28日午後3時半ごろ、千葉県八街市の路上で、「小学生の列にトラックが突っ込んだ」と119番があった。県警によると、児童5人が事故に巻き込まれ、男児2人が死亡、1人が意識不明の重体。2人は重傷だが、命に別条はないという。県警は自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)容疑でトラック運転手の梅沢洋容疑者(60)=同市=を現行犯逮捕した。同容疑者の呼気からは基準値を超すアルコールが検出された。

 梅沢容疑者は「左に急ハンドルを切ったところ電柱にぶつかって、そのままに子どもたちの列に突っ込んでしまった」と話し、容疑を認めているという。県警は過失運転致死傷容疑に切り替え、危険運転致死傷容疑も視野に捜査を進める。

 県警によると、梅沢容疑者は大型トラックを運転中、何らかの原因で道路脇の電柱に衝突。その後、付近を歩いていた児童の列に突っ込んだとみられる。事故に巻き込まれた児童は、男児が4人、女児が1人。

 市教育委員会学校教育課によると、いずれも現場近くの市立朝陽小の児童で、2人がドクターヘリで、3人が救急車で搬送された。

 5人が集団下校中に道路右側を歩いていたところ、正面から走行してきたトラックが突っ込んできたとみられる。

 事故を起こしたのは、建設会社「南武」(東京都葛飾区)の子会社「南武運送」(八街市)のトラック。南武の知念辰浩社長は28日夜、報道陣の取材に応じ、「誠に申し訳ない」と謝罪した。