国民年金の免除・猶予、コロナ影響で過去最多609万人…20年度
2021年06月29日 09時23分 読売新聞
2021年06月29日 09時23分 読売新聞
2021年06月28日 12時28分 読売新聞
厚生労働省
厚生労働省は28日、2020年度の国民年金保険料の納付状況を発表した。低所得者や学生などで保険料の支払いを全額免除・猶予された人は609万人(前年度比26万人増)で、全職業に共通する国民年金(基礎年金)制度が1986年度に導入されてから過去最多となった。新型コロナウイルスの影響で収入が減少した人が支払いを免除されたことなどが影響した。
新型コロナで収入が一定程度減少した人に保険料の支払いの全部または一部を免除する特例措置は20年5月に導入された。21年3月末までに延べ約32万人が対象となり、全額免除の人数を押し上げた。一方、全額未納は115万人で前年度より10万人減った。
保険料の未納は納付率に反映されるが、全額免除・猶予は納付率の計算から除外されるため、全額免除・猶予が増えると、納付率を改善する要因となる。20年度の納付率は前年度比2・2ポイント増の71・5%で、9年連続で上昇した。ただ、全額免除・猶予を未納として計算すると、納めた割合は40・7%に下がる。
71・5%の納付率を年齢別で見ると、55~59歳(78・9%)が最も高く、25~29歳(59・5%)が最低だった。都道府県別では、島根県(83・3%)が最高で、2位は新潟県(83・1%)、3位は富山県(82・4%)だった。最下位は沖縄県(61・1%)で、大阪府(64・1%)、東京都(67・1%)が続いた。
20年度末の国民年金の加入者のうち、自営業者や学生など「第1号被保険者」は1449万人(前年度比4万人減)だった。会社員や公務員など、厚生年金にも加入する「第2号被保険者」は4498万人(同10万人増)、2号被保険者に扶養されている配偶者の「第3号被保険者」は793万人(同27万人減)だった。