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「物憂げな6月の雨に打たれて~(innocent world)」と思わず口ずさんでしまう梅雨。この時期は雨だけではなく台風も日本列島に接近するため、土砂災害などの被害に注意が必要です。

ところで、日本で一番雨が降るのはどこの都道府県かわかりますでしょうか?

「都道府県格付研究所」のサイト には、都道府県別年間降水量のランキングが載っていました(降水量は「転倒ます型雨量計」によって計測)。こちらのサイトを参考に、雨が降る(降らない)都道府県を見てみます。

最も雨が降るのは高知県

年間降水量ランキングによると、1位は高知県で3659mm、2位は鹿児島県で2834mm、3位は宮崎県で2732mmでした。こうして見てみると、西日本が比較的雨が多いように思います。ちなみに4位は石川県、5位は沖縄県でした。

最も雨が降らないのは長野県

雨が降らない都道府県1位は長野県で902mm、2位は岡山県で1143mm、3位は山梨県で1190mmでした。岡山県は「晴れの国」と言われるくらいですから雨が降らなそうなイメージがありますが、長野県と山梨県はなぜ雨が少ないのでしょうか? ヒントは、この2県が「海に接していない」というところにありそうです(後ほど説明)。

4位は北海道。やはり梅雨が無いから雨の降る日が少ないのでしょうか?札幌管区気象台 の記事によれば、盛夏期の前にくもりや雨になる年はあるものの、毎年決まった頃に決まった期間現れないために、一般的に梅雨はないと言われています。また台風の影響を受けないため、年間の降水量は少ないということです。

なぜ高知県は雨が多いのか

高知県は、北は四国山地があり、南は太平洋があります。

暖かい夏の季節には、黒潮上を渡る南寄りの湿った気流が四国山地に吹き付けるため、山間部では平年の年間降水量が3000mmを超える所が多く、東部の魚梁瀬地方では4000mmと日本では有数の多雨地帯となっています。対して、瀬戸内側の香川県は、夏に水不足(渇水)になるなど年間を通して雨量が少ないです。

なぜ長野県・山梨県は雨が少ないのか

長野県の北部や中部の盆地は、雨の少ない地域となっています。

これは、このエリアが海から遠く離れており周囲を山脈に囲まれているため、台風、低気圧、前線などの影響を比較的受けにくいからです。山梨県も同様に盆地では雨が少ないですが、富士五湖地方や富士川流域では雨がたくさん降るようです。

なぜ岡山県は「晴れの国」と呼ばれるのか

岡山県は「晴れの国」と呼ばれます。なぜ晴れの国と呼ばれているのでしょうか?

大好き!晴れの国おかやま 」というサイトによると、「晴れの国」と呼び始めたのは平成元年のことのようです。また、降水量1mm未満の日が276.8日で全国第1位となっています(気象庁「全国気候表(1981年~2010年)」の30年間の平均値)。冒頭で見てきた年間降水量は2014年のものなので、1981年から2010年までの30年間の平均値では岡山県の年間降水量が一番少ないという結果になるのではないかと思われます。

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