菅総理、300年に一度の名宰相として、歴史に名を遺す気はありませんか
ここで呼びかけたい。「菅総理、新井白石以来300年ぶりの名宰相として歴史に名を遺す気はありませんか」
新井白石の例に見るように、皇室の問題は100年後を見据えて政策を考えねばならない。そして菅内閣は皇室の危機を救おうとしている。
先日、「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議は、専門家からのヒアリングを行ったが、二つの画期的な議論が行われた。
一つは、この20年間、猛威を振るった「女系天皇」論を葬り去る一歩手前まで来た。賛成7に反対14。今や、訳の分からない民間人の男を皇族にし、その子供が天皇になってはならないと考えるのが、日本人の多数派だ。
今、「女系天皇」を言う論者は、秋篠宮家から皇位を取り上げたいのか
そもそも「女系天皇」とは何か。昭和末期、皇族の激減、特に秋篠宮殿下を最後に男の子が生まれず、このままでは皇室が滅びるとの危機感が生じた。
そこに愛子内親王殿下がお生まれになった。愛子内親王殿下にご即位していただく「女帝」、その御子が皇位を継ぐ「女系天皇」を認めねば、皇室が途絶えてしまうとの論が強まった。そして時の小泉内閣が日本史上に先例のない「女系天皇」を容認する皇室典範の改正に着手した直後、悠仁親王殿下がお生まれになった。
この平成18年の宮中歌会始で秋篠宮ご夫妻は「こうのとり」の歌を詠まれている。紀子妃殿下39歳、決死の覚悟が伝わる。そして、偶々、男の子がお生まれになった。
いわゆる「女系天皇」論は、後継者が愛子様しかいなかった時代の「そうでもしなければ」の議論であり、終わった話だ。悠仁親王殿下がおわす以上、論じること自体が有害だ。今、「女系天皇」を言う論者は、秋篠宮家から皇位を取り上げたいのか。壬申の乱や源平合戦、両統迭立や南北朝の動乱のように皇位をめぐる争いを招来したいのか?