「WiFi業界最安値級」や「大容量100GB」といったキーワードをみて、Mugen WiFiの契約を検討していませんか?
キーワードだけみると、たしかに契約したくなる気持ちもわかります。
ですが、30社以上のポケットWiFiを比較検討している元ネット回線販売員の私としては、クラウドSIMであるという点だけでもMugen WiFiはおすすめできません!
この記事ではMugen WiFiのおすすめできない理由とあわせて、今最も優れたポケットWiFiも紹介します!(当記事は税込表記です)
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1.Mugen WiFiとは
まずはMugen WiFiの基本情報を確認しましょう!なお、以下の表はすべて税抜き表示です。
Mugen WiFi 基本情報 | |
月間データ容量 | 100GB |
最大通信速度 | 150Mbps |
エリア | SoftBank・au・docomo |
端末 | U3 |
事務手数料 | 3,300円 |
月額料金 | 格安プラン:3,718円 2年間縛りなしプラン:4,378円 |
契約期間 | 2年 |
配送スピード | 最短即日発送 |
運営会社 | 株式会社surfave |
月間データ容量は100GBと、Mugen WiFiという名前ですが無限に使える訳ではありません。
月額料金は他のポケットWiFiと比べて、やや安いです。ですが、2年間縛りなしプランに加入すると、月額料金は3,980円になるため大きな特徴とはいえません。
おすすめしない理由をくわしくみる前に、料金プランも確認しましょう。
Mugen WiFiの料金プランは2種類
Mugen WiFiには、以下2つの料金プランがあります。
- 格安プラン
アドバンスプラン受付停止中
それぞれの料金を表でまとめてみました。
格安プラン | アドバンスプラン | |
事務手数料 | 3,300円 | |
月額料金 | 3,718円 | 4,268円 |
端末 | U3 | G4 |
機能 | – | 翻訳/スマホ充電 |
格安プランとアドバンスプランの違いは「翻訳」と、モバイルバッテリーのように「スマホ充電」があるかどうか。アドバンスプランは端末がG4で、翻訳&スマホ充電機能を利用できます。
どちらの機能も海外では便利です。逆に海外にあまり行かない人にとっては、アドバンスプランを選択するメリットはほとんどありません。
2.Mugen WiFiをおすすめしない6つの理由
Mugen WiFiをおすすめしない理由は以下6つあります。
- 理由1.自社回線を持っていない
- 理由2.通信速度が遅い
- 理由3.サポート体制が不安
- 理由4.補償プランは途中加入&途中解約できない
- 理由5.日割り計算されない
- 理由6.より高性能な端末を利用できる
ユーザーのリアルな口コミとあわせて、順番に解説します。
理由1.自社回線を持っていない
Mugen WiFiは「クラウドSIM」という技術を使ったサービスで、自社回線を持っていません。
クラウドSIMとは
3大キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の回線を選んで使用する技術。ただし、使用するのは格安スマホ用の低品質な回線のため、速度が遅くなります。
実はこれまで自社回線を持たない「クラウドSIM」のサービスは、たびたび通信障害を起してきました。
また、Mugen Wifiの公式サイトには以下のような注意書きがあり、利用者としては通信環境に不安感を持つのも無理はありません。
一般的なご利用環境における十分なデーター容量を提供しておりますが、ネットワーク品質の維持と公平な電波利用の観点から、大容量の通信を行う利用者に対し通信の停止や速度低下措置を行わせていただきます。
Mugen WiFiと同じクラウドSIMを使用しているTHE WiFiは2020年3月~5月ころ、1ヶ月以上まったく通信できなくなったこともあります。その他のクラウドSIMで通信障害が起こったサービスはたとえば以下のとおりです。
- どんなときもWiFi:2020年2月~4月頃
- THE WiFi:2020年3月~5月頃
- よくばりWiFi:2020年2月頃~4月頃
- 限界突破WiFi:2020年3月頃
これらの背景にはテレワークの導入による、WiFi利用者の増加があります。今後も同じようなことがあれば、通信障害が起きてしまうかもしれません。
サービス内容の変更はありえる。
実は、同じクラウドSIMのTHE WiFiには、通信障害が原因で月間データ容量を改悪した過去があります。
Mugen WiFiについても「Mugen WiFiの月間データ容量は以前300GBだったにも関わらず、250GBも使えなかった」という気になる口コミもありました。
クラウドSIMの場合、通信品質が悪いままだとサービス改悪もありえることは念のため注意した方が良いでしょう。
このように、クラウドSIMを使っているサービスは、通信障害やサービス改悪の可能性があり不安なので、それだけでおすすめできません。
理由2.通信速度が遅い
Mugen WiFiは通信速度が遅いとユーザーの間では不評です。
口コミをみると通信速度が遅く、在宅勤務に支障がでたため解約する人もいました。
ここで代表的なポケットWiFiの「WiMAX」とMugen WiFiの通信速度を時間帯別に比べてみましょう。
Mugen WiFi | WiMAX | |
朝 | 20.99Mbps | 54.33Mbps |
昼 | 8.33Mbps | 46.86Mbps |
夕方 | 13.98Mbps | 31.85Mbps |
夜 | 11.05Mbps | 23.75Mbps |
深夜 | 15.91Mbps | 46.67Mbps |
平均 | 15.67Mbps | 38.25Mbps |
※引用:みんなのネット回線速度(下り)
※計測数:Mugen WiFi1,409件、WiMAX18,583件
※直近、3ヶ月平均
どの時間帯でもWiMAXの方が通信速度が速いことがわかります。とくにMugen WiFiの昼の通信速度はWiMAXの5分の1ほどしか出ていません。
このことから、Mugen WiFiの通信速度は、WiMAXと比べて大きく劣ることがわかりました。
理由3.サポート体制が不安
Mugen WiFiはサポート体制に不安があります。
Mugen WiFi運営会社の株式会社surfaveの対応が悪く、電話も全然つながらないという口コミを数多くみつけました。
このように、解約手続きや配達遅延に関するサポート対応などに対する悪い口コミもありました。
「ここで契約しようとしている人は覚悟して契約した方がいい」と言われるサービスもなかなかないでしょう。
理由4.補償オプションは途中加入 & 途中解約できない
Mugen WiFiの2つの補償オプション「Mugen補償オプション(月額550円)」と「Mugen補償オプション+紛失α(月額660円)」は途中加入と途中解約ができません。
つまり、契約時に入るかどうかを決めなくてはならず、また途中で加入したいと思っても加入できないのです。オプションの途中解約ができないサービスは悪い意味で珍しいでしょう。
これらの補償オプションに入ると、解約するまで永久に月額料金+550円~がかかることは頭に入れておきましょう。
理由5.日割り計算されない
Mugen WiFiの初月料金は、月途中の契約だとしても、日割り計算されません。
そのため、たとえ月末に格安プランを契約して、その月の利用日数が数日だったとしても、事務手数料のほかに月額料金4,268円がかかってしまいます。
このようにMugen WiFiが日割り計算されないことについて、複雑な思いをもつ口コミも多数ありました。
一応、Mugen WiFiでは日割り計算できないことへの対応として、翌月1日から利用できる「次月利用オプション」を用意しています。急ぎでない人はこの「次月利用オプション」を利用すると良いでしょう。
ただし、すぐにでもMugen WiFiを利用したい人は、いつ申し込んだとしても初月は月額料金が丸々かかることは頭に入れておきましょう。
理由6.より高性能な端末を利用できる
Mugen WiFiでは「U3」という端末を利用しますが、他のWiFiサービスではより高性能な端末を利用できます。
そこでWiMAXで利用できる「Speed Wi-Fi NEXT WX06(以下、WX06)」と「U3」のスペックを比較してみましょう。
U3 (Mugen WiFi) | WX06 (WiMAX) | |
デザイン | ||
通信速度 | 受信時最大:150Mbps 送信時最大:50Mbps | 受信時最大:440Mbps 送信時最大:75Mbps |
同時接続台数 | 最大10台 | 最大16台 |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 3,200mAh |
サイズ | 126×66×10mm | 111×62×13.3mm |
重量 | 125g | 127g |
カラー | ブラック | ライムグリーン クラウドホワイト |
その他 | 海外利用可 | 2.4GHz/5GHz同時利用可 |
表のとおり、通信速度や同時接続台数においてWiMAXのWX06はU3より優れていることがわかります。
また、WX06は2.4GHz/5GHz同時利用可です。これはイメージとしては車線が1車線から2車線使えるようになるということ。つまり、2.4GHz/5GHz同時利用されることにより、速くて安定した通信環境が整えられます。
3.Mugen WiFiよりもWiMAXがおすすめ
2021年6月現在、ユーザー数が最も多く、またサービス内容に優れているWiMAXが一番おすすめできるポケットWiFiです。一方、これまでみてきたとおり、Mugen WiMAXは正直おすすめできません。Mugen WiFiとWiMAXの基本情報を比較してみましょう。
Mugen WiFi※1 | WiMAX (GMOとくとくBB) | |
月間データ容量 | 100GB | 無制限 (3日10GB制限あり) |
最大通信速度 | 150Mbps | 440Mbps |
回線 | SoftBank/au/docomo | WiMAX 2+ |
デザイン | ||
端末の性能 | バッテリー容量:3,000mAh 同時接続台数:最大10台 特記事項:海外利用可 | バッテリー容量:3,200mAh 同時接続台数:最大16台 特記事項:2.4GHz/5GHz同時利用可 |
実質月額料金※2 | 3,856円 | 3,852円 |
日割り計算 | なし | あり |
契約期間 | 2年 | 3年 |
配送スピード | 最短当日発送 | |
サポート体制 | △ | ◯ |
補償オプションの途中解約 | 不可 | 可 |
特記事項 | クラウドSIM | オリコン顧客満足度2年連続1位 |
運営会社 | 株式会社surfave | 株式会社GMOインターネット |
※1 格安プラン・補償オプションなしの場合
※2 実質月額料金:契約期間中にかかる総額を月額になおしたもの
WiMAXは、累計3,500万人ものユーザーがおり、ポケットWiFiの顧客満足度1位の実績があるポケットWiFiです。
表のとおり、Mugen WiFiと比較しても、通信速度においてWiMAXの方が優れていることがわかります。クラウドSIMの懸念点である安定性という観点でも、WiMAXは10年以上安定したサービスを提供し続けています。
WiMAXは「GMOとくとくBB」から申し込むと最安値で契約できるので利用しましょう。
他のポケットWiFiとくわしく比較したい人は、ポケットWiFi全33サービスを比較した結果…2021年6月おすすめはこれだ!を参考にしてください。
まとめ
今回はMugen WiFiをおすすめしない理由を口コミや評判も交えて6つ解説しました。
- 自社回線を持っていない
- 通信速度が遅い
- サポート体制が不安
- 補償オプションは途中加入&途中解約できない
- 日割り計算されない
- より高性能な端末を利用できる
WiMAXは上記全ての理由をカバーしています。
Mugen WiFiではなく、WiMAXを利用して、より快適な通信環境を整えてみてはいかがでしょうか。