※当作のカシミヤ関連の設定はぶっちゃけ超捏造設定ですのであしからず。
まぁ、今までにもエンブリオのオリ固有スキルとか出しまくってましたが今回はそれ以上ですので!
それでは本編をどうぞ!
□■刃、三本目
それは、とある才を持って生まれた少年の話。
少年が、自分の才と向き合う物語、その半ばの人生の断片だ。
◆◇
その少年――後にカシミヤと名乗る子供が生まれたのは、とある剣術道場を開いている家だった。
道場の跡取りとなるであろう、待ち望まれていた男児の出産に両親も、親族達も皆一様にその生誕を祝う程であった。
その子供は生まれた直後の幼い時分ですら夜泣きも殆どせずに、静かに、静かに……それでありながら両親達が憂いる様な問題も起こさずにすくすくと成長していった。
そんな様子を見て父親である当主等は、まさに剣士に相応しい素晴らしい子だ、と親馬鹿を発揮して褒めそやしたりもする微笑ましい事も一体何度あった事か。
だが、それも仕方のない事だろう。若くして才を発揮し、道場の師範にして当主となった男と言えど、彼も人の親。
当然ながら我が子は可愛いし、親の欲目とはそういう物だ。
……そう。その時点では、それは確かに親の欲目だった筈だ。
その後も子供は両親から、親族から、そして道場の高弟達から確かな愛情を貰いながら順調に成長を続ける。
朝から夜まで住家の直ぐ近くにある道場に響く稽古の音を聞き、時には父に連れられて稽古を見ながら、子供ながらに動作だけ真似てみたりと可愛らしい出来事もあったりした。
――転機が訪れたのは、子供が、彼が4歳に成長し、幼稚園にも慣れて身体が少しずつ出来始めて来た頃の事だった。
何があったという訳でもない。ただ、彼が道場の
彼の父親は願わくば我が子が、少年が道場を継いでくれる事を願っていた。
その為には、仮に継ぐにしろ少年自身の意思でそれを拒むにしろ、それと関わるのは早い方が良い、とも。
一人である程度活動できる程度の身体が出来てきており、本人の意識も……まぁ、四歳児に無理を言うつもりも無かったが、とりあえず触れてみるのは悪い事ではないと、そう父は思っていた。
だが、そう楽観していたのも、少年が稽古場で竹刀を構えるのも見るまでだった。
――それは、静かだった。
見様見真似だった筈の構えは乱れず、視線は動じず。
切っ先は鋭く、そして何よりも――その身からは、剣の術を修め始めてから二十年と少しの彼の父親に感じさせる程の……
――これは……間違いなく私以上の
それは、まだ剣を握り始めたばかりの子に評するには些か
これ程の天賦の才を持って生まれて来てくれた事に深く感謝し、この子は間違いなく剣の道を歩んでくれると、そう思ったのだ……
……尤も、構えられていたのも数秒だけで、その後直ぐに竹刀の重さに耐えきれずに体勢を崩してしまったのだが。
それも可愛らしいと思ったのは、恐らくはただの親馬鹿目線だったのだろうが。
◇◆
それから、子、少年は毎日の様に剣術の稽古に精を出す事になった。
父親の予想通りに彼は嬉々として早々に剣の道を歩む事を決め、むしろ少年の方から稽古を強請る程となる。
曰く、父の剣があの道場で一番凄かった。もっと教えてほしい。あの綺麗な太刀筋を――
そう、愛しの子に請われて奮起しない親が果たして居るだろうか? いや、居る筈がないだろう。
年甲斐もなく(と、言う程年を取っている訳でもないが)常以上に自分と、弟子達と、そして子との稽古に身が入る日々が続く。
そして、父親の予想通りに子の才能は急速に花開いていく事となる。
構えは一度見せて、そして教えてみればすぐに習熟し、技を説明し、実際に試して真似させてみれば一日もあれば使いこなす。
一月も過ぎた頃には立ち合いの見稽古も行わせる。相手の動きを見抜く術を、視線や手、足の動きを技の出し方を立ち回りを。
自分がどう動き、相手をどう動かすのか。相手がそう来るならば、自分はどう応じるのか。
少年の成長は止まらない。日毎日毎に技は鋭さを増し、立ち合いは許されずとも半年も経てば父と高弟達との本気の立ち合いすらも、その内容を完璧に理解する事が出来る程になっていた。
その頃には完全に少年は剣の道に傾倒しており、それからもずっとずっと彼は剣の道ばかりを向いていた――
我が子が、剣に傾倒し過ぎていたのだ。
我が子は、まだ4歳だ。幼稚園に通い、情緒を学び勉強を始める為の準備をして、そして同年代の子らと一緒に遊ぶ為の時期でもあるのだ。
それが……今はどうだ?
幼稚園に行く前も、帰ってきてからもずっと家の道場で稽古に励んでいるのは良い。だが、まさか幼稚園でも
幼稚園の先生に聞くには、どうやら子は他の子らと全く遊ぶ素振りも見せずに、先生の注意を聞くのも最小限なのだとか。
それでいて手頃な木の枝等を携えて、幼稚園でも自己流で剣の鍛錬をしていたというのだから……本当に驚かされた。
しかし、それはいけない。実にいけない。
4歳という幼い少年にその道の手解きをした
今の御時世で、その生き方は……剣の道だけに寄り添って生きるというのは、酷く生き辛いのだから。
何故? 何故と聞かれれば……今は平和な時代、泰平の世なのだ。
刀を、剣を手に持った武芸者が活躍していた時代は今は遠く、むしろ刀を持っているだけでも犯罪となり得るのは……今の国が平穏である証だ。
そんな時代にスポーツとしてではなく、剣の道を、剣術家を志すなどというのは、もはや酔狂としか言えないだろう。
活人剣だ、護身術だのだというお題目を掲げる者も居るが……何が活人剣、何が護衛術だ。
刃は刃だ。どれだけお為ごかしをしようが、その本質は皮を裂き、肉を斬り、骨を断ち、臓腑を貫き命を奪う、殺人剣にしか成り得ないだろう。
護身術など持っての外だ。そもそも今の御時世、其処彼処にセキュリティのガードマシンが普及している現状でそんな物が必要になる事などあり得ぬのだから。
……嗚呼。本当に時代が悪いと言うしかないだろう。本当に、口惜しくて堪らない。
乱世の時代ならば、あるいは
きっと我が子の才能は真の意味で開花できただろうに!
内心でそう思う自分が居る事には気付きつつも……やはり、彼は人の親だった。
我が子に道を誤らせる訳には、いかないのだ。
そして、少年……彼の子に行われる稽古の頻度や強度が落ちたのも、この直後だった――――
◇◆◇
さて。
そうなると面白くないのはかの少年――となるはずだったのだが。
この話はそれだけでは終わらなかったのだ。
何故なら、少年の稽古の頻度や強度が落ちたのにも、父親の親心というだけではなく、ちゃんとした理由があったからだ。
……それも、複数に渡って。
まずは一つ目の理由として、彼も稽古を始めてから1年近くが経ち、5歳となるのだが――そうなるともう目前に迫ってくる物がある。
そう、小学校である。――初等教育、学校の勉強の、始まりである!
……別に、少年の地頭は決して悪い訳ではない。
むしろ、平均的な同年代の少年少女と比べれば、間違いなく上位に位置する程には頭の回転は早いだろう。
だが、しかし。悲しいかな……彼は今まで勉強という物に全く興味がなかった。
才に惚れ込んでいた時の親はそんな事言ってくれなかったし、幼稚園の先生の話も半分くらい聞き流していたくらいだ。そんな物よりも竹刀を振っていたかったから。
だが……今は泰平の世だ。剣を振るだけで金子を稼ぐ事は非常に難しい。
何時までも親に依存していく――等とは甘えた事を考えるつもりは毛頭ない。
ならば――学校に通い、教育を受けるのはやはり必須事項に他ならなかった。
そして、その為の“予習”をする事も……だ。
それが、理由の一つ目。
二つ目の理由は……彼個人としては声高に言う様な事ではないのだが――技術の、彼自身の技巧の問題だ。
尤も、それは悪い意味の事ではない。むしろ逆で、彼の技巧は……
剣技に関しては、その段階で高弟のそれを越え、道場の師範である父以外に敵う者など居なくなっていたから。
故に、勉強も始めた頃になると最早稽古でやる事も反復作業にして動きを、型を身体に馴染ませる物と……そしてもう一つだけだった。
……
そして、三つ目にして最大の理由があった。
それは――身体が、まだ追い付いていけないという事だ。
当然だが、いくら天賦の才を持ち、既に達人級の技巧を持っていたとしても……彼は未だ5才の少年なのだ。
勿論身体の成長もそれ相応の物であり……とてもではないが、“武人”と呼べるような身体ではない。
体力、腕力、脚力、膂力、持久力、瞬発力、体格――全てが、圧倒的に足りていなかった。
竹刀は特注の、公式の物よりも圧倒的に軽い物を使用しているのに、それですら数分も振り続ければ息が切れ、彼自身の集中力は続いていても構え続ける体力はなく、大人達との“一歩”の差が果てしなく遠く、目で頭で見切り反応できても竹刀を振り抜く速度は絶望的に遅い。
家には、道場には本物の“刀”はあっても――それを持った事すらないのだ。何故なら、どう考えても彼が持てる“重さ”ではないから。
稽古だって、他の人達との立ち合いも望める筈がない。何故なら、体格に差があり過ぎて、どれほどの絶技を、剣技を持っていても――まともに試合も出来ないから。
その事に幾度となく憤り、一時期は俗説や噂に過ぎない物まで含めて成長に関する事も色々と試してみたりもしたが……当然ながらそんな事で易々と成長なんてできる筈がなかった。
結局、彼は行き詰まりを感じつつも父に勧められるがままに清く正しく健全に、稽古の合間にも簡単なトレーニングや食育を進めて行くしかなかったのだ――
◆◇
だが、少年がそんなどうしようもない事で今の自分に行き詰まりを自覚し、健全な少年として、小学生としての道を歩む事となったのかと言えば――それは否であった。
結局彼は稽古の頻度や強度が落ち、できる事が少なくなっても……最早普通の学童とは根本からして異なっていたのだから。
そう、少年はその空いた時間を、他の子供達と遊ぶ等の、子供らしい事ではなく――瞑想をする事に費やしたのだから。
瞑想、空想、妄想、夢想――イメージトレーニングと、そう言い換えても良い。
彼は、現実の自分ではどうあがいても他の大人達と同じ様には出来ないのならば……
それは他の人間がやる様な空想、妄想とは違う。
その精度も、夢の中で描かれる技巧も、それを成す集中力も……彼自身が持つ天稟の剣才を持ってすれば、それは夢物語などでは決してなかったから。
――高弟達や父たる師範の稽古試合を思い返し、もし自身であればどう動き、どう返されるのか、どうすれば勝てるかを空想した。
――家にある刀、その重量を自分が使っていた特注の竹刀と比較し、その重さを推想した。
――その刀を持ち、父が初めに見せてくれた、あの綺麗な
小学校に入ってもそれは変わらず、学校に居る間でも隙があれば瞑想に耽り、授業こそちゃんと聞いてはいても、そんな子供と積極的に関わる様な子は居らず、常に一人。
そして、学校が終われば直ぐに帰宅し、稽古に励んで余った時間はまた瞑想に耽溺する――それを繰り返す日々となった。
当然だが、父もそれを注意しようとしたが……そもそも、瞑想、精神修行は父自身が鍛錬の一環や情操教育の為に手ずから教え込んだ物だ。
それをやめろと頭ごなしに止める事もできなかったのだが……彼が小学校に入学して暫く経った頃、父は一つの迷案を閃く事となる。
――そうだ。あの子にも娯楽を与えてやらなければならないだろう。
考えてみれば、我が子に与えた物で娯楽用品と言える様な物は殆ど無かった。
剣術書や指南書の類は与えて読み聞かせた事はあるし、家のテレビでも教育番組くらいは見たが、その頻度も少なく、子供らしい娯楽、というものにとんと薄かった事もあり、多少は娯楽を知れば少しは今の状況も改善するのではないかと……父はそう考えたのだ。
だが、娯楽と一言に言っても父自身がそれに疎かったし、どの様な物があるのか、どの様な物が良いのか、どの様な物なら気に入るのか……全くの手探りだった。
年甲斐もなく父自身も楽しみながらゲームや漫画、玩具等を物色しながらも……父は、
選んでしまった。
それが、少年――カシミヤの、二つ目の転機にして最大の転機だった。
父が選んだのは……最新式の、ダイブ型のVRMMOだった。
<NEXT WORLD>を反面教師にしてすら、後に続く物も良い評価を聞く物は殆どないダイブ型のVRゲーム。
そんな娯楽を父が選んだのは……単純に、父自身がそのゲームに興味を持った。唯それだけだった。
――時は戦国、世は乱世。
プレイヤー達は一人の武士となり、戦国の大地を駆け、戦い抜け!
頼れる物は自らの武を技と刃。そして竹馬の友達のみ!
さぁ、今新たなる戦いの世界に身を投じよう!
そんな謳い文句を掲げ、刀を持った精悍な男と薙刀を構える美麗な女剣士をパッケージイラストにした、戦闘型のVRMMOゲームであった。
うむ。これならば恐らくあの子も少しは気に入るだろうし今も鬱屈しているあの子の気も少しは紛れるだろう。
そんな事を考えながら…………
◇◆
端的に言おう。
彼はそのゲームにハマった。
それはもう、今までにないというぐらいに夢中になり……VRゲームに没頭し始めたのだ!
そのゲームは、お世辞にも良い評価がされているというゲームではなかった。
<NEXT WORLD>の様な健康被害こそなかったとは言え、やはりグラフィックは乏しく、NPCの
ゲームとしての内容も、まぁ大衆受けする物では全くない。
要は、無双系アクションゲーム――の、プレイヤー側の身体能力を平凡に落とし、その上でMMOにした様な物。
魔法などのファンタジー的な要素も少なく、プレイヤー達が頼れるのは真実己の技術と手にした武器、そして立ち回りくらいな物だった(竹馬の友は平気で裏切る他プレイヤーの事だった)。
プレイヤーのアバターの身体能力を強化する要素すら殆どないのは、運営が強化された身体の物理演算が限界だったからと言われている。
……その癖イベントで出現する鬼や陰陽師の無双っぷりは酷い物だったが。
ゲームとしてのフィールドも集落と村と城下町の安全エリア、そして残りは十数個の戦場エリアしか実装されておらず、新たなる世界とはとても言えない有り様。
そして、そんな世界でやる事と言えば――プレイヤーや、一部NPC達との斬り合いただそれだけなのだから。
そんなゲームだから最早遊ぶ人なんて殆どいないと思われたが……だが、そのゲームにも確かな長所はあった。
物理演算と、ゲームのアバターの反応速度である。
運営が何処を目指していたのかは分からないが、その二点に関しては現状発売している、どのVRゲームよりも優れていたのだ。
なので、プレイヤー達はその箱庭の中で銘銘に非現実の中で暴れる――それに関しては、中々に優れているゲームでもあった。
だが、彼が。カシミヤと名乗った少年がそのゲームに夢中になったのにはもう一つ理由があった。
それは、プレイヤーのアバターである。
男女の差分、それと後は体格が小、中、大と三種類、残りは頭部のカスタマイズと装備のカラーリングの変更しか出来ない、稚拙な物だ。
だがその評判の良くないアバターであっても――彼にとってはまさに福音だったのだ。
刀を振るうのに不足のない体格と筋力、いくら剣を振り、戦っても切れる事のない持久力、そして他の人と斬り結ぶのに十分な体格――!
現実の自分との体格の違いや感覚に若干の違和感こそあったが、その程度で諦める様な少年ではないし、彼の持つ天賦の才にかかれば
そして、何せ、何不自由なく剣が振れるのだ! 果たして、これほど嬉しい事はあっただろうか!
型を試し、構えを試し、ゲームの中でも一寸だけ瞑想し――いざ、戦場へ!
そして――斬るのだ。戦うのだ。
技を、策を、力を、武器を、道具を駆使して、他のプレイヤー達と!
痛み等はないが、それでも勝つ為、楽しむ為に本気で向かってくる他のプレイヤー達との血湧き肉躍る対戦は、本当に楽しいのだから!
勿論、モラルに関しても……父にも何度も口を酸っぱくする程言われているし、少年本人もゲームと現実はある程度切り離して考えていた為に問題となる様な事は全く起こしていない。
……ゲームのせいで寝坊して学校に遅れる、と言った事くらいはあったが、まぁそれくらいは彼の年齢からすれば可愛い物だろう。
ともかく、彼はそれほどまでにそのゲームにのめり込む事となっていた。
そのゲームの中でも彼は己の持つ剣才を如何なく発揮し、何時しかゲーム内でも有数のプレイヤーになる程に。
小学生であり、ログイン時間もそう長くは取れない彼が有名プレイヤーとなったのはその剣才だけではなく、レベルアップ等の概念がなかったゲームの構造のお陰でもあったが……それでも構わず、彼は全力でゲームを楽しんでいたのだ。
リアルでは縁も所縁もない、ゲーム内のみで知り合った仲間と共に戦い、時には同士討ち、稀に裏切り裏切られ、気ままに他の有名プレイヤーとの一騎打ちを楽しみ、そんな彼らともイベントで現れた強敵を相手に力を合わせて立ち向かう。
本当に……本当に楽しい時間だったのだ。
サービスが終了する事など、信じたくなくなる程に。
……その原因は、運営費及び開発費の切迫だった。
当時においては非常に高度な物理演算を、幾つもの戦場やそこにいるオブジェクト及びプレイヤー、NPC等に適用するには、莫大な維持費が必要となる。
しかし、そのゲームのプレイヤー数はVRゲーム冬の時代であった事や、一般受けしない内容であった事もあって同時接続数も最大でも四桁程度でしかなく……
敢え無くそのゲームは、開始から二年と持たずにサービスが終了される事となってしまったのだ。
さて、サービスが終了してしまった後の少年は、悲しみに浸るよりも前に――一層、稽古と鍛錬に励む事となる。
あの重い剣を自分で振る感覚、技を、型を出した時の感覚を忘れない為に、体力の許す限り一心不乱に竹刀を振り続けた。
勿論、当時の……まだ小学校低学年である彼の力は、まだまだ貧弱と言う他ない。
故に修行を続けるにも制限があった為……もう一つ始めた事があった。
それは、ゲーム。それも、VRゲームに関する情報収集だ。
目的は当然――
一度味わってしまった、彼が、彼であるままに、思うがままに剣を振るえる世界。
それだけを求めて――――
そんな彼が新世界と……自分だけの
◇◇◇
□刃、四本目
それは、とある願われた少年の話。
あらん限りの才の髄を注がれた少年が、己の才に向き合う物語。
――――では、ない。
◇
それは、意識を持つ物ではない。
それは、
それは、
しかし、それは確かに存在し、
<Infinite Dendrogram>の世界を歩き、遊び、楽しみ、生きる――一人の少年である。
未だ十歳にも満たないであろうその身体に、金髪碧眼を特徴としたその者は……ジーニアスと、そう仮の名前で呼ばれる少年だった。
◇
その世界に生まれ落ちたそれは、最初の時期は本当に僅かな物しか持っていなかった。
そして、微かな身体能力強化と、頼れる
最初にあったのは、本当にそれだけの……今にして思えば、コテツを除けば、ささやかな物ばかりだったのだ。
それでも、彼はそんなささやかな物を手に世界を歩んでいく。
保護者であるコテツの助けは要らず、唯
モンスターと戦い、
……はて、その時に彼の脳裏に浮かんだ感情は何と表現するべきだろうか。
憤怒と言うには後ろ向きで、悲哀と言うには斜めにズレていたその感情は……だが、本人すら自覚していないその感情も、今となってはそれも深く考える様な事でもないかもしれない。
例えその時の出来事が、
自覚しないままに自らの殻から一歩踏み出したそれの成長は著しい物であった。
少しでも強くならんと。全能に至る自らの才を最大限活用して自らを高めていく日々となった。
最も頼れる保護者であったコテツから剣の扱い方を学習した。
臨時パーティを組んだ実力を持った<マスター>のパーティからは多様なジョブの力と連携の仕方を学習した。
自分の持つジョブスキルを、様々な方法で活用する術を編み出した。
“若葉の乱”では、様々な武芸者の技を結界越しに、そして眼前で堪能し――
“若葉の乱”を終え、一つのジョブを極めた後には――更に
一心不乱に、一生懸命に戦い、相手の命を奪い、
……それすらも本心から楽しみながら、喜びと共にその世界を歩んでいたのは、それが
彼は、それは自らを高める事を至上命題にしていたのだから。
より強く、より高く、自らの才だけではなく、持てる総てを使ってでも――
それが、彼が……
だから、それは戦った。戦い続けた。
ある時は、殺人の極光を放つ〈UBM〉と自らの才知を賭して戦い勝利を、得難き特典武具を得た。
ある時は、好敵手たる武芸者や天地に住まう猛者達との激戦を繰り広げて、戦闘経験と戦闘技術を更に高めた。
ある時は、超常の絡繰りにて無際限に戦い続けられる〈神造ダンジョン〉にて莫大な
またある時は、湧き出る肉天使や埒外の樹精、無尽の黒龍と言った……勝ちようもない相手とも戦い、敗北の味と頂上の高さを噛み締める事もあった。
剣を使って、魔法を使って、
そしてそれらに拘らずに、時にはそれらを組み合わせながら。
様々な物を受け入れ、飲み込み、教わって、自身の中で噛み砕き、整理し、試行錯誤を繰り返していた。
しかし、まだ足りない。
多くの戦いを経て、それが持つ非常に高い才知を以てしても、だ。
まだ一年と少ししか経っていないし、成長としては早い方?
力は十分に使いこなせている?
今の実力や環境には十分満足できる物?
否――それは、彼は天上の才を……
故に、それにその様な気休めは意味はない。それは、只々己の目的を遂行するモノだから。
その為の道筋はどうすれば良い? 何が足りてなくて、何が必要なのか?
それは考える。考える機能など元より存在せず、考える意味などないのだとしても、己の命題を果たす為に何を為すべきかを考える。
何が足りぬか、何が要るか?
例えば、糧。更なるリソースにして経験値か。
普遍にして自身の位階を高める為の共通資源。望む高みへと達する為には、膨大な、莫大な糧が必要となろう。
例えば、いずれかの感情の昂ぶり。激情を以て自らの殻を破る一助と成すか。
喜怒哀楽、愛憎欲怨、さてはて彼の心を最も合い、揺さぶるのはどの感情で、一体どの様な出来事か。
例えば、強敵との死闘。自らの全てを駆使し擲っても勝利を確信できぬ程の敵手との戦いか。
取るか取られるか。殺すか殺されるか。非常にシンプルであるが故に分かりやすい。
思えば確かにそうだった。今までもそうだったのだから――それが自身に合っていると、そう思っても良いのかもしれない程だ。
そして――更に叶うるならば、
先までの敗北でもなく、糧を得る為の戦いでもなく、武芸者達との立ち合いでもなく――敗北が許されない状況での、死闘。
なるほど、非常に可能性が高い様に感じられる。
今までそこに属していたのは……あの極光精の時くらいな物だったから。
自身の矜持も力も状況も、どれほどの不利も関係なく、負けられない。負けてはならない。
その様な時を機と出来たならば――と、何時になく不謹慎な事を考えてしまう己に気付かされる。
だが、時には……真実
何故ならば。
どの様な逆境であろうとも……
何かを考える機能もない筈のそれが、その感情の動きが主の物を模倣しているだけだと自覚しながらも――〈エンブリオ〉であるそれは、主を……主と己が持つ才を信じているのだ。
故に、これは――そんな
◇◇
そうして、アバタースペースの中でそれ――【至光天 アダムカドモン】は、ジーニアスと名付けられた少年のその
ジーニアス……否、天野理の思考や経験、そしてあり得ない程の才から生まれたそれは、自らが生まれた時に望んだ様に、もしくは望まれた様に。
光輝く天上の位階に至るのだと。
だが、それも当然だろう。
【アダムカドモン】の能力特性の一つは、全能。
能うる限りの全てを成すという自負。それを鑑みれば
ステータスを、スキルを、ジョブを。
そしてその能力特性と、もう一つ。彼の根幹から生まれた能力特性、
だから、その為に今は、主が来るまではこの身体を休めよう。
主と共に歩く、まだ見ぬ
◇
◇
◇
◇◇◇
11月28日(土)
今日も今日とてー……というか、今日こそは大白宮の【陰陽師】ギルドでの内職に精を出す一日だった!
昨日のあれは事故、進化したてでのちょっとした事故だったから!
まぁそれはともかくっ。久しぶりの長期間の狩りと、大体【黒竜王】のせいで手持ちの【符】がかなり寂しい事になっちゃったからなぁ。
ポーション類はともかく、【符】はそう簡単に買える訳じゃないから大変だー。
その分、普通の術師系統よりは楽をしているのは知っているから仕方ないんだけどね。
【道師】や【陰陽師】の道は一日にしてならず!
それに、普段僕みたいな戦闘型の術者だと使用頻度が少ない術の【符】でも【陰陽師】ギルドならジョブクエストとして買い取って活用してくれるから、自分で使わなくともスキルレベル上げになるから多重にお得だしね!
……うん、まぁいつも通り退屈に轢殺される所だったから【陰陽師】ギルド内で遊びながらだったんだけどね。
今日は受付にあった試供品の錫杖の使い心地を試してみる事に。……そういえば、ちょっと小ネタ的に調べてみたんだけど現実の方の陰陽師は別に錫杖は使わないんだとか。
まぁこの世界では使うか使わないかなんて宗教的なあれじゃなくて装備補正とか装備スキルで決める事が多いからあんまり関係ない事ではあるんだけどね!
ちなみに、【陰陽師】ギルドにあった錫杖は分かってたけど《MP消費低減》の付いた純魔法型専用っぽい、装飾過多で打撃武器としては向いていない物だった。残念。
見る分にはああいう装飾が多いのも嫌いじゃないんだけども……ぐぬぬ。
前にガチャで出た【古木の短杖】も純魔法型用で、あれで殴りかかったらぽきって折れそうだしなぁ。
実はいつもは剣とかばっかり使う僕でも、ああいう打撃武器もサブウェポンの一つとして密かに興味があったんだよね。
周りに居るのが揃いも揃って剣を使っていたし、僕も最初に使った武器だから愛着がない訳でもないんだけど、それはそれ!
……つまり、何が言いたいのかというと、つい衝動買いしちゃったんだよね。【スティールロッド・改】。
いや、うん、これはしょうがないんだよ。
すっごく安かったんだよ! 相場的に30万リルくらいするであろう品物で不良品だとか呪われているとかそういうのでもなく5万リルとちょっとの捨て値の代物だったんだよ!
装備スキルも《破損耐性》Lv1と《衝撃強化》Lv2が付いたとてもとてもお買い得の品物! 正直なんであんな安くしてたのか気になる程の物だったんだよ!
ロッドと言いながら魔法用の効果が装備補正を含めても何も付いていないし、結構重いしそこそこ大きいから取り回しし辛いのはあるけどそれはさておき。
この鋼色の冷たい光沢は僕、良いと思うっ。
……まぁ、コテツが帰ってくるまで待てなかったのは素直に反省。
コテツが帰ってきたら帰って来たで物理でも魔法でも両方使える様な打撃武器でも作って貰えないかなぁ。【アイテムボックス】もあるから武器の予備はいくつあっても損はしないしね?
あ、ちなみにコテツはコテツで頼んでおいたデリンジャー用の弾丸各種もドライフで調達してきてくれたみたい。やったー!
弾丸がない銃とか本当意味なかったからね……火薬式だし、後僕なら多分仕込んでおけば何処かで使える、と思いたい。
そして、そんなコテツも今日ドライフを発って天地に帰ってくる事に。
天地からドライフまで、多少のトラブルがあったとは言えデンドロ内の時間で二ヵ月近く移動に費やしたし……うん、帰ってくるのは12月中旬だと思っておけばいいかな?
ドライフもドライフで<マスター>もティアンも天地とは少し違う方向で技術屋! って感じの人が多いみたいでコテツも結構居心地が良かったみたいで何より。コテツも【鍛冶師】だもんね。
いいなぁ。僕も、近い内……近い内? うん、時間が取れるだろう冬休みか春休みには諸国を旅できる様に準備しておくべきかな。
……コテツのドライフでの話を聞いたり書いたりしているとうっかり生産型が羨ましくなるけど、流石に僕の【アダムカドモン】でも生産まではカバーしていないからね。
いや、DEXは上がるし《全主恩寵》のジョブ枠も十全に使えば生産の方面でも結果は出せる筈ではあるけど流石にこれ以上手は広げられないしね!?
カシミヤとかヤマトとかイーズとかに言わせれば十分今でも
僕は割とベストだと思うんだけどなー?
まぁ、僕は生産系のジョブは持っていなくてもこうして【符】とか作っているから大丈夫だよね!
……大丈夫というのは、ちょっと違うか。
◇
11月29日(日)
今日も今日とて! 内職の日!
【黒竜王】は僕の懐の【符】に酷い事をしたよね……折角の土日だったのに。
【符】の枚数がある程度の戦闘力と継戦能力に直結していたから仕方ないんだけども。
うん、そんな訳で【陰陽師】ギルドで大人しく読書とかしながら《符作成》に邁進していたんだけども、なんと今日は僕にお客さんが来たのだ。
まぁ、イーズとカインだったんだけど。
しかもより正確に言えばイーズに泣き付かれたんだけど!
どうやら掲示板に挙げられていたらしい、イーズが天地に居る間に行われていた大盛り上がりなライブの画像を見て我慢が出来なくなっちゃんだって。
身体は小さくても良い大人がそんな事で
でも、話を聞くに何やら一応理由はあるらしい。
二人は以前慶都で別れた後、予定通りにクエストや決闘に参加したりしてレジェンダリアに帰る為の準備を進めていた様だけど……正直に言って、余り芳しくない事になっちゃったみたい。
チャリオッツの<マスター>探しは無理だろうなー、って思ってたけど、それ以外もダメダメだったのは、僕にも予想外の事だった。
あの二人の実力ならクエストでも決闘でもかなり良い様にやれると思っていたんだけども……まぁ、話を聞けばそれも理解できたんだけど。
まず、一つ目に天地では殆ど見ない二人の
……うん、これは勧めた僕もリサーチ不足だったね。ごめん。
何が悪かったと言うと、慶都には妖精の、小人サイズの規格を持った物が殆どなくて(むしろ多少はあるというのに驚いたよ!)イーズの魔法能力を以てしても街中で自由自在に行動する、というのがかなり厳しいらしかったんだよね……
大白宮では領の特性上、天地の中ではそっち方面のカバーはピカ一だったんだね。流石は泰央さん……!
そして、そうなるとまともに動けるカインだけになるけど、流石にほぼほぼ物魔の戦闘型のカインだけだとそんなに効率良くできないという訳だね……
二つ目でいて僕的に本命だった闘技場での決闘参加だけども、これはある程度上手く行って、ペア戦で最初の内はかなり勝てていて勝率も8割を超える程だったらしいんだけど。
それでもある程度それを続けたら途端に
あー、うん。二人の戦術は天地では珍しいし、実力も申し分ないんだけども――天地の人、特に<マスター>とティアンを問わない、決闘に出る様な武芸者達の勝利への執念はそれはもう凄い物があるからね。
戦術が、スキルが珍しく、極端なら――その一点に対策するというのは決闘での定石なのだから。
二人を相手にするなら、それこそアクセサリーを含めた全ての防具で魔法耐性を最大限高めて行くだけでかなりやり辛くなるだろうから、多分それかな?
「対策された程度で負けるならばランキングに名を連ねる価値はなし」って竜胆さんも言ってたし、闘技場ってば本当蟲毒の坩堝だよね!
むしろ、そんな風に完全に対策される様になっても勝率が5割を切っていないんだから僕的には十分だと思うよ。
そんな二人はちゃっかり空いた時間で所属した天地の【陰陽師】ギルドや【魔術師】ギルド、【学者】ギルドでの
まぁ、ジョブクエストだけで稼いでたら流石に時間が掛かり過ぎるよねぇ。
イーズも【学者】ギルドの勧めで【
……さて、そういう訳でちょっと間違った予想に基づいたアドバイスしちゃった罪悪感もあったからここはしっかり頼られておく事にしておいた。
やっぱりこう、知り合いに頼られるのはあまり悪い気はしないしね。
でも、僕だって別に積極的にお金を稼ごう信頼を得ようと思って行動した事ってそんな無いから碌な案は出せないんだけどね!
まず一発でそれらを手に入れるのに手っ取り早いのはずばり、戦争に参加する事なんだけど――運が良いのか悪いのか、少なくとも<マスター>が増える様になってから天地では(少なくとも表面上では)何処も戦争をしていないんだよね。
天地の歴史的には珍しくもあるけどそこそこ定期的にはあった事なんだとか。
……戦争をしていないのが珍しいとは全く意味が分からんぞ! って顔をする二人に満足感が得られたけどそれはともかく!
今回に限っては間違いなく原因の一つというかもろ主要因は<マスター>の急増だ。
これだけ天地だけではない、世界全体でのパワーバランスが現在進行形で激動している最中に考え無しに戦争を仕掛ける様な無能は天地では生き残れない! ……らしい。
水面下では色々とやり合っている可能性は高そうだけど、それこそ自分が一番信を置いている側近とか配下がやったりやられたりする事であってぽっと出の<マスター>にどうこうできる案件ではないのだ。
――少なくとも、今は。
次の案としては、天地中を旅してモンスターの被害や特産品なんやかんやで困っている村々の人々を助けて回る、というのが定番かなって思ったんだけど……
やっぱり天地だと<マスター>、ティアンを問わず武芸者の割合は他の国と比べて非常に、ひじょーに多いし、これまた<マスター>ティアンを問わずに(カシミヤみたいに)武者修行と称して天地の各地を旅している武芸者というのも一定の割合で居るんだよね。
当然その人達も僕達が狙っている様な事に出くわしたら自分で解決しちゃったりするから、競争率は高いし、噂を聞いてから駆けつけても既に他の人が解決していた、なんて事もあるかも。
勿論運次第では以前竜胆さんと春香と一緒に将都に向かっていた時みたいに出くわせるかもしれないけど、流石にそんな不確定な事を計画に入れて動くのは無理!
……僕と、<アクシデントサークル>に巻き込まれてほぼほぼ一番遠い所に転移しちゃった二人の運が高いとはとてもじゃないけど思えないしね。
さて、そうなると……そう、残っているのはやっぱり信頼を稼ぐとかそういうのを考えない只管な金策だけ!
と言うより、天地という土壌に関係なく元々ぽっと出の<マスター>が、しかも今まで天地とは何もかもが違うレジェンダリアにいた二人がそう短期間に信頼を得るというのがそもそも無茶な話だったんだよね。
コテツが特にそうなんだけど、やっぱりこういうのは非戦闘型の方が有利な面はあるよねっていう。
モンスターが居る世界でもあるから、勿論腕っぷしだけでもある程度は信頼は得られるけど――天地だったから供給過多だったのが敗因……!
――そういう事で、僕達は将都へ向かうのでした、と。
いざ、いざ。〈神造ダンジョン〉――――<修羅の奈落>へ!
To Be Continued…………
ステータスが更新されました――――
【
【魔術師】の純粋上位版の上級職。
【賢者】と違って三大魔法属性全ての適性を求めないが、使用できる魔法の種類は【賢者】と比べて劣る。
習得するスキルは主に魔法スキルの強化やMPの増強効果を持つ物。
純粋にレベル毎のステータス上昇だけなら魔術師系統から派生する上級職の中ではピカ一。
【
【冒険者】と【研究者】の特性を併せ持つ複合下級職。
通常の【冒険者】と比べて感知系能力が若干劣るが、その分《鑑定眼》の強化スキルや《構造解析》等のスキルを習得する。
フィールドワークを求める【学者】【研究者】の皆様にお勧めのジョブ。
ただし〈自然ダンジョン〉の探索は細心の注意を払って命を大事にして行いましょう。
ここが凄いぞ【スティールロッド・改】!
・大量の高純度鋼鉄を更に加工して作られていて非常に重い! その硬度と攻撃力防御力の代わりに最低でもSTRが1000はないとまともに構える事すらできないぞ!
・高純度鋼鉄を無駄遣いしたせいででかい! 長い! 杖だって言ってるのにまるで【グレートソード】と見紛うレベルの長大さだ!
・装備制限:MP5000以上! 純戦士系が使おうとはとても思えない様な制限だ!
・《衝撃強化》はパッシブスキルじゃなくてMPを使用して起動するアクティブスキルだ! ロッドを中心に斥力フィールドを展開するぞ!
・でもそもそも鋼鉄が魔法と相性良くないからMP消費はヤバいぞ!
・武器種:杖だから武器種限定スキルはほぼ使えないぞ!
・実は酔った勢いで大量に素材を使って作ってしまった黒歴史の産物だぞ!
……今話もご覧いただきありがとうございました!
そしてまず一言、ごめんなさい……カシミヤの過去が何時出るか分からなかったのでつい捏造してしまいました。
しかも捏造設定だけでめっちゃ長い! 天がやれって言ったから……!
まぁこれからも捏造設定は出て来るとは思いますがどうかご承知頂ければ。
そんな訳で次回はまたもや狩りに赴く日々。
今回の反動で暫く短めの話になる……かもしれないです!