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Google IO での新アシスタント ツールのヘッダー

この記事は Rebecca Nathenson (Google Assistant Developer Platform プロダクト ディレクター ) による Google Developers Blog の記事 "New for I/O: Assistant tools and features for Android apps and Smart Displays" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

今回の I/O では、Android アプリに Google アシスタントをさらに簡単に導入し、スマート ディスプレイでエンゲージメントを高めるコンテンツを作成するために役立つ、新しいプロダクトを発表しました。

新しい Android API でアシスタント開発が簡単に

App Actions を使うと、Android アプリに Google アシスタントを簡単に導入し、乗りものの予約からソーシャル メディア投稿まで、あらゆるユーザーの要求に応えることができます。MyFitnessPal や Twitter などの企業は、すでに App Actions を使い、声だけでユーザーの要求に応えています。Android Studio では、組み込みインテントをアプリの特定の機能や操作にマッピングすることで、App Actions を有効化できます。以下で紹介するのは、音声クエリや提案によって、ユーザーが簡単にコンテンツを操作できる新しい方法です。


Capabilities でアシスタントの組み込みインテントのサポートを強化

Capabilities は、新しいフレームワーク API で、現在ベータ版として利用できます。これを使うと、組み込みインテントで定義されている共通タスクのサポートが可能となります。インテントのカタログにある組み込みリクエストを活用すると、アプリ内の特定のアクティビティを直接開く方法をユーザーに提供できます。

たとえば、Yahoo Finance アプリでは、Capabilities を使ってユーザーが「OK Google, Yahoo Finance で Verizon の株価を見せて」と言うだけで Verizon の株価ページを直接開けるようになっています。同じように、Snapchat ユーザーも、「OK Google, スニーカーのスナップを送って」と話すだけでフィルタを追加して友達に送ることができます。


Android 12 のショートカットでアプリを見つけやすく

アプリ ショートカットは、Android で一般的なタスクを自動化する方法として、すでによく使われています。Android 12 の新しいショートカット用 API のおかげで、アプリがサポートしているすべてのアシスタントへの要求が見つけやすくなりました。Android ショートカットを作成すれば、自動的にアシスタント ショートカット ギャラリーに表示されるので、ユーザーは「OK Google、ショートカット」と言うだけで、個人の音声コマンドをアプリに設定できます。

アシスタントからのショートカットが表示されている 3 台のスマートフォン

Google アシスタントは皆さんのアプリを使うように促すよう、関連するショートカットも提案できます。たとえば、eBay アプリを使うと、ユーザーの画面に「入札を表示」ショートカットを作成する提案が表示されます。

さらに、Google Shortcuts Integration ライブラリも公開しました。これを使うと、Shortcuts Jetpack モジュールによってプッシュされたショートカットを特定し、関連する音声クエリをアシスタントで管理できるようになります。Google アシスタントが関連するショートカットをユーザーに提案してくれるので、皆さんのアプリを使ってもらえるようになります。


ウィジェットを使ってアシスタントから即座に回答や更新を受け取る(近日公開)

Android 12 の改善により、Capabilities API を使って特定の組み込みインテントをウィジェットにマッピングすることで、ウィジェットでコンテンツをすぐに見つけられるようになります。また、今後は車の運転に最適化されたウィジェットを Android Auto でも簡単に使えるようにする予定です。この方法でアシスタントを組み込むと、同じウィジェットで単発の回答、すばやい更新、複数ステップのインタラクションを実現できます。

たとえば、Dunkin のウィジェット実装では、「OK Google、Dunkin で再注文して」と話しかけると、以前に注文したドリンクを選んで再注文できます。Strava のウィジェットでは、「OK Google、Strava でマイルをチェック」と話しかけると、1 週間の走行距離をトラッキングし、ロック画面に表示できます。

1 週間の走行距離を表示する Strava ウィジェット

スマート ディスプレイで高品質な会話型アクションを構築する

昨年は、Actions BuilderActions SDK、そしてデベロッパーとユーザー双方のエクスペリエンスを改善する新しい組み込みインテントなど、スマート ディスプレイ向けのアシスタント プラットフォームに数多くの改善を加えました。ここでお知らせするのは、スマート ディスプレイの会話型アクションをさらに充実させるため、近日中にロールアウトされる改善点です。


デベロッパー エクスペリエンスを改善する新機能

インタラクティブ描画キャンバスは、HTML、CSS、JavaScript などのウェブのテクノロジーを使って、タッチや音声でコントロールするアシスタント用のゲームやストーリーを構築する際に役立ちます。CoolGames、Zynga、GC Turbo などの企業は、すでに描画キャンバスを使ってスマート ディスプレイ用ゲームを構築しています

この機能をリリースしてから、ウェブコードでコアロジックを実装する方がシンプルで高速だというすばらしいフィードバックをデベロッパーからいただいています。これを実現するため、近日中に Interactive Canvas API からテキスト読み上げ(TTS)、自然言語理解(NLU)、ストレージ API にアクセスできるようにして、デベロッパーがクライアント側コードからこれらの機能をトリガーできるようにします。この API により、経験豊富なウェブ デベロッパーがおなじみの開発フローを利用して、さらに応答性の高い描画キャンバス アクションを作れるようになります。

また、アクションをリリースする選択肢も増やす予定です。近日中に、Actions Console で段階的リリースを管理できるようにします。たとえば、ある国で最初にリリースしてから後でさらに拡大したり、一部のユーザーにだけリリースしてから徐々にロールアウトしたりできるようになります。


スマート ディスプレイでのユーザー エクスペリエンスの改善

スマート ディスプレイで視覚表現を強化する改善も行われています。たとえば、固定ヘッダーを削除してデバイスの全画面を活用することで、ユーザーに臨場感あふれる体験を提供できます。

インタラクティブ描画キャンバスによってスマート ディスプレイでタッチ インターフェースのカスタマイズが可能になる前は、デバイスの画面のどこかをタップして TTS の再生を停止する簡単な方法を提供していました。しかし、スマート ディスプレイでマルチモーダルなエクスペリエンスが増えるにつれて、ユーザーがディスプレイをタップしている間も TTS の再生を継続することが重要になるユースケースが登場しています。そこで、アクションで TTS を継続できるようにするオプションを近日中に提供する予定です。

さらに、Media API を更新して長時間のメディア セッションをサポートしています。これにより、特定の時間から再生を開始する、以前のセッションが停止したところから再開する、メディアの再生状況に応じて会話に応答する、といったことができるようになります。


音声による取引が簡単に

皆様が Google のプラットフォームでビジネスを構築するために必要なツールを用意することがいかに重要であるかは理解しています。昨年 10 月、シームレスな音声ベースとディスプレイベースの収益化機能を簡単に追加できるようにすることをお知らせしました。オンデバイス CVC とクレジット カードの入力が、まもなくスマート ディスプレイで利用できるようになります。この 2 つの機能によって、オンデバイス取引がはるかに簡単になり、ユーザーをモバイル デバイスにリダイレクトする必要がなくなります。

これらの新機能を活用して、モバイルでも自宅でも、エンゲージメントの高い体験を構築し、多くのユーザーに簡単に使っていただけることを期待しています。YouTube の Google I/O でテクニカル セッションやワークショップなどを確認し、早速 App Actions会話型アクションを始めましょう!


Reviewed by Johan Euphrosine - Developer Relations team 

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この記事は  Sundar Pichai による Google The Keyword Blog の記事 "Being helpful in moments that matter" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

 
今年、Google I/O デベロッパー カンファレンスを再び開催できたことを嬉しく思います。5 月 18 日の朝(日本時間 5 月 19 日早朝)、マウンテンビューのキャンパスに車を停めると、日常に戻ったような感覚を覚えました。もちろん、デベロッパー コミュニティの皆さんと対面でお会いしていないので以前と同じとは言えません。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、この 1 年、グローバル コミュニティ全体に多大な影響を及ぼし、今もなお、大きな被害を与えています。ブラジル、そして私の母国であるインドでは、現在もパンデミックの中でも最も困難な時期を迎えています。Google は、COVID-19 の影響を受けたすべての人に思いを馳せ、前途に良い日が訪れることを願っています。

この 1 年で多くのことが見えてきました。その中で Google は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにするというミッションに、新たな目標が加わりました。私たちは、「すべての人にとって、より役立つ Google になる」というたった 1 つの目標を掲げ、このミッションへの取り組みを続けています。つまり、大事な場面で人々の役に立ち、すべての人に知識、成功、健康、幸福を高めるためのツールを提供するということです。

大事な場面で役に立つこと

Google Classroom が昨年 1 億 5,000 万人の学生と教師によるバーチャル学習を支援したように、大規模で役に立つこともあれば、小さな支援を積み重ねることで、すべての人に対して大きな変化をもたらすこともあります。たとえば、Google マップでは、より安全な経路を提案する機能をリリースしました。Google マップに組み込まれたこの AI による機能で、急ブレーキをかける可能性が高い経路や天気、交通状況を特定できます。この機能で、リスクを年間 1 億件ほど減らすことを目標としています。

働き方の未来を再定義する

私たちが支援できる最も大きいことの 1 つは、働き方の未来を再定義することです。この 1 年で、Google は前例のない方法を取り入れながら働き方が変わるのを見てきました。オフィスはキッチンのカウンターになり、ペットが同僚になりました。Google をはじめ、多くの企業は、再びオフィスで働けるようになったとしても、引き続き柔軟な働き方を続けることになるでしょう。そんな状況の中、コラボレーション ツールがこれまでになく重要になっています。そこで、5 月 19 日(現地時間 5 月 18 日)、Google は、Google Workspace でより豊かなコラボレーションを可能にする新しい スマートキャンバスを発表しました。 

Google Meet に統合された smart canvas


信頼できる次世代の AI

Google は、翻訳、画像、音声など、AI の中でも最も困難な分野に注力し、過去 22 年間で目覚ましい進歩を遂げてきました。その結果、アシスタントの通訳モードを使って別の言語で相手に話しかけたり、Google フォトで大切な思い出を振り返ったり、Google レンズを使って難しい数学の問題を解いたりすることが可能になり、Google の製品全体が改善されてきました。
また、AI を活用して自然言語を処理するコンピューターの能力を飛躍的に向上させ、何十億におよぶユーザーの検索体験を改善しました。しかし、コンピュータが理解できないこともあります。それは、言語が果てしなく複雑だからです。私たちは、言語を使って物語を語ったり、冗談を言ったり、アイデアを共有したりしますが、その中には私たちが人生の中で学んだ概念が織り込まれています。豊かさと柔軟性があるからこそ、言語は人類にとって最大のツールである反面、コンピュータサイエンスにとっては最大のチャレンジでもあるのです。
5 月 19 日、自然言語理解に関する最新の研究 LaMDA について発表しました。LaMDA は、対話アプリケーション用の言語モデルです。LaMDA はオープンドメインで、どんなトピックでも会話できるように設計されています。例えば、LaMDA は冥王星についてかなりのことを理解しています。生徒が宇宙のことをもっと知りたいと思ったときに、冥王星のことを聞けば、モデルが適切な答えを返してくれるので、より楽しく、興味を持って学習することができます。また、生徒が「紙飛行機の上手な作り方」など、別の話題に切り替えても、LaMDA は再教育をすることなく会話を続けることができます。
このように、LaMDA は情報やコンピュータをより身近で使いやすいものにすることができると考えています(詳細については、こちらをご覧ください)。 
Google は、長年にわたって言語モデルの研究・開発を行ってきました。LaMDA に関しても、公平性、正確性、安全性、そしてプライバシーに関する非常に高い基準を満たし、Google の AI 原則に従って一貫して開発するよう注力しています。この会話機能を Google アシスタント、Google 検索、Google Workspace などの製品にいずれ組み込むことを楽しみにしています。また、デベロッパーの皆さんやパートナー企業へこの機能を提供する方法も検討しています。
LaMDA は、自然な会話を実現する大きな一歩ですが、まだテキストに対する訓練しか行われていません。人が誰かとコミュニケーションをとるときは、画像、テキスト、音声、動画を使います。そのため、さまざまな種類の情報を使って自然に質問ができるようなマルチモダール モデル(MUM)を開発する必要があります。MUM を使って Google に「美しい山並みを見ながら走れるルートを見つけて」と話しかければ、日帰りのドライブ旅行を計画できます。これは、検索機能の操作をより自然かつ直感的な方法で行えるようにするための取り組みの一例です。

コンピューティングの限界に挑む

翻訳、画像認識、そして音声認識は、LaMDA や MUM のような複雑なモデルの基盤を築きました。Google のコンピューティング インフラストラクチャは、このような進歩を促進して維持する手段であり、Google のカスタムビルドの機械学習プロセスである TPU はその大きな部分を占めています。

5 月 19 日、Google は、次世代の TPU である TPU v4 を発表しました。この TPU は、前世代の 2 倍以上の速度を持つ v4 チップを搭載しています。1 つのポッドで 1 エクサフロップ以上の性能を発揮することができ、これは 1,000 万台のノート PC の計算能力を合わせたものに相当します。これは、Google が今までに開発した最速のシステムであり、当社にとって歴史的な出来事です。これまでは、1 エクサフロップを達成するためには、カスタム スーパーコンピュータを構築する必要がありました。また、間もなく数十台のTPU v4 ポッドがデータセンターに設置され、その多くが 90% 以上のカーボンフリーエネルギーで運用される予定です。これらのポッドは、今年後半には Google Cloud を利用するユーザーに提供される予定です。


左:TPU v4 チップトレイ、右:オクラホマ データ センターの TPU v4 ポッド 


このように急速なイノベーションペースを目の当たりにできることはとてもエキサイティングなことです。将来を見据えると、従来のコンピューティングでは合理的な時間で問題を解決できないタイプの問題があります。そのような場合には、量子コンピューティングがそれを支援します。量子コンピューティングのマイルストーンを達成したことは非常に大きな成果でしたが、長い旅はまだ始まったばかりです。Google は、次の大きなマイルストーンである、「エラー訂正が可能な量子コンピュータの構築」に向けて引き続き取り組んでいます。これを達成すれば、バッテリー効率の向上、より持続可能なエネルギーの創出、創薬の向上が実現します。その実現に向けて、最先端の Quantum AI campus を新たに開設し、Google 初の量子データセンターと量子プロセッサ チップ 製造施設を備えました。



新施設 Quantum AI campus の内部

Google でより安全に

Google は、Google の製品は安全であってこそ役立つものであると考えています。そして、コンピュータ サイエンスと AI の進歩は、製品をより良いものにしていくための手段です。Google は、世界中のどの企業よりもマルウェア、フィッシング詐欺、スパム メッセージ、潜在的なサイバー攻撃をブロックすることで、ユーザーの安全性を確保しています。
また、データの最小化に注力することで、より少ないデータでより多くのことができるようにしています。私は 2 年前の I/O で、自動削除機能を発表しました。これは、ユーザーのアクティビティ データが自動的かつ継続的に削除されるよう促すものです。それ以来、自動削除機能は、すべての新しい Google アカウントでデフォルト設定になっています。現在では、ユーザーから早期削除の申し出がない限り、アクティビティ データは 18 カ月後に自動的に削除されます。今では、20 億アカウント以上が対象になっています。
Google の全製品が次の 3 つの重要な原則に従っています。第一に、世界で最も先進的なセキュリティインフラを持つ Google の製品は、デフォルトで安全に保護されています。第二に、 責任あるデータ慣行を厳守し、Google が構築するすべての製品は設計上プライベートになっています。そして第三に、ユーザーが自分でコントロールできるようにプライバシーとセキュリティの設定を使いやすくしています。


長期的な研究:Project Starline

この 1 年にわたり、テレビ会議を使うことにより、家族や友人と連絡を取り合ったり、勉強や仕事を進められたことは素晴らしいことです。ですが、誰かと同じ場所で一緒にいることの代わりにはなりません。数年前、Google では、テクノロジーの可能性を模索するため、Project Starline と呼ばれるプロジェクトに着手しました。このプロジェクトでは、高解像度カメラと特注の深度センサーを使用して、複数の視点から姿形をキャプチャし、それらを融合して、非常に繊細なリアルタイムの 3D モデルを作ります。生成されたデータを送信するには毎秒数ギガビットが必要となり、既存のネットワークを介してこのサイズの画像を送信するために、データを100分の1以下にする新しい圧縮・ストリーミング アルゴリズムを開発しました。さらに、実際に相手が目の前に座っているかのように見える画期的なライトフィールド ディスプレイも開発しました。極めて高度なテクノロジーではありますが、ユーザーはそれを意識することなく、最も大事なこと(一緒にいるように見える相手とのコミュニケーション)に集中することができます。 
Google のオフィスで何千時間もかけてテストを実施しており、これまで得られている素晴らしい結果に期待を寄せています。また、主要な企業パートナーからも期待されており、Google では、医療やメディア分野のパートナーに協力を仰ぎ、すでに初期のフィードバックを得ています。リモート コラボレーションの限界を押し広げることで、私たちは一連のコミュニケーション製品の品質を向上させる技術的な進歩を遂げることができました。今後さらに詳しくお伝えできることを楽しみにしています。



Project Starline を介して相手と会話が可能に


複雑なサステナビリティの課題を解決する

もうひとつの研究分野は、サステナビリティを推進することです。サステナビリティは、20年以上前から当社の主要課題となっています。2007 年には、大手企業として初めてカーボン ニュートラルを達成しました。また、2017 年には消費電力の 100% を再生可能エネルギーでまかなう最初の企業になり、以降、それを持続しています。昨年、Google は、カーボン レガシー全体を排除しました。 
Google の次の目標は、2030 年までにカーボンフリー エネルギーを達成するという、これまでで最も野心的なものとなっています。これは、現在の取り組み方から大幅に変更することを意味し、量子コンピューターと同じくらいのムーンショット目標です。カーボンフリーエネルギーをすべてのオフィスで確保し、それを 24 時間 365 日運用できるようにするまで、解決するべき困難な問題もあります。
昨年発表したカーボン・インテリジェント・コンピューティング・プラットフォームをベースに、Google は間もなく、データセンター・ネットワーク内の時間と場所の両方でカーボン・インテリジェントによる負荷シフトを実施する最初の企業になる予定です。来年の今頃には、非生産的なコンピューティングの 3 分 の 1 以上を、カーボンフリーのエネルギーをより多く利用できる時間帯や場所にシフトする予定です。また、来年からネバダ州のデータセンターを皮切りに、地熱発電をより多くの場所で提供するために、新しい掘削技術や光ファイバセンシングへのクラウド AI の応用に取り組んでいきます。
このような投資は、24 時間 365 日体制のカーボンフリー エネルギーを達成するために不可欠で、カリフォルニア州のマウンテンビューでも行われています。Google は、最高のサステナビリティ基準に基づいて新しいキャンパスを建設中です。完成したら、この建物には、今までに類を見ない、銀に輝く龍の鱗のような 9 万枚のソーラーパネルが設置されることになり、約 7 メガワットの発電が可能になります。また、北米最大の地熱発電システムが設置され、建物を冬は暖かく、夏は涼しくすることができます。この取り組みが実現することを目の当たりにできることは、大変素晴らしいことだと思っています。


左:マウンテンビューの新しい Charleston East キャンパス。右:龍の鱗のようなソーラーパネルの模型。


テクノロジーの祝典

I/O は単なるテクノロジーの発展を祝う場ではありません。それを使い、開発する人の祭典でもあります。今日、バーチャルで参加した世界中の何百万人ものエンジニアの皆さんもその一人です。この 1 年、私たちは人々がテクノロジーを非常に素晴らしい方法で利用するのを目の当たりにしてきました。極めて困難な状況の中で、健康と安全を維持し、学習して成長し、繋がり合い、他者を助けるために。このような状況を体験し、私たちはこれまで以上に、大事な場面に役立つことを心がけていきます。
来年の I/O で皆さんに直接お会いできることを楽しみにしています。それまで、ご自愛ください。

Reviewed by Takuo Suzuki - Developer Relations Team and Hidenori Fujii - Google Play Developer Marketing APAC

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この記事は Devin Chasanoff による Google Ads Developer Blog の記事 "Announcing the Google Ads Query Language Query Validator" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

この度、Google Ads Query Language(GAQL)のクエリ バリデータをリリースします。これにより、ブラウザを使ってデベロッパー ドキュメント サイトで GAQL クエリを直接検証できるようになります。この新しいツールは、効率的なワークフローを実現できるインタラクティブ GAQL クエリビルダーに組み込まれています。

新しいクエリ バリデータを使うには、直接クエリ バリデータ ページにアクセスするか、任意のリソースのクエリビルダー ページで [Enter or edit a query] ボタンをクリックします。



クエリ バリデータによるクエリの検証が成功した後、[Continue Editing in Query Builder] ボタンをクリックすると、インタラクティブ クエリビルダーを使ってクエリの編集を続けることができます。





クエリ バリデータは、無効なクエリのエラーについてのフィードバックも提供します。




さらに、クエリビルダーで作成したクエリを、クエリ バリデータを使って手動で編集や検証することもできます。これをするには、クエリビルダーでクエリを作成してから [Enter or Edit a Query] ボタンをクリックします。





新しいクエリ バリデータを使う際は、ページの右上に表示されている [Send feedback] ボタンをクリックして、お気軽にフィードバックをお送りください。

ご質問やさらにサポートが必要なことがありましたら、フォーラムまたは googleadsapi-support@google.com までご連絡ください。



Reviewed by Thanet Knack Praneenararat - Ads Developer Relations Team


この記事は Devin Chasanoff による Google Ads Developer Blog の記事 "The Query Builder Blog Series: Part 8 - Conclusion" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

このブログシリーズでは、新しく改善されたインタラクティブ Google 広告クエリビルダー ツールの構築過程についてお伝えしてきました。ここまでシリーズ全体をお読みいただいたことで、Google Ads Query Language(GAQL)の詳細や意図についてご理解いただけましたでしょうか。パート 8 では、これまでの道のりと、その学習内容をまとめます。

ユーザー インターフェースの作成

ResourceServiceSelectionServiceValidationService があれば、あとはユーザー インターフェースを構成するコンポーネントを作成するだけです。場合によっては、これらのサービスから直接データを取得します。それ以外の場合(選択可否、選択状況、クエリの有効性のトラッキングなど)は、サービスをサブスクライブし、コンポーネントが常にアプリケーションの最新状態を反映するようにします。

まとめ

このブログシリーズでは、GAQL を理解するうえで役立つ部分に重点を置いて、クエリビルダー アプリケーションに不可欠な部分について説明してきました。各回の投稿で学んだことをまとめます。


パート 1 - 事前準備

パート 2 - リソース スキーマの設計
  • アプリケーションのスキーマの概要

パート 3 - リソース スキーマの作成
  • GoogleAdsFieldService を使ってフィールドのメタデータを取得する方法
  • GAQL でのフィールドの同時使用可否
  • REST ディスカバリー API

パート 4 - リソース サービスの作成
  • GAQL クエリの構造
  • GAQL クエリに登場する可能性があるフィールドの種類
  • フィールドのプロパティとそれぞれの GAQL 句との対応

パート 5 - フィールドの選択可否の決定
  • フィールドの同時選択性と、フィールドの選択可否の決定方法

パート 6 - フィールドの選択と選択解除
  • GAQL クエリの構造
  • フィールドの選択可否に関する追加の詳細情報
  • Angular での Observable の利用

パート 7 - クエリの検証
  • GAQL クエリ検証のさまざまな側面

追記

Google Ads Query Language について学んできたことに加えて、Angular アプリケーションの記述についても皆さんのヒントになることを願っています。私が Angular を使ったのは今回が初めてですが、複雑なアプリケーションをすばやく構築できるフレームワークであることがわかりました。Angular サービスと依存関係の注入Observable を併用すると、アプリ全体で状態を効率的に管理できます。


このシリーズを通して、Google Ads API での GAQL クエリの構築方法についての理解が深まれば幸いです。ご質問やさらにサポートが必要なことがありましたら、フォーラムまたは googleadsapi-support@google.com にご連絡ください。



Reviewed by Thanet Knack Praneenararat - Ads Developer Relations Team

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この記事は Mike Cloonan による Google Ads Developer Blog の記事 "Updating Default Reporting Versions in Google Ads Scripts" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

今後、Google 広告スクリプトで search リクエストと、Google Ads Query Language を使う report リクエストを対象に、デフォルトのレポート バージョンの更新方法を変更します。これまでは、最大数か月にわたって新しいバージョンが利用できない期間がありましたが、今後は新しいレポート機能がリリースされたまもなくアクセスできるようになります。この変更は、v201809 の AdWords API ベースのレポートを使い続けている方には影響しません。

今後は最新バージョンの Google Ads API のリリースから 2 週間以内に、デフォルトのレポート バージョンを更新し、最新バージョンが使えるようになります。たとえば、v8 がリリースされるとその 2 週間以内に、GAQL を使う report 呼び出しと、すべての search 呼び出しについて、デフォルトのレポート バージョンを更新し、v8 を使うようにします。

スクリプトに悪影響が生じる可能性があり特定のバージョンに固定したい場合、手動でバージョンを指定することもできます。これはデフォルトよりも優先されるので、次のバージョンの準備が整うまでアップデートを延期できます。延期する場合、Google Ads API のバージョンが提供終了になるタイミングに注意してください。新しいバージョンにアップデートしないと、スクリプトが失敗します。API のバージョンを設定する例を次に示します。

report の場合 :
var report = AdsApp.report(query, {apiVersion: 'v7'});
search の場合 :
var results = AdsApp.search(query, {apiVersion: 'v7'});
このリリースの一環として、デフォルト(現在は v5)を v7 にアップデートします。v6 と v7 で行われたレポートのアップグレードの全一覧は、Google Ads API リリースノート ページで確認できます。

質問がある方は、サポートを得られるようにフォーラムに投稿してください。

- Google 広告スクリプト チーム、Mike Cloonan
Reviewed by Thanet Knack Praneenararat - Ads Developer Relations Team

この記事は Pierrick Voulet による Google Ads Developer Blog の記事 "Sunsetting the KEYWORD_MATCH_TYPE recommendation type" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。


2021 年 7 月 21 日に、種類が KEYWORD_MATCH_TYPE であるすべての既存の最適化案が削除され、この種類の最適化案が生成されなくなります。


変更点

すべてのバージョンの Google Ads APIGoogle 広告スクリプトsearch で、KEYWORD_MATCH_TYPE 最適化案が返されなくなります。


すべてのバージョンの Google Ads API で、KEYWORD_MATCH_TYPE 最適化案を適用または拒否するリクエストを送信すると、すべて RequestError.RESOURCE_NOT_FOUND エラーが発生して失敗します。


変更に伴い、何をする必要がありますか?


2021 年 7 月 20 日
までに、上記の変更によってコードやアプリケーションに問題が起こらないようにしてください。

その後、フィールド Recommendation.keyword_match_type_recommendation やタイプ KeywordMatchTypeRecommendation を参照しているコードがある場合は、できるだけ早いうちに削除してください。これらは非推奨となり、今後のバージョンで削除されます。

ご質問やさらにサポートが必要なことがありましたら、フォーラムまたは googleadsapi-support@google.com にご連絡ください。


Google Ads API チーム)

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この記事は Thanet Knack Praneenararat による Google Ads Developer Blog の記事 "Announcing v8 of the Google Ads API" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Google Ads API の v8 リリースをお知らせします。v8 の機能を使うには、クライアント ライブラリとクライアントのコードをアップグレードする必要があります。更新版のクライアント ライブラリとコードサンプルも公開されました。互換性を伴わない変更の詳細については、移行ガイドをご覧ください。

   

主な機能は以下のとおりです。

  • クロスアカウント入札戦略を追加しました。これにより、管理者が所有する入札戦略をクライアント アカウントにアタッチできるようになります。さらに、新しいリソース AccessibleBiddingStrategy も追加されます。これは、現在の顧客がアクセスできるすべての入札戦略の読み取り専用のビューを提供します(顧客が所有するポートフォリオ戦略と、顧客に共有されているクロスアカウント入札戦略を含みます)。
  • CustomerClient.applied_labels を使って管理者アカウントが管理するラベルを取得できるようになります。
  • CallOnlyAdInfoCallAdInfo に置き換えられ、この広告タイプの機能が強化されます。たとえば、CallAdInfo.path1 フィールドや CallAdInfo.path2 フィールドを使って、広告に表示される URL の後ろにテキストを追加する機能が含まれます。
  • 販売したアイテムの追加情報と合わせてコンバージョンをアップロードできるように、ClickConversioncart_data がサポートされます。
  • TransactionAttributeUserAttribute にいくつかの項目が追加され、UserDataServiceOfflineUserDataJobService を使ってユーザーデータをアップロードする際に、販売したアイテムやユーザーの購入履歴の詳細情報を関連付けられるようになります。
  • スマート キャンペーンのサポートを追加しました。これにより、スマート キャンペーン タイプの作成、監視、管理が可能になります。スマート キャンペーンは高度に自動化された効率的なキャンペーンで、最低限の継続的な管理で最大限の成果を出せるように設計されています。詳しくは、開発ガイドをご覧ください。

さらに詳しく知りたい方へ

以下のリソースが役立ちます。 ご質問やさらにサポートが必要なことがありましたら、フォーラムからご連絡ください。