About Hachikai
「蜂飼い」という言葉を聞いたことがありますか?
私がはじめに養蜂について教わった老齢の養蜂家さんが、自身を「蜂飼い」と呼んでいました。その方から養蜂の技術以上に、蜜蜂との関わり方や自らの有り様を学びました。
近代養蜂では、蜂蜜や蜜蜂の生産量を上げて生業とする技術や経験の蓄積がありますが、蜂飼いは最終的に蜜蜂たちの力にすべてを委ねます。
「人間がこれでいいかなと思ってしても、人間が理解できることには限界があるねん。あとはもう蜂たちが自分たちの良いようにするからほっとくしかないんや。」
例えどんな技術や経験が養蜂家にあっても、蜜蜂の本能を凌駕することができない。そこに彼らの自然への畏怖と尊敬の念を見ました。
「牛飼い」や「羊飼い」のように、牛や羊とともにある生活から我が子のように育てたり謙虚であったり、自分の生業の手段である生き物に対する姿勢が「蜂飼い」にも通じます。、また、経済活動だけではない、生き物たちと共生することを通して自然と深く関わる人たちの生きる姿が垣間見えるような気がするのです。
そんな蜂飼いへの憧れと敬意を表して、本メディアを「Hachikai World」と名付けました。
Hachikai Worldでは、
まだまだ知られていない、蜂飼いと呼ばれる養蜂家の仕事やストーリーを発信し、養蜂や蜜蜂について多くの人に届けていきます。また、蜂飼いと蜜蜂たちのもたらす恵みであるはちみつの魅力や奥深さについても発信していきます。
そして、蜂飼い、蜜蜂、はちみつにまつわる物語を通して、人々の食生活を実り豊かなものにしていくことを目指します。
Hachikaiのロゴマークは、蜜蜂の8の字ダンスをイメージしています。蜜蜂たちは8の字ダンスによって蜜のありかを仲間たちに教えます。この蜜蜂のふしぎな習性に魅力を感じ取り入れました。一筆書きで描くことで、蜜蜂の飛行の軌跡やその勢いの躍動感を表わしています。
Hachikai Media 代表
橋本可奈子