都心部近郊の地方都市に住む私の家の近所に馴染みの商店があって、以前はお爺さんと二人でやっておられたんだが
お爺さんの方はご病気で最近お亡くなりになった。店は畳まれるかな?とおもったけれど、気丈なお婆さんは今も店を開けている。
日用雑貨とかちょっとしたお菓子とかは、そのお店で購入する事も良くあるので、開けていてくれるのはとても助かるんだが、
何よりも有難いのは週刊漫画誌がどこよりも早く入荷して売ってる事で、それを目当てに買い物に行ってる様なもんだ。
店が併設している持ち家があり、家の隣の土地は6階建てマンションに建て替えて賃貸収入もあるような、資産持ちのはずのお婆さんだし
ご家族も近くに住んでいるから、お一人になったとはいえ、私の様な貧乏人の客に心配される筋合いのある人でもない。
なのだが、ある日、買い物に行くとお婆さんが物凄い剣幕で50代くらいと思しきおっさんにキレまくっている。鬼の様な形相になっていた。
うわーと思いつつも、私がいつものように商品を幾つか持って声を掛けつつレジカウンターへ向かうと、入れ違いにおっさんが出ていった。
特に何も言わずに会計をすませようとしていると、流石にきまづいと感じたのかお婆さんが口を開く
「あの人、結婚してくれってんだよ」とお婆さん
「え?そうなんですか?でも、その感じでは嬉しそうではないですね。」
「生活保護貰って口に糊してるような人が、結婚でもないってんだよ。魂胆が見え透いてんだ」
とまぁ、騙されるような恐れもないかと安心していたら、その後、店に行くたびにおっさんとお婆さんの口論を見る事になっている
どうも暇なオッサンは、1日に何時間でも居座ってるそうで、その間ずっと「結婚してくれ」と迫って来るんだそうな。
「他のお客が来た時間だけは外に出ているのよ。お茶でも入れるから、助けると思ってちょっと居てくれよ」、とせがまれる始末で私も少々困っている次第。
それだけならいいのだが、お婆さんと10分ほど話して店を出ると、おっさんが暗い目で睨みつけてくるので、それには本当に閉口してる。
ご家族に、「あれはちょっと気にした方がいい。もしかすると、もしかするかもしれない」なんて注意できる立場でもないので
お婆さんに、「お困りなら、ご家族に一言相談なさった方がいい」とは言ってるんだけど、ババアがいい年して何言ってんだと笑われると嫌がってる。
では警察に相談されては?というと、そんな大事にするような話かい、と。
「いやまぁ、お気持ちは分かるが、立派な威力業務妨害なんで警察も無下にはしないですよ」と私はいう訳だが、怒ってるが、お婆さんも人が訪ねてくる事自体は嫌でもないんだろうなと言う気はしている。
今は頑なに迷惑がっているお婆さんが、時が経過しておっさんの計略にほだされても、このまま頑なに拒絶を続けても、どっちにしてもいい結果を招きそうにないので、内心ちょっと怖いなぁと思いつつ
たまにお茶に付き合うくらいの手助けはしている。
私が後ろから刺されたりせんだろうなぁって恐怖があるので、警戒心で気疲れはするのだが、お婆さんよりはマシだろうなと時間つぶしの相手にはなってる。
しかし、世の中には邪悪といっていい人間ってのはいるものだ。ほんと貧しい人間って怖いね。やる事が汚いというか黒すぎて不気味だよ。
そういうことってあるんだな
50代のアプローチが謎。 結婚したいなら好かれるようにさわやかに近づけばいいのに。
好かれ方がわかるならそんな状態にはならないからな。
同じようにお金目当てで高齢者に近づいた人間の木嶋佳苗は、 犯罪者ながら好かれるスキルが高かったんだなぁと思う 無スキル者による悲惨な例と見比べると実感できるね
いや捕まってるからアカンやん
うええ。お婆さん刺されたりしないといいけど。