京都などで夫らに青酸化合物を飲ませて3人を殺害した罪などに問われた女に対し、最高裁は、1、2審に続いて死刑判決を言い渡した。
筧千佐子被告(74)は、2007年から2013年に、京都、大阪、兵庫で夫ら4人に青酸化合物を飲ませて3人を殺害した罪などに問われて、1、2審で死刑判決を受けた。
弁護側は、「認知症が進行し、訴訟能力がない」と主張していた。
最高裁は、29日の判決で、「財産的利益を得ようとした動機に酌むべき点はない。相手の信頼に乗じて同種の犯行を6年で4回反復した」と指摘。
上告を退け、1、2審に続いて死刑を言い渡した。
死刑が確定することになる。