塾で見た学力格差のリアル。経済力だけが理由じゃない!

親の励ましと文化的活動で子供の好奇心は育つ

次に、経済力がなくても子供の好奇心や意欲を伸ばすコツを紹介していきます。

子供の可能性を潰すのは親の否定的な言葉

筆者は、塾で仕事をしている時に経済力以上に親の接し方が大切なことを痛感しました。子供の意欲や学力を伸ばすには、親の励ましがとても重要です。

経済力がないと、どうしても「お金がないから諦めろ」という言葉を投げかけがちになります。筆者も子供時代に母親から「うちはお金がない」と常々言われ続けて嫌な思いをしたので、その言葉がマイナスしかないのを実感しています。

お金がないという現実でありながら否定的な言葉を言う前に、「お金がないけど何か方法はないか」と親子で考えるのがベストといえます。成績優秀者が学費免除になるシステムもありますし、今は動画サイトで無料もしくは塾に行くより遥かに安く優良な授業を見ることも可能です。否定的な言葉は子供のやる気を削ぎ落すので、親は気をつけたいものです。

経済力のハンデを跳ねのけるのは文化活動

親がスマートフォンでゲーム三昧だったりテレビをつけっぱなしでは、子供の学習環境が良いとは言えません。落ち着いた家庭環境と、休日に親子で図書館や科学館に行く方が、子供の学習意欲や好奇心を伸ばせるはずです。

参考記事

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執筆者

公立大学を卒業後、大手学習塾で講師を6年間務める。塾講師と自らの子育ての経験を元に教育関連の記事を執筆するほか、個人ブログ「透明教育ママ見参!!」やYouTubeチャンネル「透明教育ママ 中山まち子」で情報発信をしている。「くらしとお金の経済メディアLIMO」のほか、「アーバン ライフ メトロ」「アクセス進学」に連載中。