Dクラスの女子は複雑過ぎます…………
7月2日。ホームルームから空気が悪かった。どうも、須藤が暴力事件を起こしたことが広まってしまったようだ。いや、まあ、茶柱先生が言ったからなんだが……
一時は須藤が総スカンになるかと思ったが、櫛田と平田が庇い、平田が庇ったため軽井沢も庇ったので、なんだかんだで須藤の冤罪を晴らそうという方向になった。
ただ、皆心の中では納得していないようで、空気は悪かった。一応櫛田がDクラスで目撃者を探したが見つからなかったようだ。今後は他クラスの目撃者を探すようだが、はたしてどういう展開になるのだろうか……まあ、俺がやることは変わらないか。
そういった感じで、なんとも微妙な空気で授業を受け終えた後は高度な情報戦が展開される昼休みの時間となった。
なぜ高度な情報戦になるかというと、虎と狼、ではなく椎名と佐倉、この両名がまるで俺の行動を先読みするかのように俺の安住の地を破壊していくからだ。椎名のテリトリーである食堂、そして佐倉のテリトリーである中庭、そしてなぜか軽井沢軍団がたまに駐留する教室。これらを掻い潜りながら昼休みを無事過ごさなくてはならない。
幸いにして、佐倉は教室を出た形跡があり、軽井沢軍団は昨日とは違いどこかに行くようだった。ついでに平田も連れて行ってくれた。その上、櫛田が堀北と綾小路と赤点組を率いてどこかへ向かったようだ。なんと素晴らしい日だ。ヤバい奴が全員教室から消え失せた。
久々の1人教室飯だ。心が躍る。そう思っているとこちらに井の頭が近づいてきた。友よ。来たか。……いや、待て。友よ。ヤバい奴は消えたが、この教室にはまだ人がいる。今、一緒にいてはいけない。
俺が焦っていると、井の頭はこちらから少し離れた所で止まった。そして、井の頭の背後から王が現れた。ちょっと待て、気づかなかったぞ。王は井の頭より背が低いと思っていたが、まさか、すっぽりと隠れられるのか……俺が驚いていると王はゆっくりとこちらに近づいてきた。卑怯な。井の頭を盾に使いおって!
「あの、赤石君。お昼、一緒に食べない?」
やだ。
「王さん……?……打ち上げ以来ですね」
友よ、なぜこんなやつの……って!いない!井の頭は気づいたら教室からいなくなっていた。ちょ、ちょっと待って王を押し付けないで。
「あ、うん、打ち上げの時はあんまり話せなかったから……それで3人で一緒にお昼にしようかと思って、どうかな?」
もう1人減ってるから。帰って。
「えーっと、井の頭さんは食堂に行ったみたいですよ」
友よ、なぜじゃ……なぜ、わしを見捨てたのじゃ……
「え!あれ、心ちゃん?一緒に居てくれるって……あれ……?」
王はきょろきょろと辺りを見回したが井の頭の姿を捉えることはなかった。王はわたわたしながら、こちらを見やり、そして手をぶんぶんと振り回し始めた。やめろ。危ない。
「あ、あの、赤石君。その、また今度!」
そう言って王は風のように教室から去っていた。井の頭がいる食堂に向かったようだ。……友よ。もしやこれを予期していたのか。疑ってすまなかった、友よ。そして流石じゃ友よ。王がドヤ顔をしない日など初めてじゃ。
その後、無事昼休みは終わった。昼休み終了15分前程度に王と井の頭は戻ってきた。どうやら、2人で一緒に食べたようだ。
終了10分前になると顔を赤くした佐倉が戻ってきた。走ってきたようだ。まだ10分前だから大丈夫だが……佐倉は結構真面目っぽいので急いだのだろうか?佐倉が戻ってきた後、同じ方向から今度は堀北が帰ってきた。はて?堀北は櫛田たちと一緒にいたと思ったが……考えていると、授業開始5分前になり、櫛田と綾小路と赤点3人衆が戻ってきた。うん?堀北だけなぜ早く帰ってきたのだろうか?まあ、たいしたことではないので、気にしない事にする。
***
授業を適当に乗り越え放課後へ。今日は火曜日だが、残念ながら龍園のライブはない。本来は定例日だが、龍園は「明日は無しだ」と言ったため会合は無しになった。おそらく昨日臨時に開いたからだろう。やることはあまり無いが……いや、そろそろ特別試験について本格的に調べるべきだろう。
やるべきことを決めたため、櫛田に絡まれている綾小路を尻目に素早く帰宅しようとするのだが、平田が邪魔してきた。なんかデジャヴ。
「赤石君。ちょっといいかな?」
駄目だよ。
「なんでしょうか?平田君」
「実は今日、僕と櫛田さんで2チームに分かれて須藤君の冤罪を晴らすために行動することにしたんだ。それで、櫛田さんの方には綾小路君たちが付くことになったんだけど、僕の方は軽井沢さんたちとって事になったんだけど、赤石君も一緒に来てくれないかな」
やだ。
「そ、そうですね。勿論大丈夫ですが……すみません、ただ、俺がいると軽井沢さんたちに悪いですし……皆さんのお力になれるかどうか……」
そう言いながら近くで待機していた軽井沢に目を向ける。
まだ、軽井沢とはほとんど言葉を交わしていないが俺にはわかる。この女子は根っからの虐めっ子の女王様タイプだ。気に入らない人間は虐めるし、彼氏とのデートは邪魔されたら怒るだろう。だが、反面、王の気質(ドヤ顔の気質という意味ではない)があるため、伺いを立てるような相手を無下にはしない。という訳で軽井沢様、頼みますよ!
「んー?別に赤石君が来ても私は気にしないけど。というより早くいこうよ。皆待ってるんだからさー」
ちょ、女王陛下。何言ってるんですか。もしや、道化役をご所望ですか?道化役は佐藤だけで十分でしょう。俺を巻き込まないで頂きたい。
「そうでしたか、すみません。なら大丈夫ですよ、平田君。どのあたりから回っていきますか?」
最後の抵抗として、軽井沢軍団の面々を見ていくが、あまり不快そうな顔をしてるやつはいなかった。市橋は軽く手を振っていて、森は目が合うと僅かに笑っていた。佐藤と松下と前園はどうでも良さそうだ。篠原は少し驚いたような顔をしていた。いや、俺が驚きたいんだけど。
今日の軽井沢軍団はかなり多いな。須藤の事とかどうでもいい奴の方が多いだろうに……
これも平田と軽井沢の力か……いや、待て、冷静に考えると少なくないか?思ったより動員能力が低い気がする。
Dクラス全体から見るとカースト武闘派の集団だが、他クラスとの比較を行うとするとクラス全体を統制している一之瀬や龍園、内部分裂をしているものの未だ安定している葛城、レジスタンスのような活動をしている坂柳の方が動員可能兵力は多い。これは少しリーダーレースに負けている気がする……平田のバックアップを行うべきか?一応、連絡網や勉強会を通して、平田体制の地盤は作ったが、まだ何かやるべきなのだろうか。
いや、今回は緊急かつ、問題ばかり起こしている須藤なんか助けるやつはいないということで、動員数が減っていると考えると、平時の動員力はかなりある方だろう……平時に動員できても有事にできなければ意味ないかもしれないが……なかなか難しいところだ。
適当に平田戦略を考えながらも平田・軽井沢の両名に導かれ進んでいく。平田が先頭の1番手ポジション、その右斜め後ろに軽井沢、つまり2番手ポジションだ。ここまではいい。だが、なぜか平田の左斜め後ろに俺がいる。まるで3番目の参謀ポジションだ。
あのー、この陣形で他クラスに突き進むと、大変目立ちますので、俺は後方で警戒任務でもやりたいんですけど……
バレないように速力を落とし――
「どうしたの赤石君?」
馬鹿、篠原。気づくの早いよ。いや、まあ、篠原は俺の後ろだったので仕方ないのだが……
「いえ、ちょっと、前に市橋さんに頼まれていた参考書について思い出したことがあったので……お話できればと思いまして」
素早く適当に理由を作る。勉強会で一緒だった市橋が最後列を歩いていたのが不幸中の幸いであった。ちなみに今は同じく最後列を歩いている前園と話しているようだ。
「そうなんだ。赤石君って市橋さんと仲良いの?」
うるさいぞ、俺は早く安全な最後尾に行くんだ。邪魔するな!
「中間試験の勉強会の時少しお話しまして、それ以降偶に話をさせてもらってます。市橋さんは数学が好きみたいなので話も合うようで」
だから邪魔するな!なんか平田と軽井沢の足取りが危ないのだ。この方角からすると、まさかのAクラス突入っぽいのだ。何であんな常時ゲリラ戦を展開しているクラスに行かなくてはいけないのか……というより現場への突入とか二度としたくないと最近思ったばっかりなんだけど。
幸い篠原は俺の説明で納得したのか、追求を止め、俺のいた3番手ポジションに陣取った。よし!いい案山子だ!俺はそのまま少しずつ速力を落とし最後尾に合流した。すると市橋がこちらに気づき声をかけてきた。いや、そのまま前園と話してていいよ。俺の事は気にしなくていいよ。
「赤石君。久しぶり。なんか意外……でもない?」
いや、何がだよ。
「意外ですか……?」
「うーん、赤石君って、こういうのに参加しないキャラかなーって思ったけど、でも勉強会の時の事を考えると結構エモい事言うし、参加するのは変でもないかなって思っただけ」
エモい……って何……?日本語で喋って。エロいの仲間とか?もしそうならそれは俺じゃなくて綾小路だから。堀北と路地裏で……いや、これは止めておこう。
「ええ、まあ、そんな感じです」
適当に話を区切る。何か話を打ち切られた前園が不満そうな顔で見ていたからだ。市橋は前園と喋って、やくめでしょ。
俺の念力が何とか通じたため、市橋は再び前園と話を始めた。よし。いいぞ。平和だ。この後、俺は後方警戒に備えることにした。いやいや、後方を守るの一番重要なことだから。決してサボってるわけではない。
――楽でいいな、最後尾は。
***
そのまま最後尾で警護をしていたのだが、悲しい事にAクラスへと平田たちが突入していった。平田を先頭に軽井沢と篠原が後に続いた。こいつら本当に度胸あるな。その他メンバーはAクラスの入り口で待機している。ちなみに俺は市橋と前園を盾にしてクラス内からの視線が通らない位置をキープした。
2人の盾を使いつつ中を伺う。主要メンバーでAクラス内に残っているのは葛城と的場・矢野といったところだ。他にも葛城の副官みたいな戸塚もいる。坂柳派はあまり見かけない。もう帰ったのかな?
平田が大きな声でAクラスに呼びかけを行っていた。Aクラスの反応はまちまちだが、不快感を抱いている者は少ないように見える。平田の名声はAクラスにも響いているようだ。一方で、この問題に関心を抱いている者も少なく見える。たぶんAクラス全体としては『どうでもいい』といった気持ちが大きいのだろう。
まあ、確かに仮に立場が逆だったら自分も何か手伝ったりはしないだろう。というより俺は一回BクラスとCクラスの騒動を傍観してたしな……
このまま何の進歩もなく終わると思っていたのだが、小さな事件が起きた。Aクラス内で演説を始めようとした平田に対して戸塚が野次を飛ばしたのだ。それに対してDクラスの精鋭女子たちが反論していった。
俺は騒ぎが起きた時、素早く廊下側に移動し、Aクラスから距離をとったが、何を思ったのか市橋と前園の2人がついてきた。そして、Aクラス近くの廊下に陣取った。おい、何考えてるんだ。
Aクラスの中から論争の声が聞こえる中、俺は市橋と前園と共にDクラス戦闘集団から少し離れた廊下に並んだ。まるで廊下を封鎖しているような気分だ。
気まずいので廊下の封鎖線を解くため移動するが、俺の移動に合わせて市橋と前園が移動し、Aクラス前の廊下に再び封鎖線が敷かれた。おい、馬鹿やめろ。廊下にいるAクラスの面々から変な目で見られて辛い。
戦闘には参加しなかったが、もの凄く気まずい空気となってしまった。まるで戦闘集団の背後を固めて退路を確保している別動隊のような気分だ。実際、市橋と前園はそれを狙っているように見える。なんでこいつら発想が暴力的なんだよ。
幸いにして、Aクラス内部では葛城が戸塚を窘めたことで、一応は事態は収束へと向かった。ただし葛城の方もあまり関わりたくはないようで、平田にそれとなくAクラスでの活動の自粛を求めた。そして平田は葛城とAクラスに軽く謝罪している時、俺たち別動隊は、間違えた、俺と別動隊2人は少し厄介な人物に声をかけられた。
「なあ、あんたらは、須藤が無実だと思ってるのか?」
声の方向に視線を向けると坂柳派閥の古株である橋本がいた。戦闘集団の背後を守っていた俺以外の奴、つまり市橋と前園は橋本に対して鋭く睨み返した。怖いよ、お前ら。橋本は視線を受けて少し肩をすくめ、笑みを浮かべながら話を続けた。さすがは凄腕営業マンだ。まったく動じない。
「いや、悪い。うちのクラスは葛城を筆頭にちょっとばかり融通が利かない奴が多くてな。皆ポイントの配給が遅れて少し慌ててるんだ」
橋本が言い終わると、前園が露骨に舌打ちした。やべぇなDクラスの戦闘集団は思ったより怖いぞ。というより、もしかして俺もこいつらと同類だと思われるんじゃないだろうか?
なんか嫌だと考えていると市橋が軽く目くばせしてきた。何だ?と思っていると、市橋が頷いた。いや、意味わかんねーよ。もしかして俺が喋れってこと?嫌だよ。こいつ坂柳の腹心っぽいもん。目立ちたくないよ。いや、もう戦闘集団の退路確保係とか思われてそうだけど、これ以上目立ちたくないよ。
仕方ないので市橋の方を向き首を横に振っておいた。お前が説明を頼むという合図だ。市橋は俺の首振りを見ると、少し考えるような仕草をしたあと首を縦に振った。そして無言になった。おい、了承したらなら橋本に説明しろよ。その分かったような顔やめろ。やっぱり市橋は駄目だな。
今度は前園の方を見るが、こっちはもっと駄目だった。ずっと橋本を睨みつけている。おい、だれか喋れよ。橋本も少し気まずそうだ。
「あー、別に平田、……平田君に対して悪いとか思ってるわけじゃなくてな。俺も平田君の言うことは一理あると思ってるぜ。ただAクラスは情報不足でな。よく分からないことが多くて。教えて欲しかったんだが……」
少し申し訳なさそうな態度だ。なんか、平田達がすみません。でも俺も被害者です。巻き込まれただけなんです。信じてください。
そのまま、睨む前園、黙る市橋、気まずい橋本という見ていて悲しくなる状態が少し続くと、Aクラス内での事態を収束させた平田がこちらに気づき駆け寄ってきた。救世主が来た。そして平田が来るとすぐに封鎖線は解かれた。怖いよ。なんだ、この無駄に組織的な動きは。0.61椎名だ。つまり龍園越えだ。
「橋本君、何か用かな?もしかして須藤君の事を知ってたりする?」
平田はまるで封鎖線が形成されていた事に気づいていないような口調だ。もしかして、平田の周りの女子がやばいって平田は気づいていないのか……?
「平田。俺もその事はよく知らなくてな。できれば聞きたい方なんだが、須藤は無罪、いや冤罪……ってことでいいのか?」
橋本は確かめるように言った。さっきよりも心なしか表情が穏やかに見える。どうやら平田を救世主だと思ったのは俺だけではないようだ。
「僕はそうだと確信しているよ」
「そうか。時間を取らせてしまって悪かったな。葛城もきっと悪気は無いんだ。あいつは少し真面目すぎるからな」
「いや、分かっているよ。今日の事は無理やり来た僕たちが悪い。葛城君の言っていることは正しいことだと思う。ありがとう橋本君」
平田は本当に自分が悪かったと思っているような、そんな誠実な声音で言った。うーむ。こんな完璧な平田だから、こんなにやばい戦闘集団が形成されてるんだろうけど…………なんか機関銃で武装した強盗が笑顔で握手を求めているようで、逆に怖いぞ。いや、平田は悪くないんだけど。
「話が分かるやつで助かったよ。平田。良ければ連絡先を交換しないか」
おお。流石は営業のプロ。なんとも自然な感じで携帯番号をゲットしたか。うん。俺としても悪くない展開だ。橋本は坂柳の側近だ。そして平田の端末からは制限付きだが情報が入ってくる。この2人の会話情報が分かる俺としては是非とも2人に連絡先を交換してほしい。
平田は当然、笑顔で了承した。平田の笑顔を確認した前園は橋本を睨みつけるのを止めて市橋と談笑し始めた。市橋もすぐにそれに応じた。まるでさっきの封鎖線形成からの流れが無かったかのようだ。切り替え早すぎて怖いよ。
橋本が去った後、主力戦闘集団である軽井沢・篠原を中核とするグループもこちらに合流した。なんか一仕事終えたみたいな顔だ。カチコミ完了みたいな雰囲気だ。暴力団かよ。
合流後は、少しだけ散策を行い一部の人々に聞き込みを行い解散となった。ちなみに戦闘集団はカラオケで一発決めたかったみたいだが、平田から須藤君の冤罪を晴らすまでは、という言葉を受けてカラオケは無くなった。ふう。一安心だ。まあ、俺はカラオケになったとしても、戦闘集団から爪弾きにされると思うので、余計な心配だったと思うが。一応といったところだ。
***
寮の帰宅後、休息を挟んだ後に、特別試験について調べる。今日は戦闘集団と一緒だったため気疲れしてしまったが、そろそろ特別試験についての対策を考えておきたいため、調べることにする。
――この2時間後、俺は絶望することになる。
でっち上げ回。実際の原作で平田グループはどこに探索にいったのかが不明ですが、櫛田グループがBクラスに行ったので、Aクラスへと行きました。軽井沢軍団(正確には軽井沢グループと篠原グループの混成部隊)はこんなに殺伐としていない気もしますが、でも軽井沢の言動を見ると結構こんな感じだったりするのかもしれません。
一応、赤石が廊下にいかなければ封鎖線は作られませんでした。つまり封鎖線は赤石が悪い。結果として橋本と平田が連絡先の交換を行いました。(原作ではもっと前に2人が交流して、かつ連絡先を持っている可能性もありますが……)
派閥関係は3巻から9巻とマンガ版、アニメ資料などを使いつつ頑張って纏めてみましたが、一部、解釈に間違いがあるかもしれません。
※ちなみに赤石はちゃんと分かっていない為、赤石視点だと間違いもあります。具体的に言うと、全部一括りに軽井沢軍団とか呼んでます。厳密にはそれぞれに所属グループがあるようです。掛け持ちしているような子もいるようですが……
10月19日 読者の方に勘違いを意図せず誘発させてしまいそうなサブタイトルを変更しました。