住民に感染が拡大する可能性がある」場合に公表するとした国の基準をあげ、「中部病院の状況は基準を満たさない」としたうえで、「取材に対応することを選択するなら尊重する」と伝えています。
県立中部病院では公表予定だった先月11日以降もクラスターによる陽性者が確認されていて、会見中止の責任を問う質問もありました。

「責任のなすり合い、これをやってはいけない。これが(今日の会見の)非常に大きな目的。今回のことを教訓にしてお互い問題意識を持ちながら患者のケアに対応していく」(我那覇仁・病院事業局長)

我那覇仁病院事業局長は今後はクラスターを把握した時点で速やかに公表し、感染者数の経過も随時、医療機関のHPで更新する、などとした新たな公表基準を示しました。